マルク・シャガールは、19世紀末にロシア(現ベラルーシ)が出身地のフランスで活動した画家である。
絵画だけでなく、版画や陶器、ステンドグラスなど、様々な分野で活躍し、膨大な数の作品を残した。
本記事のポイント
- マルク・シャガールの絵画は天文学的数字がつくこともあり、市場にあまり出回らない
- シャガールブルーという作風が特徴
- リトフラフは数十万円〜数百万が期待できる
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
画家 マルク・シャガールの経歴と特徴について
最初の妻であるベラ・ローゼンフェルトを生涯愛し続け、ベラ・ローゼンフェルトへの愛や結婚をテーマにしたにした作品が代表作品として扱われるため、「愛の画家」との異名を持つ。
また、パリを中心に活躍した外国出身の画家達の総称である「エコール・ド・パリ」の代表的な人物としても知られ、後世の画家たちに大きな影響を与えた画家の1人である。
シャガールの絵画作品の値段や相場は
世界的に著名な画家であるシャガールの絵画は、貴重な絵画の場合には天文学的数字の価格となることもある。
高額な上、市場には出回らないシャガールのの有名原画
シャガールの誕生日に花束を届けるベラが描かれた「誕生日」、夜の闇の中にいるピエロなど描いた「Bestiaire et Musique」、「Bestiaire et Musique」と同様のモチーフで描かれた「Scene Paysanne」などは、いずれもオークションで日本円にして億を超える金額で落札されたものである。
これらの絵画は金額も高く、数も限られているため、入手は極めて困難といえる。マルク・シャガールは、上記以外の絵画も多く残しているが、最低でも数百万円の価格であり、しかも市場には出回らないことがほとんどである。「SHINWA AUCTION」という美術専門オークションでは、「生」が2,000万円、「大サーカス」が2,000万円で落札されるなどしている。
マルク・シャガールの代表作品
- 「青い馬と恋人達」
- 「7本指の自画像」
- 「散歩」
- 「私と村」
- 「魔笛」
- 「枝」
- 「緑色のヴァイオリン弾き」
リトグラフやエッチングなどの版画は入手可能
では、マルク・シャガールの作品を入手できる機会はないのか、というと、実はそうでもない。
マルク・シャガールは、版画であるリトグラフやエッチングなどを積極的に製作し、その結果、残された作品は膨大な数に及んでいる。
数が多いということは、その分市場にも多く出回っていて、価格も抑えられている、ということで、入手できる機会も生まれるのである。
買取実績・参考価格例
- 「ノートルダムの眺め」リトグラフ 300〜400万円(アート買取協会)
- 「虹 The Rainbow」リトグラグ 150〜200万円(アート買取協会)
- 「三つの花束」リトグラフ 85万円(八光堂)
- 「以心伝心」リトグラフ 30万円(八光堂)
- 「裁きの天使」ポスター 2.5万円(緑和堂)
年代や製法によって価値は異なる
ただし、マルク・シャガールのリトグラフやエッチングといっても、作られた年代や製法により価値に差が出てくる。
例えば、マルク・シャガールのリトグラフで一番価値があると言われている1940年代後半から60年代にかけて製作されたもので、限定数が少なければ、数百万円になることもある。
逆に、刷られた数が多かったり、版上サイン(図柄と一緒に刷られたサイン)だったりしたリトグラフは、10万円程度で購入できることもある。
また、印刷だったり、シャガールの死後、遺族の承認を得て複製されたリトグラフだったりしたものもあり、これらの作品の価値は高くはなく、価格はそれなりとなっている。
所有している作品があれば、価値を確認しておこう
このように、同じマルク・シャガールの作品でも価値が大きく異なることがある。
それを把握しておかないと、売却した時に損をすることもあるので、マルク・シャガールの作品を所有しているのであれば、何かの機会に価値を確認しておいたほうがいいだろう。
高額で売却できる絵画の特徴について
マルク・シャガールの作品は、前述の種類により価値が異なってくるが、作品を売却する時も、その作品の状態により異なってくる。
どのような状態であれば高額で売却できる見込みがあるのか、記載していくので参考にしてみてほしい。
作品の状態が良好であること
20世紀前半から活躍したマルク・シャガールだが、作品によっては、製作されてから100年近く経過したものもあり、適切に保管されていなければ、日焼けや劣化などが発生することがある。
