撮影スタンド(ライトスタンド・スタジオスタンド)はプロであれ、ノンプロであれ、必要不可欠な機材だ。しかし、写真愛好家(アマチュア)の中にもライトスタンドの存在価値を知らない人が少なくない。つまり、ニッチでレアな撮影機材ということである。
それだけに、売却を考える際、買取業者の評判を確認した上で、複数業者に見積りを依頼して、査定額を比較する必要がある。それでも、査定額が不満な場合に、ネットオークションの利用を考えても遅くはない。
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知る人ぞ知るライトスタンドの魅力と需要
クリップオンストロボはモノブロックストロボの代用にはならないのだ。だが、モノブロックストロボやライトスタンドの重要性は正しく理解されていないのが実情である。モデル(被写体)に様々な方向からストロボを当てた方が美しく撮れるのだ。そういうカメラから独立したストロボを支えるのがライトスタンドである。
しかし、写真愛好家でも三脚は知っていてもライトスタンドを知らない人は少なくないのである。しかも、三脚よりも高価なため、手が出ないというお財布事情もあるようである。
ライトスタンドは高額なストロボの破損を防ぐために三脚より頑丈にできているのだ。それが高価な理由である。有名ブランドのライトスタンドは10,000円を優に超えている。
ヨドバシ.com(2019年5月2日現在)によると、販売価格は以下のとおりである。
- ・マンフロット MK190GOA4-3WX : 32,250円(税込)
- ・トキスター TS-112-ST : 9,990円(税込)
- ・銀一 GP0111 : 21,600円(税込)
- ・キング KCLS-01 : 13,060円(税込)
- ・アベンジャー JP A2018LJCBKIT C : 38,340円(税込)
日本で流通するライトスタンドには、ストロボの取り付け部分が「オスタイプ」(世界標準)と「メスタイプ」(日本標準)があるのだが、この違いが買取額にも影響するのである。
売価と売り時を選ばないスタジオスタンド
スタジオスタンドはプロ仕様の撮影機材であることからニッチなものだが、需要は安定している。プロは撮影が仕事であるから相棒になるような機材を選ぶのだ。スタジオスタンドの場合は、意図した位置にライトを固定することができるようなアンブレラやソフトボックスなど周辺機材との互換性に優れていることがポイントとなる。
ちなみにプロに人気のブランドは、アベンジャーやマンフロットである。プロ御用達のブランドであれば、買取額にも期待が持てるだろう。
ビックカメラ.com(2019年5月2日現在)によると、メーカー価格の20%オフ~40%オフで売られることもある。
- ・アベンジャー 40インチC-スタンドキット
- → メーカー価格46,730円(税抜)/ ビック特価26,800円(税抜)
- ・マンフロット ベビースタジオスタンド299B
- → メーカー価格45,400円(税抜)/ ビック特価36,300円(税抜)
- ・サンテック ブームスタンド6825
- → メーカー価格29,500円(税抜)/ ビック特価20,640円(税抜)
スタジオでは、ノンプロが使用する機材よりもワンランク上の機材を使用している。もちろん、スタジオスタンドはどのような撮影にも対応できるよう、様々なタイプを用意するのが基本だ。そのため、「安く買えるときに買う」という人が多く、売るのに時期を選ばない。
複数の査定依頼で優良な買取業者を見つける
「ライトスタンドを売りたい」、そう思ったときは、リサイクルショップに持ち込む前やヤフオクやメルカリなどに出品する前に、複数の買取業者に査定してもらうことをおすすめする。実際に手持ちのライトスタンドが幾らで売れるか、その相場をつかめるだけでもメリットがあるからだ。
ヤフオクやメルカリに出品する場合、高く落札してもらうコツがあり、もし売れたとしてもライトスタンドを送付するのは大変である。
例えば、宅配買取は非常に便利であるが、30,000円で売れると思ったライトスタンドが、20,000円の査定を受けることもある。宅配買取にはこういう事態が起こる。査定額が不満な場合、返送手数料がかかってしまうこともあるのだ。
一方で、実際の買取額を事前に教えてくれる買取店もある。買い取りを希望する商品の情報やコンディションをヒアリングした上で「買取適正価格」=「査定価格」を提示するため、納得・安心できる。
では、気になる買取額の目安を紹介するとしよう。
買取業者は、ビックカメラなどの特売価格を目安に、自社で再販する場合の基準に照らして買取額を決める場合もある。例えば、ヨドバシ.comでマンフロット MK190GOA4-3WXが参考価格30%オフの32,250円(税込)で販売されている場合、32,250円-(32,250円×0.6~0.8)=12,900円~6,450円を差引いた19,350円~25,800円を買取額に提示している。
つまり、20%~40%が買取業者の粗利率(経費+利益)ということだ。すなわち、買取額の違いは粗利益の違いである。買取額が高い業者は人件費や家賃、倉庫代など経費を圧縮しているので、その圧縮分を買取額に上乗せできるわけである。
そのような買取業者が見つかれば、後に複数業者に見積りを依頼する手間も省けるだろう。また、指名の担当者と良好な関係を築けば、価格交渉にも応じてくれるというわけだ。
高いニーズの安いブランド中古品
