美術品や骨董品は買取されているジャンルの中でも特に高価買取されている。1つの美術品に数百万円の価値がつくことも珍しくはなく、場合によっては数千万円という値段で取引されている。そうした高価な美術品の1つに象牙がある。しかし、象牙は買取市場でも高値で買取がおこなわれているが、偽物の象牙もたくさん出回っているので注意が必要だ。
当コラムでは、象牙の偽物・本物を見分ける方法から買取相場、おすすめの買取業者まで詳しくまとめていく。象牙を持っている人はぜひ最後まで読んでみてほしい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
象牙の偽物・本物の見分け方
象牙は美術品などを扱っている業者などで見かけることが多いが、象牙には偽物が多く存在しているので注意が必要だ。本物の象牙は高値で取引されているが、偽物の象牙はあまり値段がつかない。
そこでまず、象牙の偽物・本物の見分け方についていくつかまとめていく。象牙を見分けるときに重要なのは以下4つのポイントだ。これらは素人でもわかりやすいので、見分けるときはぜひ活用してみよう。
縞模様
象牙を見分けるときは、まず模様に注目するのがいい。象牙の本物には表面に縞模様があるが、偽物の象牙には模様がないものが多い。しかし、偽物の象牙でもわかりにくいように縞模様がついているものもあるので注意が必要だ。
本物の象牙の縞模様は、綺麗なものではなくランダムな模様となっていることが多い。偽物の象牙で模様がある場合、本物と比べて綺麗すぎる模様になっているケースが多いので、模様の形などにも注目して本物か偽物かを判断するのがいいだろう。
劣化具合
綺麗な状態で保管されている象牙は高く買取されるが、綺麗すぎる象牙は偽物の可能性があるので注意が必要だ。本物の象牙にはヒビや黄色い変色があるものが多い。一方、偽物の象牙の場合は人工物なので変色もなく、ヒビもない綺麗な状態のものがほとんどである。
自然な象牙であれば多少の劣化があるのが普通で、何のヒビも変色がないものは希少だ。綺麗な象牙は持っていると高値がつくのでうれしくなるだろうが、偽物の可能性も考慮し、ほかのポイントで本物かどうかを見極めるようにしよう。
空洞があるかどうか
本物の象牙は根本から先端の3分の1は空洞となっている。しかし、偽物の象牙の場合は詰め物があるのでわかりやすい。だが、空洞になっているかを確かめるのは素人には少しばかり難しいので、光の透過具合などと合わせて判断するのがいいだろう。
また、近年は本物の象牙であっても詰め物しているケースがあるので、詰め物だけで偽物か本物かを判断するのは早計だといえる。
光の透過
象牙を見分ける最後のポイントは、光の透過具合だ。本物の象牙は光で透けるためわかりやすいが、偽物の象牙はセラミックやレジンでつくられているため光を通さない。さきに述べたとおり、本物の象牙は3分の1は空洞になっているので、それがまた光を透過されるようにもなっている。
模様で判別が難しいときは、光が透るかどうかで判断するといいだろう。
象牙の買取相場はどのくらい?
