美しすぎる銅板版画家。これは版画家・小松美羽に対してつけられたキャッチコピーである。マスメディアに登場するようになったのは2009年、25歳のときであった。
それ以来、小松美羽は個展やライブペイントなどを中心に活動をおこない、つねに人々の注目を集めている。では、小松美羽の作品の特徴や販売価格、買取相場はどのようになっているのであろうか。

CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
話題の版画家・小松美羽の経歴
小松美羽は1984年(昭和59年)11月29日に長野県で誕生した。出身大学は女子美術大学短期大学部で2004年に卒業している。銅板を用いた版画を制作しており、独自の死生観に基づいた発想と骨太な表現方法に定評がある。2005年制作の版画・四十九日が脚光を浴び、この版画をデザインした和服も作られた。
2009年には作詞家・阿久悠のトリビュートアルバム、『Bad Friends』のジャケットを担当している。毎年のように話題作を発表しており、2014年制作の新・風土記は、出雲大社の宝物殿1階に飾られている。また2018年には岩手教育会館の新しいシンボルとして神獣讃歌・巌鷲幸呼来豊穣さんさを制作・発表している。
小松美羽作品の最大の特徴は、見開かれた大きな眼だ。独創的な放射線状の眼とサイケデリックな色彩表現が評判を呼んでいる。迫力満点な作品と華奢な小松との対比が際立っており、個展を訪れるファンも非常に多い。小松美羽はSNSで情報を発信しているので活動をリアルタイムで知ることが可能だ。
小松美羽の代表的作品とは
小松美羽はまだ若く、作品数自体はそれほど多くはない。とはいえ話題の版画家らしく個々の評価は高くなっている。代表的な作品としては次の5つが挙げられる。
四十九日
四十九日は、飼っていたウサギの死と迎えにきた祖父の姿を幻想的に描いた作品である。小松の死生観が色濃く出ており、評価がとても高い。インパクトの強いこの作品が評判を呼び、小松は有名になった。
京都の呉服屋がこの作品をモチーフにした和服を発表するなど、とても人気の高い版画である。しかしその人気ゆえに新作がなかなか評価されないというジレンマに陥り、小松は後年、四十九日の銅板を切断することになる。
田原古戦場のベビーコマ様
この作品は、2014年に作成されたものである。上田市立美術館企画展示室での『小松美羽展~画家・小松美羽の夢と挑戦~』にも出品されている。この作品は販売されており、価格は1,994,000円であった。小松は狛犬研究を趣味としていて、ポップで独創的な狛犬を描いている。
新・風土記
2014年制作のこの新・風土記は、出雲大社へ奉納された作品である。小松は前年に出雲大社を訪れた際、自らの死生観を見直すに至った。『闇の世界にも彩りがあるんだ』という気づきが、この絵を描く動機となったと小松は述べている。この絵はもちろん販売はされていない。
天地の守護獣
2016年制作のこの作品は、版画や絵画ではなく有田焼だ。庭園デザイナー石原和幸とのコラボにおいて、小松は狛犬をまず描いた。その絵をもとに有田焼の職人が狛犬を作り、さらにまた小松がその上に絵を描いたものである。小松の描く狛犬を立体化したこの作品はとても評価が高く、ロンドンの大英博物館に所蔵されている。
神獣讃歌・巌鷲幸呼来豊穣さんさ
この作品は2018年制作の壁画で、読み方はしんじゅうさんか・がんじゅサッコラほうじょうさんさである。小松は岩手県民から地元の言葉を教えて貰い、未来永劫岩手県民を見守る神獣となるようにとの願いから、この壁画のタイトルを決めるに至った。岩手教育会館の壁に描かれたこの作品は、700×700cmという大作である。
小松美羽作品の購入方法はオフィシャルサイト
小松美羽の作品を手に入れたいと思った場合、彼女のオフィシャルサイトから購入することができる。公式サイトにリンクがないため見つけにくいかもしれないがBASEで販売されている。
人気につき売り切れが続出しているが、チェックしてみてもいいだろう。運が良ければ入手できるかもしれない。
販売されたことのある小松美羽作品
小松美羽の作品は、小松自身のホームページで買うことが可能だ。販売している作品はその時期によって違い、販売自体が無いこともあるので注意が必要である。また、小松には著作が数冊あり、書店や大手通販で買うことができる。
小松の関連品としては書籍以外にも限定Tシャツや着物、浴衣などがある。過去に販売された主な版画や関連品は、次のようなものだ。版画は全て販売が終了していて、新たに購入することはできない。

真田獣勇士(最高額)
この版画は、小松の故郷である信州に伝わる、真田十勇士の話にちなんだ作品である。小松は、『古戦場跡はかつて激しい戦いがおこなわれた場所であるが、現在は知らずにみな生活をしている、それをこの作品では、真剣に戦う獣勇士と周りの何も知らない小さな存在とで表現した』というようなことを述べている。この版画の公式ホームページでの販売価格は5,400,000円だ。
天翔龍
この作品は、2015年制作の版画である。小松は2015年の年末に『2015年ありがとう。2016年、新たなる覚醒の年きたる。点に翔ける年となれ。』と、この版画と共に述べている。公式ホームページでの販売価格は3,564,000円だ。
その他の販売された版画や着物
版画・さあ 見よ 角の落ちた魂に 穢れをのぞけの販売価格は、1,620,000円である。サイズは50号で、緑と黄色が印象的な作品として人気だ。版画・岩鼻の聖鳥の販売価格は1,000,000円だ。聖鳥のヒナと親鳥を描いた作品である。
振袖は、3点販売されている。振袖/女神の神使(朱)と振袖/女神の神使(黒)、そして振袖/女神の神使(白)の3点であり、販売価格は全て432,000円だ。浴衣は、プレタ浴衣/六道輪廻と四十九日のコラージュが53,784円で販売されている。
四十九日
小松の初期の代表作である四十九日も、かつては販売されていた。銅板はもう存在しないので、2度と新しく刷られることはない。この作品の画廊での販売価格は、244,080円である。
産道
この作品の主題は、産道に対する思いである。『産道は皆が通った道であるはずだが、覚えている人は少ない、思い出したら何か幸せがあるのだろうか。』小松はこの作品に関して、このようなことを述べている。この版画の画廊での販売価格は、162,000円であった。
ガンダム頑張れ!!