ノンプロ仕様のライトスタンドも、プロ仕様のスタジオスタンドも新品は高い。三脚・一脚おすすめ情報サービス「my best」によると、ライトスタンドはスウェーデン製のプロフォト 純正ライトスタンド D1スタンド(101085)は9,790円、脚が瞬時に開閉するコメット クローザースタンド(CCS-3B)は9,633円 (税込)、スタンドにも手持ち用ブームにも使えるマンフロット ナノポール 4段ライトスタンド(MS0490A)は9,297円である。
プロ仕様のスタジオスタンドはさらに割高だ。例えば、モデルを撮影する場合、被写体の頭上からライティングするので、190センチ以上のスタンドが必要である。
逆に、テーブル上の料理などを接写する場合、テーブルの高さに合う70センチ前後のスタンドが必要だ。つまり、用途に応じてスタンドを何台も用意しなければないのだ。
ノンプロからプロまでをユーザーとする撮影機材専門店「プロ機材ドットコム」によると、高所撮影用のFEスーパーハイスタンドは 38,880円、最大伸長80センチの分割式ローアングルスタンドは7,020円となっている。
「何台も」という難題に応えるのが、中古品だ。特に、プロ仕様のブランド中古品なら、買取業者ですぐに買取ってもらえるだろう。
査定が高いのは無キズで、保管状態の良い新古品のようなスタンドである。もちろん、変換ダボネジや取扱説明書など付属品が揃っていれば、査定額はアップする。さらにライトスタンドだけではなく、不要な一眼レフデジカメやストロボなどを宅配買取サービスでまとめ売りすれば、早く高く現金をゲットできるだろう。
手間と時間を省き、高く買う買取業者
売り手は「1円でも高く売りたい」、買い手は「1円でも安く買いたい」と思っている。できれば、「手間をかけずに」である。人の手間を省き、人の面倒を代行する、それでいて商品は高品質。そういうビジネスモデルがあれば、少し高いと感じても利用する人は多いだろう。
それが、ネットオークションであり、フリマアプリである。しかし、専門性の高いライトスタンドやスタジオスタンドは落札してもらえるのだろうか。
例えば、ヤフオク(2019年5月2日現在)であるが、マンフロット 大型ライトスタンド (ART004)と ライトブーム(ART02)の セットが10,000円で出品されているが、残り時間3日で入札ゼロである。マンフロット(ART060) ライトスタンド まとめて4本は9,800円の出品で、入札数が3、制限時間の4時間前に何とか既決(15,000円)している。
ヤフオクに出品する際、手数料が気になる。現在は、プレミアム会員(月額498円)でなくても出品(手数料ゼロ円)できるが、落札した時点でプレミアム会員は落札価格の8.64%、非会員は10%の手数料がかかるのだ。落札価格10,000円で手数料136円の差は大きい。
しかし、取引を単月で済ませるなら、手数料が高くても会費の支払いを避ける方がお得になるのだ。ネットオークションは競る面白味はあるが、買い手は1円でも安く落札したいために競り渋るので、落札に時間がかかる上、落札価格も出品価格を大きく上回ることはないのである。
フリマアプリはどうだろうか。メルカリの出品手数料は取引成立時のみ価格の10%、ラクマは3.5%である。
時短で手早く売るならメルカリが適しているし、少々粘って1円でも高く売るならラクマが適している。確かに、 フリマはユーザー数も多く、商品も豊富であるが、売り方のコツを理解しないと売れないだろう。基本はヤフオクの最安値を調べて、その価格と同じか、少し安い価格を設定することだ。
しかし、それでも売れない商品はある。具体的にはレアな商品、価格が高い商品、誰も欲しがらない商品だ。フリマのユーザーは圧倒的に女性が多いため、女性がライトスタンドやスタジオスタンドを買う可能性は低いであろう。
そういうわけで、専門性の高い撮影機材をネットオークションやフリマアプリに出品するよりも、専門知識を持つ鑑定士がいる買取業者に査定してもらった方が1円でも高く売れ、発送の手間もは省けるのである。
買取業者は1円でも安く買いたいと思っているが、1円でも高く買取れるようコストを抑えているのだ。ただ、スタジオで使用する撮影機材は大がかりなため、一括になると、宅配買取サービスを利用できない。
例えば、スタジオの移転や閉鎖である。地方では撮影機材の買取店が見つからないこともあり、東京近郊なら出帳買取にも応じてくれるが、地方の出張買取は二の足を踏むだろう。そのような場合は、都内の買取店に連絡して相談に応じてもらう方法もある。
運が良ければ、ゼロから商品撮影を行う機材の準備をしている人を仲介してくれるかもしれない。もちろん、買取業者もコスト高になるので、買取額はあまり期待できないだろう。
ライトスタンドやスタジオスタンドを売却する際の選択肢は、ネットオークション、フリマアプリ、買取業者とあるが、「時間がない」「待てない」というなら、迷わず買取業者を選ぶべきだろう。
まとめ
本記事では、撮影スタンド(ライトスタンド・スタジオスタンド)の中古買取情報についてご説明してきた。自宅やスタジオなどに使っていないスタンド機材があれば、価値が落ちないうちに売って、次の機材を購入する資金に充てるといい。
いつか使うだろうと眠らせておくだけではもったいないので、まずはいくらで売れるのか査定を申し込んでみてほしい。
また、スタンド以外にも不要になった機材があれば、この機会にまとめて売りに出そう。まとめて査定に出すことで、全体の買取金額がUPすることもある。迷っているならば「ヒカカク!」の一括査定で、高価買取してくれる業者を見つけよう。