象牙には一本物と加工物があり、それぞれ買取価格は違う基準によって決められている。一本物は重さの単位で価格が決まり、加工物の場合はそのものの価値で価格が決まるのだ。そのため、買取に出すときはそれぞれの買取相場について把握しておくようにしよう。
以下では、象牙の一本物と加工物の買取相場をそれぞれ紹介していく。記載している買取価格は2021年7月時点のものであり、今後変動することも頭に入れておこう。
象牙一本物の買取相場
まずは象牙一本物の買取相場についてだ。
重さ | 1kg単価 |
---|---|
~1kg未満 | 8000円 |
1kg~3kg未満 | 10000円 |
3kg~5kg未満 | 12000円 |
5kg~8kg未満 | 13000円 |
8kg~10kg未満 | 14000円 |
10kg~20kg未満 | 15000円 |
20㎏~30kg未満 | 16000円 |
30kg~ | 17000円 |
一本物の買取価格は重さ×1kg単価で決まるようになっている。たとえば、0.8kgの象牙の場合は「0.8×8,000円=6,400円」になる。2.5kgの場合は「2.5kg×10,000円=25,000」円となり、9.3kgの場合は「9.3×14,000円=130,200円」だ。基本的には重くなるほどkgあたりの単価も高くなり、買取価格も上がっていく。
象牙加工物
次は象牙加工物の買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
象牙置物 | 75万円 |
象牙緒締玉 | 4.5万円 |
牙彫刻 | 32万円 |
象牙彫刻 | 16万円 |
象牙麻雀牌 | 28万円 |
象牙饅頭根付 | 2.7万円 |
加工物の中には1つ数十万円で売れるものがある。特に置物などは高価買取される傾向があり、小物でも高値がつくケースは少なくない。上記以外にも、象牙印鑑が8,000円で買取されたりなど、象牙が使われているものは基本的に高値がつきやすいことがわかるだろう。さらに詳しくは以下のコラムを参照。
高く売れる象牙とは
象牙は基本的に高値で売れるが、買取価格はそれぞれの象牙で大きく異なっている。また、象牙は希少な美術品でもあるため、多少状態が悪かったりヒビ割れがあっても問題なく買取される。
以下では、高く売れる象牙はどういうものかを解説していく。象牙は以下の4つのポイントから価値が評価され価格がついている。買取に出そうと思っている人はぜひ参考にしてみよう。
象の種類
象牙には一本物と加工品の2つがあると述べたが、その中でもインド象の一本物は特に高価買取されている。インド象の一本物は希少でなかなか手に入らないため、市場でも高値で取引がおこなわれているのだ。
象牙の買取は基本的にはアフリカ象が一般的となっており、加工品では七福神などが人気である。また、象の種類や部位によっても買取価格は変わることを覚えておこう。
牙の部位
象牙にはいくつか牙の部位があるが、基本的には牙の中心部のほうが高い価格で買取がおこなわれている。また、本物の象牙には縞模様がついていると述べたが、模様は綺麗なほうが高値がつきやすいのは言うまでもない。しかし、綺麗すぎるものは偽物の可能性があるので、こちらも注意しておくことを忘れないようにしておこう。
重量
象牙は重さと1kgの単価で買取価格が変わると紹介した。そのため、高く売れるのは重い象牙となる。象牙に詰め物が入っている場合は、詰め物を排除した重さから買取価格が決まるので、偽物の場合は軽くなるという特徴があるのも頭に入れておこう。
硬度
象牙は牙であるため、柔らかいか硬いかの硬度が存在する。こちらも基本的には硬いほど高値がつく傾向があり、柔らかい象牙にはあまり高値がつかない。また、アフリカ象にはハードとソフトの2つのタイプが存在するが、ソフトよりもハードのほうが高い価格がついているので覚えておこう。
象牙買取のおすすめ店
象牙は美術品の買取をおこなっている業者やリサイクルショップなどで買取がおこなわれている。しかし、いざ買取に出そうと思っても業者の数が多くて、どこの業者へ出せばいいのかわからない人も多いだろう。
そこで以下では、象牙買取のおすすめ店をいくつか紹介していく。象牙を買取に出そうと思っている人は、以下の業者の中から自分に合った業者を見つけてみよう。また、象牙の麻雀牌を売ろうと思っている人は、以下のコラムを読もう。
神奈川の福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんはブランド品から貴金属、家電から骨董品までさまざまな商品の買取をおこなっている業者だ。買取実績は20万件以上、買取成約率も97%を誇る。各ジャンルの専門スタッフが在籍しているため、安心して査定を任せられるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類で対応しており、どの買取方法を利用しても手数料や費用は一切かからない。出張買取も全国に対応しているため、美術品などの扱いに困るようなものも気軽に査定依頼ができる。