劣化などが発生した作品の価値は、どうしても下落してしまう。価値が下落すれば当然買取価格も下がるので、作品の保管には十分な注意を払ったほうがいいだろう。
作者のサインが入っているもの
作品の中に作者のサインがあれば価値は高くなり、なければ下がってしまう場合もある。
なお、サインは作品の中だけではなく、梱包する箱や額の中に記載されている場合もあるので、自分が所有しているマルク・シャガールの作品のどこにサインがあるかを確認しておいたほうががいいだろう。
版画より油絵のほうが価値は高い
数多くの作品を世に送り出したマルク・シャガールであるが、その中でも油絵が前述のように天文学的数字の価格で売買されており、そのほかの作品も比較的高額で売買されている。
であるので、作品としては、やはり油絵の買取価格は高くなる傾向にある。
版画は、エディションナンバーと作者のサインが大切
リトグラフやエッチングといった版画は数も多く、一番世に出ているマルク・シャガールの作品であるが、同じリトグラフやエッチングでも内容により価値は違ってくる。
エディションナンバー
まず、エディションナンバーと呼ばれる数字が入っているかによって価値は違ってくる。
エディションナンバーは、シリアルナンバーと同義語で、限定部数のことを表す。例えば、エディションナンバーが200であれば、その版画は、最大で200部しか世に出回っていないことになる。
つまり、エディションナンバーが入っていれば、限定数の版画ということで価値は上がる。エディションナンバーが入っていなければ、限定品ではなく数多く出回っている可能性があり価値は下がってしまう。
作者のサイン
作者のサインについては、その版画を作者が世に出回ることを承認すれば、エディションナンバーと一緒に入れることが多いので、作者のお墨付きの意味合いで作者のサインがあれば、版画としての価値は上がる。
ただし、図柄と一緒に刷られる版上サインの場合は、作者がその版画を承認していない可能性があるので、同じサインがある版画でも価値としては下がってしまう傾向にある。
買取業者は複数比較して見極める
もし、買取業者にマルク・シャガールの作品を売却する場合は、1社だけでなく複数の買取業者に見積を依頼し、それぞれの見積額を比較した上で、一番高額の見積を提示した企業に売却したほうがいいだろう。
また、見積を依頼する買取業者はマルク・シャガールに精通し、マルク・シャガールの作品の買取に実績がある買取業者を選択すべきだろう。
業者の選択は非常に重要なポイントになるので、慎重に行うことをおすすめする。
LINE査定を実施している買取業者
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
多くマルク・シャガールの作品を買取実績として紹介している大手の八光堂はLINE査定や出張買取に対応中。買取実績には、多く数十万円の価格での買取が紹介されている。
翠波画廊
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「シャガールブルーと呼ばれる青が特徴的に使われている作品や、シャガールが魅了されたサーカスモチーフの作品など、人気のある図柄は相場も高く、高価買取させていただきます」と記載している翠波画廊は、まずフォームやLINEによる査定が可能。もちろん来廊で査定す流方法もある。
出張買取に対応している買取業者
緑和堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
緑和堂はリトグラフ等の買取実績は掲載されていないが、「裁きの天使」を2.5万円で買い取った実績がある。出張買取は、関西・中部・関東エリアを中心に実施しており、買取が成立しなかった場合も無料と説明している。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会は、「ノートルダムの眺め」「虹 The Rainbow」「#CS15 ユダ族『エルサレムの窓』など、数百万〜数十万円の買取相場を掲載しているため、高額作品も買取が可能そうだ。無料買取査定フォーム、フリーダイヤル、LINE査定のいずれかから問い合わせて結果を聞いてから、店頭、出張、宅配のいずれかの買取を依頼する。出張は無料とある。
無料査定をスタートしよう
作品の価値をまずは知るために無料で鑑定して貰おう。価値を知ってから売るかどうかは決めればよい。まずは電話やメールで無料査定が出来る総合美術買取センターで問い合わせてみよう。
↓無料査定スタート↓
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策