親族からもらったものや、遺品整理として出てきたもの、倉庫から偶然見つかったものとして掛け軸を持っている人もいるだろう。実際、掛け軸は和室の壁にかけられる作品として人気があり、現代でも骨董品や美術品が好きな人たちから愛されている作品だ。有名な作家が描いたものであれば、1つ数百万円で買取されることも珍しくはない。
当コラムでは、掛け軸の世界高額ランキングについてまとめていく。掛け軸に興味がある人は、ぜひ最後までご覧いただきたい。
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骨董ファンから人気の掛け軸
掛け軸は絵や書などを紙で表装したものを指す。主に茶室の壁などにかけるものとして知られており、部屋の雰囲気を演出するアート作品となっている。特に自然の風景などの絵が描かれた掛け軸が人気で、骨董ファンの中にも掛け軸をコレクションしている人が多い。
掛け軸には歴史の古いものから、現代や近代の作家までさまざまなものがあり、調度品しても人気があるようだ。掛け軸自体の歴史も古く、昔から現在までたくさんの絵や書が描かれている。また、種類としても仏画や肉筆浮世絵、山水画などさまざまで、人気の作家の掛け軸は高額で取引されることが多い。
掛け軸の世界高額ランキング
掛け軸は世界的に人気があるが、中には1つ数億円するものもある。骨董品や美術品に興味がある人の中には、高額な掛け軸は一体どれぐらいの価格がするのか、気になる人もいるだろう。
そこで以下では、掛け軸の世界高額ランキングについてまとめていく。どんな掛け軸が高額となっているのか興味がある人は、ぜひチェックしていただきたい。
第10位:斉白石 春の風景
掛け軸世界高額ランキングの第10位は、斉白石の「春の風景」だ。価格は日本円で約6500万。斉白石は絵画教本や古い絵画を学び、自分の目で見た景観を大事にしながら独自の様式を確立した画家である。こちらの風景画も世界的に高く評価されており、オークションで高値がついた。
第9位:GAO QIPEI 魚
第9位は、GAO QIPEIの「魚」だ。価格は日本円で約7000万円。GAO QIPEIは中国の画家であり、伝統的なスタイルで数多くの風景や人物画を作成し、芸術家として業界で高い評価を獲得した。彼が残した作品の多くは、今日でも高値で取引されている。
第8位:LIU JUN 4つの不滅者
第8位は、LIU JUNの「4つの不滅者」だ。価格は日本円で約7800万円。こちらはオークションで落札された作品であり、詳しいことは落札価格以外にはわからない。作者についての情報も未知数で、中国の人物画・風景画を描く画家ということしかわかっていない。
第7位:斉白石 鍾馗
第7位は、斉白石の「鍾馗」だ。価格は日本円で約1億2千万円。斉白石は現在では中国画の巨匠と評される人物であり、数多くの風景画を描いていた。ほかの画家とは異なる独自の作風が高く評価され、オークションなどでは高額で取引されている。
第6位:ZHANG RUO'AI 秋の風景
第6位は、ZHANG RUO'AIの「秋の風景」だ。価格は日本円で約2億4千万円。ZHANG RUO'AIは中国の画家であり、わずか33歳の若さで亡くなった。生前は風景画を中心に描いており、骨董品の愛好家たちから高く評価されている画家である。
第5位:斉白石 桃と猿
第5位は、 斉白石の「桃と猿」だ。価格は日本円で約2億6千万円。10位と7位にランクインした斉白石の作品が5位にもランクイン。こちらはクリスティーズが開催したオークションで落札された作品であり、数多く存在する斉白石の作品の中でも高値がついた。
第4位:エドゥアール・ヴュイヤール
第4位は、エドゥアール・ヴュイヤールの作品だ。価格は日本円で約3億8千万円。こちらはクリスティーズのオークションで落札された作品であり、エドゥアール・ヴュイヤールはパリの芸術家集団であるナビ派の一人である。独特な作風は業界で高く評価され、現在でもオークションでは高値で取引されている。
第3位:エドゥアール・ヴュイヤール
第3位は、4位に引き続きエドゥアール・ヴュイヤールの作品だ。価格は日本円で約4億円となっている。装飾芸術を得意としたナビ派の画家として活躍し、現代でも高く評価されている芸術家の一人。一時期日本美術にも興味を持ち、日本風の絵なども多数描いたと言われている。
第2位:張大千「桃源図」