この作品の大きさは、54.5×79.7cmである。この作品に関する小松の見解などは特に残されていない。画廊での販売価格は1,500,000円である。
酔いどれ
この作品は、小松が上京後にバイトをしていた居酒屋での出来事をもとに製作されたものである。小松はこの作品に関連してこう述べている。『酔いどれって素敵ですね。酔えるときにいっぱい飲む、素敵です。』この版画の画廊での販売価格は50,000円だ。
1年戦争の終結
小松は、アニメが伝える愛と勇気を版画で表現しようという思いから、この版画を作成した。大きさは54×79cmで、画廊での販売価格は100,000円である。
幻は希望
この作品はパネルにアクリル絵の具で描いた作品である。鮮やかなカラー作品で、53×33cmとさほど大きくはない。画廊での販売価格は800,000円である。
小松美羽作品の買取相場
小松美羽作品は人気があり、買取をしている買取専門業者は多い。とはいえ、買取査定額を公表している業者はなく、買取査定額は応相談であることがほとんどだ。また、オークションに出品されることもあり、2015年の東美ミュージアム展TOBI WAVEで展示された、地球回路は3,910,000円で落札をされている。
ネットオークションでの版画の出品は見当たらないが、小松がデザインしたTシャツは出品・落札がある。ヤフオクでのTシャツの落札額は15,900円だ。

おすすめの買取業者3社
以下では、版画の買取をおこなっている業者を3社まとめた。美術品の売却では、特にその価値をしっかりと評価してくれる業者を見極められるかどうかが肝心だ。ここで紹介する業者も参考にしながら、ぜひ複数の業者を比較してみてほしい。
美術品・絵画買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
その名の通り、美術品・絵画買取センターは絵画や美術品の専門買取店だ。日本画や洋画、中国美術、現代アート、といった絵画の品々から骨董品、アンティーク、といった美術品の買取までおこなっている。
美術品・絵画買取センターでは、査定額をそのまま最終的な買取額としており、後から減額などといったことはないので、査定額に納得できれば安心して商品の売却をお任せしていいだろう。また、公式HPにおいては、100%ご納得頂ける買取を掲げている。そのため、もし買取額に納得いかなければ、他店での査定額や相場を元に交渉してみるといい。
買取成立後、商品を郵送する場合の送料は無料。さらに、買取キャンセル後の送料も負担してくれるという点は良心的なサービスと言えよう。ちなみに、ヒカカク上の口コミでは迅速な返信と満足のいく買取価格、信頼できる対応などが高く評価されている。小松美羽作品の売却を考えているならば、美術品・絵画買取センターへの査定申込を検討しない手はない。
ギャラリーホープ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ギャラリーホープは東京・大阪・名古屋に拠点を置き、全国からの買取に対応している絵画と美術品の専門買取業者だ。買取商品は、現代アートや絵画、ファインアート、彫刻、陶器などと幅広い。そのため、小松美羽の版画作品の他にもご売却を考えている美術品があれば、この機会にまとめて査定してもらうのがおすすめだ。
そんなギャラリーホープでは、出張買取も無料で利用できる。自宅にいながら売却することができるので、大型の美術品や運搬が難しいものは助かるだろう。ただし、売却を希望する商品によっては出張が難しい場合もあるので、不安であればまずは問い合わせしてみるといい。
口コミでは、丁寧な査定による高額買取や満足のいく出張買取という点で評価が高いのが特徴。売りたい美術品が複数点あり、出張買取が利用できるのであればおすすめしたい業者である。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
現在、全国9箇所に店舗を構えているため、店頭や出張での買取に対応できる範囲が広い。対応地域だけでなく、買取品目においても幅広いのが特徴。一般的な絵画や骨董品だけでなく、茶道具、着物、価値の高い時計や宝石などの買取にも対応している。
どれも綿密な鑑定を要するが、八光堂のHPでは鑑定士が紹介されており透明性がうかがえる。また、価値のあるものを正当に評価してもらえるといった安心感は大きいだろう。
また、八光堂は自社主催のオークションを駆使することで美術品の高額買取を実現している。相場動向を踏まえた根拠のある査定をおこない、美術品の価値をくまなく反映させた買取額を提示できるのだ。さらにスタッフの親切な応対や接客サービスは高評価を得ている。これらの徹底された八光堂のサービスが、結果的に納得のいく買取につながっていくのでおすすめだ。