福岡のエコリング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコリングは、雑貨や衣類、家電や楽器、さらには骨董品や美術品などを買取している業者だ。エコロジーをモットーに買取しており、他社では買取されない商品まで買取可能となっている。業者間取引やオークションを駆使し、相場よりも高い価格での買取につなげているのだ。
買取方法は基本宅配買取となっているが、店舗や商品によっては出張買取に対応してくれることもある。店舗も全国に展開されているため、持ち込み買取を希望する人は事前に店頭買取に対応しているかどうかをチェックしておこう。
大阪のまんがく屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まんがく屋は、大阪でブランド品や貴金属の高価買取をおこなっている業者だ。骨董品や美術品の買取も強化しており、知識と経験が豊富なスタッフが1点1点丁寧に査定してくれるため、はじめての人でも安心して利用できるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応しており、店舗が近くにない人でも送料無料の宅配買取で気軽に査定依頼が可能だ。出張買取の場合は相談すれば関西以外の地域にも対応してもらえるかもしれないので、気になる人は相談してみよう。
東京の総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、絵画や骨董品の買取をおこなっている業者だ。美術品の買取を専門におこなっている業者として人気が高く、ありとあらゆる美術品を買取してもらえる。もちろん。象牙の買取も安心して任せられるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法から選択できる。宅配買取も保険料付きで送料も無料で、出張費などもかからない。また、はじめての人でも不安なく売却できる安心のクーリングオフ制度があるのでおすすめだ。
出張買取のハピクル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ハピクルは、古美術や骨董品などの買取をおこなっている業者だ。ほかにも、楽器やオーディオ、お酒やカメラなどさまざまな商品を買取しており、まとめ売りなどでも利用できる業者である。
買取方法は出張買取での対応が基本で、対応エリアは新潟県を中心に下越地域から中越地域などに対応している。出張費はかからず、手数料なども無料だ。また、宅配を希望する人は相談すれば対応してもらえるので、出張エリア外の人でも査定に出せる。
象牙の査定で気をつけるべき点
最後に、象牙の査定で気をつけるべき点についてまとめていく。象牙は美術品として買取がおこなわれているため、適当に買取に出すよりもしっかりと買取のポイントを意識して出したほうが高い価格で売却できる。
少しでも高い価格で売りたい人や、査定での減額を避けたい人は以下のポイントを意識して査定に出してみよう。
専門の鑑定士がいる業者で売る
象牙を売るときは専門の鑑定士がいる業者で売るのが一番いい。何度も言うように象牙は美術品としての価値が高いため、しっかりと鑑定してもらわないと期待外れの価格となるケースもある。象牙は骨董品や美術品の専門業者であれば、知識が豊富なスタッフが在籍しているので安心だ。
また、リサイクルショップなどでも規模が大きいところであれば、骨董品や美術品の買取を強化していることもあるので、リサイクルショップで売る場合はそうした業者を積極的に選べば高値で売却できるだろう。今ではほとんどの業者で宅配買取が可能となっているため、不安な人は専門業者で宅配、あるいは出張買取を依頼してみよう。
骨董品のまとめ売りをする
骨董品や美術品はまとめ売りすることで査定額アップのボーナスがつくこともある。金額にしては10%~20%とそれほど大きくはないが、美術品は高価買取されるものが多いため、10%のアップでもそれなりに高い査定額アップとなるので積極的に利用しておきたい。
また、ほかにも買取金額がアップするサービスやキャンペーンが実施されていることもあり、そうしたキャンペーンを利用することでお得に売却できる。業者によっては30%~40%のアップを実施しているところもあるため、高く売りたい人はキャンペーンを利用しよう。
状態を綺麗にしておく
骨董品や美術品の多くは状態によって買取価格は大きく左右される。たとえ価値が高い美術品であっても状態が悪ければ査定で減額されるのは言うまでもなく、傷があったり劣化していたりすれば査定額はそれだけ低くなる。
しかし、美術品の多くは素人に手入れは難しく、無理に綺麗にしようとすると逆に傷をつけてしまう可能性があるので、あまり丁寧に手入れしないようにしよう。査定に出すときは軽くホコリを落とす程度にとどめておくのがおすすめだ。
まとめ
象牙の偽物・本物の見分け方から買取相場、おすすめの買取店まで詳しくまとめてきた。象牙は美術品買取店などで高価買取がおこなわれているが、高値で売るためには買取相場や高く売れる象牙について知っておく必要がある。適当に買取へ出せば後悔することもあるので注意が必要だ。
象牙を売ろうと思っている人はコラム内の買取情報を参考にし、できるだけ高い価格で象牙を売却してみよう。また、もっと詳しく象牙買取について知りたい人は、以下のコラムもチェックしておこう。
参考サイト:有馬堂