第2位は、張大千の「桃源図」だ。価格は日本円で約40億。こちらはサザビーズが開催したオークションで落札された作品であり、落札者はフォーブスのランキングに載る中国の富豪である。画家としては500人に一人の天才と言われ、伝統的な画法に独自の画法を混ぜた作品が高く評価された。
第1位:中国・明時代の仏画掛け軸 タンカ 約47億
掛け軸世界高額ランキングの第1位は、中国・明時代の仏画掛け軸「タンカ」だ。価格は日本円で約47億円。こちらは2014年におこなわれたクリスティーズのオークションで落札された作品である。国際競売市場での最高額を記録し、現在でも掛け軸としては最高額として知られている。落札者は上海の美術品コレクターらしい。
掛け軸の買取におすすめの業者
上記では、掛け軸の世界高額ランキングについてまとめてきた。掛け軸は場合によっては高値がつきやすく、親族から譲り受けたものや倉庫から出てきたものが、予想以上の金額で買取されることも珍しくない。しかし、売るときは適切な業者で売らなければ損をしてしまうことがある。
以下では、掛け軸の買取におすすめの業者をいくつか紹介していく。掛け軸の売却を考えている人は、ぜひ参考にしていただきたい。
東京の総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、絵画や骨董品の買取をおこなっている業者だ。美術品全般の買取に対応しており、中国美術から西洋作品まで幅広く買取してくれる。それぞれのジャンルの知識を持った鑑定士が在籍しているため、相場に適正価格で売却が可能。
また、人気のある作家の作品は強化買取しており、買取金額がアップするサービスなども豊富だ。20年以上の実績と経験を活かし、他社よりも高く買取することに力を入れている。安心のクーリングオフ制度もあるので、安心して絵画の買取を依頼できる。
買取は宅配・店頭・出張の3つで対応。対象地域は日本全国となっているため、買取に出す上で困ることはないだろう。査定料などの手数料もかからず、気軽に査定依頼できるのも魅力のひとつだ。自分に合った方法で買取に出してみよう。
東京の美術品・絵画買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
美術品・絵画買取センターは、東京にある美術品と絵画の買取店だ。日本画や版画、骨董品やさまざまなアート作品の買取に対応しており、知識と経験が豊富な鑑定士が1点1点丁寧に査定してくれる。買取強化している作家も多く、高価買取が狙いやすい。
また、自社でオークションを実施し、常に市場の動向や相場価格を把握しているため、いつでも適正価格での買取が期待できる。専門店ならではの高額査定と、親切丁寧な接客対応が魅力の業者である。
買取は宅配・店頭・出張の3種類の方法で対応している。どの買取方法でも手数料や費用はかからないため、気軽に査定依頼が可能。出張買取は電話で依頼すればすぐに駆け付けてくれるので、すぐに売却したい人にもおすすめ。出張エリアは応相談となっている。
東京・大阪のアート買取ネット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取ネットは、東京と大阪に店舗を構える美術品と絵画の買取専門業者だ。創業35年の経験と実績を持っており、どんなアート作品であっても相場に適正な価格を見抜き、納得のいく査定額を提示してくれるだろう。
掛け軸の買取では、強化買取している作家も多く、売れないと思っていたものでも高価買取される可能性がある。あらゆる作品をどこよりも高く買取することに力を入れているのが魅力。実績と経験が豊富なため、はじめての人でも安心して査定に出せるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法の中から、自分の好きな方法を選択できる。基本的に買取には手数料や費用はかからず、出張買取の際にも日本全国無料で駆け付けてくれる。査定にかかる時間も5分~10分と素早く、時間がない人でも気軽に依頼できるだろう。
愛媛の古美術鶴丸
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術鶴丸は、愛媛県にある骨董品・美術品の買取業者だ。愛媛県では最大級のアンティークショップとして知られており、美術品の買取・販売の両方で高い評判を獲得している。各ジャンルの専門スタッフの査定も明快で、利用者の満足度も高い。