LINE査定に対応した買取業者
複数者を比較する場合、LINE査定など気軽に査定する方法をとることができる。対応している業者例を下記に記す。
美術品・絵画買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京都東日本橋の買取業者である「美術品・絵画買取センター」(BKKC) は「小松美羽の作品を高価買取いたします」という広告を打っている。「しつこい営業電話や約束のない訪問をしない」「査定後に減額しない」「100%ご納得いただける買取」と、3つの約束を掲げているため、査定後の営業が面倒な人などにはいいかもしれない。
査定は電話・メール・LINEで行っており、原則24時間以内に返答をしているとのこと。買取の方法も、無料の出張買取・送料無料の宅配買取・店舗での持ち込み3種類から選択できる。
ミライカ美術
ミライカ美術は、「狛犬様 三心一体」の買取価格を1,000,000円とし、「小松美羽は現在注目作家で今後の相場上昇も期待出来るため高価買取致しております」と高額での買取を宣言している。
査定を依頼する場合に、査定フォーム・LINE査定から選択。高価買取できる理由について、「東京では知名度の低い地方作家も、その地方に持っていくと東京相場以上の高値がつくケース」が多々あることに触れ、全国各地のオークション参加や相場の熟知しているためだと説明している。
出張買取に対応した買取業者
小松美羽の出張買取をおこなっていることを明言している業者は少なかった。しかし、一部では実施されているようだ。
おいだ美術
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東京銀座に店を構えるおいだ美術は小松美羽の作品を取り扱っている。査定方法は、買取査定フォームやメール、LINE、電話、FAXで幅広く行っており、返答は通常1~2営業日以内と迅速。出張買取も行っているようだ。
版画や日本画を高く売るコツ
小松作品に限らず、版画を売る場合には気を付けなければならないことが多い。版画を売る方法としては、画廊や買取専門業者に売る方法とオークションにかける方法がある。質屋や個人売買を利用するやり方もあるが、適正価格での取引ができるかどうか不安が残る。買取専門業者に売る場合には、次に挙げるコツを使うことが大事である。
版画や絵画に強い買取専門業者に売る
買取専門業者には、それぞれ得意分野というものがある。ブランド品に強い専門業者があるように版画や絵画に強い専門業者もある。小松美羽作品を売るのなら、そういった版画に強い専門業者に査定を依頼するのが賢明だ。版画の鑑定には、高度な専門知識が必要である。真贋を見極める能力は必須であるし、作品ごとの適正価格も知らなければならない。
ネットで買取専門業者を判断する場合は、過去の買取実績が参考となる。小松作品を買取った実績があれば、試しに査定を依頼するとよいだろう。また、複数の版画に強い専門業者に鑑定を依頼し、査定額を比較することも大事だ。一番高い査定額をもとに価格交渉をおこなうとよいだろう。
付属品をそろえる
版画を購入する際に、付属品がついてくることがある。額縁や鑑定書が代表的な付属品だ。買取専門業者に査定を依頼するなら、そういった付属品を忘れずにそろえておく必要がある。
特に鑑定書が無いと査定を受けられない可能性が生じるので無くさないよう気を付けなければならない。額縁は、作品の一部と目されることもある。額縁と共に購入したのなら、同じ額縁で売るのが大事だ。
輸送に気を付ける
版画や絵画はデリケートなものである。買取専門業者に送る場合は、梱包に万全を期す必要がある。梱包に不安があるのなら、買取専門業者に相談をするとよいだろう。絵画専門の配送業者を紹介してくれることもあるし、梱包の仕方を教えてくれることもある。遠慮せずに相談をして、事故を未然に防ぐのが賢明だ。

オークションを利用する
小松作品は高価なことが多い。買取専門業者に査定を依頼しても、満足のいく金額が提示されないこともある。そういった場合には、オークションに出すことも検討してみよう。
オークションをおこなっている会社は増えている。ホームページなどを確認し、絵画に強いオークションがあるのなら積極的に活用するとよいだろう。注目の作品の場合は、オークションのほうが高く売れる可能性もあるのだ。
まとめ
小松美羽は新進気鋭の版画家であり、マスコミの注目度も高い。小松美羽の版画は今が売りどきでライブペイントや個展には、大勢の観客が訪れている。もし小松美羽の版画や絵画を所持しているのなら、1度買取専門業者に査定を依頼してみるとよいだろう。
というのも、小松美羽作品の評価は上がっているので購入時よりも高く売れる可能性があるからである。今回紹介した高く売るためのコツを活用し、少しでも高値で売るよう努めよう。