また、買取対応しているジャンルも他社より幅広く、陶磁器や刀剣武具、象牙や茶道具の買取にも対応。倉庫から古い作品が出てきたときは、遺品整理で価値があるかわからないものなどを買取に出すときにおすすめの業者だ。
買取は店頭・出張の2通りの方法で対応しており、宅配買取には対応していない。出張買取は愛媛県内であればどこでも無料で対応している。店頭買取の場合も手数料はかからず、その場ですぐに現金を受け取れる。自分に合ったほうで査定に出してみよう。
銀座の八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八光堂は、テレビやメディアでも取り上げられることが多い、美術品の買取専門店だ。鑑定士は業界でもトップクラスの鑑定力を持つ人が担当しており、どんな作品であっても適正価格で買取してくれるだろう。
また、実績や経験も豊富で、はじめて美術品を売却する人でも不安なく依頼できる。独自の販売経路を確保している点も、他社に負けない高価買取の実現へとつながっている。査定額の満足度もナンバーワンを獲得、迷ったときにおすすめの業者だ。
買取は店頭と出張の2つの方法で対応。宅配買取の対応はないが、出張買取は日本全国に対応している。もちろん、査定料や出張費、キャンセル費用なども無料で、気軽に査定依頼ができる。買取金額アップのキャンペーンも多く、高価買取が狙いやすい。
掛け軸を高く売るコツ
最後に、掛け軸を高く高く売るコツについてまとめていく。掛け軸は骨董ファンから人気が高く、業者でも高価買取がおこなわれているが、損せず高く売るには押さえておくポイントがいくつかある。
少しでも高い価格で掛け軸を売りたい人は、以下の点に気をつけて査定に出してみよう。
取り扱いに注意
掛け軸は取り扱いに注意しておくのが大事だ。というのも、掛け軸は時間とともに劣化しやすい作品であり、長年飾っているものや倉庫に閉まってあるものは、品質が悪くなっていることが多い。どんな商品もそうだが、状態が悪いと査定では減額となり高く売れなくなってしまう。
また、掛け軸は一度状態が悪くなると綺麗にすることはほぼ不可能だ。特に直射日光やエアコンの風などで劣化してしまうと、そのあとはどんどん状態が悪くなっていく一方である。高く売るためには状態を綺麗にしておくのが基本であり、そのためには普段から保管に気を付け、できる限り劣化を防いでおくことが大切である。
箱などの付属品の有無
掛け軸の査定では、付属品がそろっているほうが買取価格は高くなる。付属品が欠品していると、査定額には数万円の差がついてしまうこともあり、高価買取を狙っている人にとっては大ダメージである。逆に付属品がそろっていれば買取金額がアップするサービスを実施している業者も多く、よりお得に売却できることも少なくない。
掛け軸の付属品としては、箱や鑑定書が何よりも大事になる。特に鑑定書は本物である証明にもなり、鑑定書があるだけで買取価格は数万円変わることもある。今では骨董品の鑑定をおこなっている業者も多いので、査定に出す前にはまず鑑定してもらってから出すのもおすすめだ。
業者選定
掛け軸のような骨董品を売るときは、しっかりと業者選定をおこなうことがおすすめだ。最近は骨董品の買取をおこなっている業者は多いが、それぞれの業者で買取価格は異なっている。場合によっては数十万円の差がつくことも珍しくなく、適当な業者で売ってしまうと損をしてしまうことも多い。
また、業者選定の際には、買取価格や査定実績、買取の方法や手数料の有無までしっかり確認しておくのがいいだろう。たとえ買取価格が高くても手数料がかかると、買取価格が低い業者よりも最終的な査定額が低くなることもある。業者を選ぶときは細かい点まできちんとチェックし、少しでもお得になる業者を選ぶようにしてみよう。
まとめ
当コラムでは、掛け軸の世界高額ランキングについてまとめてきた。世の中には想像もつかないような値段で取り引きされている掛け軸があり、もしかしたら自分が持っているものも高額で買取されるかもしれない。気になる掛け軸を持っている人は、まずは一度査定に出してみてはいかがだろうか。
また、ランキングの内容は2020年12月現在にヒカカク!が調査したものであるため、ほかにもっと高額なものがあるかもしれないことを頭に入れておこう。
【参考サイト】