金製品は多くの時代、地域、国で価値を認められてきた。歴史にも金は大きく関わってきたと言っても、過言ではないだろう。貨幣として使用されたり、権力の象徴として宝飾品も作られたりしてきた。
もちろん資産としての価値もあり、金を資産運用する人も増えていく一方だ。しかも、金相場が高騰している中、少し前に金を買った値段よりも高い値段で売れたという話も多く聞く。これから資産運用や金を買取してもらう際に、知っていて損はない情報をお伝えしよう。
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金の基礎知識
まずは金の純度や刻印など、基礎知識について説明する。
純度について
金の純度を表す単位はKarat(カラット)と言い、24金の場合は「K24」と表記する。これらは、ネックレスなどは留め具に、リングなら内側に刻印されている。
続いて、「24」の部分は純度を示していて、これは純金とほかの金属の配合比率である。日本で純金と名乗れるのは、99.99%以上のものに限られていて、24金は純金とも言われている。手作りなど特殊なものを除いて、ほとんどの製品に「K〇〇」と刻印がされている。
刻印について
そもそも刻印とは、製品情報を示すもので素材や純度など金属の品質を知る上での重要なツールとなっている。この品質を示す刻印は、覚えていればプロでなくても品質を判断出来るのだ。しかしながら、これらに法的な義務はない。刻印がないからといって、偽物だというわけではないので注意が必要だ。
また、金製品の中には日本国旗に菱形の刻印(ホールマーク)がされているものも良く見られるが、これは造幣局が定めたものである。品位を認定する試験をし、クリアしたものだけに押されている。
色調
では、「K24YG」という刻印は何を意味しているのかというと、「YG」の部分は色調を意味していて、すなわち「24金のイエローゴールド」ということになる。「K24PG」は「24金のピンクゴールド」ということだ。
前K、後K
ほかにも「24K」という風に後付けのものもあるが、これは「後K」とも呼ばれている。海外製品はこの後付けの刻印が多い。前についているのは「前K」と呼ばれることが多い。
海外での刻印
海外だと、日本より金の刻印について厳しい国もある。これは、偽造や盗難を防止するために取り入れられていたりするのだ。海外で購入する際にも、安価だからと確認を怠らずに刻印の確認はしてほしい。特に、フランスやイギリスの金製品の管理は厳しく定められており、金製品には必ず刻印をうたなければいけないといった制度が定められている。
もし、購入する場合は、特に気をつけなければならない。海外には粗悪品も多く流通しているが日本も例外ではないのである。刻印を偽造して販売されていた例もあるが、刻印の偽造はもちろん犯罪で、刑罰の対象になる。刻印があるから安心できるわけではないので、購入する際はかならず信頼できる店舗に限って欲しい。
GPやGHっていったい何?
では、その刻印の中に「GP」や「GF」といった表示があるのはご存知だろうか。金製品を扱う上で、とても重要になっているのでぜひ注意して見てもらいたい。この刻印はメッキであることを意味している。
GPとは金メッキ
「GP」はGold Platedの略で、金メッキのことだ。真鍮などの素材に科学的な手法で金の膜をコーティングしている。「GF」とはGold Filledの略で、金箔を真鍮などに張り付けた物を指す。
つまり、「K24GP」という製品は「24金メッキ」と理解できる。その外にも、「HGH」や「RGP」の刻印も存在する。
HGPとRGP
「HGH」はHard Gold Electro platedの略で、電気メッキによる金メッキのことを指す。「RGP」はRolled Gold Piateno略で金張りとほとんど変わらない製法だが、下地に金を少量圧着させたものだ。このように、さまざまな金メッキの表記も存在している。
刻印があるかどうかが重要
そして、1番注意しなくてはならないのはここからだ。金メッキの外見は金と非常に酷似しているが、中身に価値のない素材を使用していため、貴金属としての価値がほとんどないのである。購入される際はまずこの刻印があるかどうかも含めて、検討してもらいたい。
金メッキと貴金属を見分けるために、磁石を当てるとわかると耳にするがこれで判断するのは少し間違っている。金は磁石にくっつかないとは言え、一概に、磁石に反応しないからといって、金だと言い切るには、判断材料が少ないのだ。
金とメッキの見分け方
先ほど上記した磁石にくっつけて確認するのは手軽にできる方法のひとつとして覚えて置く程度にしてほしい。金をメッキと見極めるのは刻印を見ればわかることも理解してもらえたと思う。
それでもわからない場合は比重を調べるのだ。比重とは水の重さを1としたとき、その物体の体積における重さをいう。調べたい製品を水に沈めて比重を割り出すことで、刻印に記してある純度と相違ないかを測定する方法は、古くから用いられている。
比重は完璧な方法ではない
ただし、比重で調べる方法には宝石がついていたり、違う素材と合わせてデザインされていたりするものなどには、正確な数値が割り出せないという弱点もある。金メッキの場合でも中の素材を金と近いものを併用している場合もあるので、ほかの検査も必要になる。
試金石で判断
また、江戸時代より用いられている「試金石」を使用した方法もある。これは、黒い石の板(試金石)の上に、検査する金の表面を擦って条痕の色味を見たりその感触で判断したりすることが可能なのだ。メッキ品の場合は擦った時に金が剥がれ、中の異素材が出てくるので、すぐにわかる。
鑑定士に依頼が一番
比重や試金石でもわからない場合は、硝酸を条痕にかけて判断することもある。ただし、これは薬傷を起こすなど素人が使用するのには不向きなためおすすめはできない。鑑定士に依頼するのが一番である。
どちらの方法もプロの鑑定士が使用するが、必要な機械や道具が必要になってくるので、なかなか一般人ができるものではない。そうなると、刻印を調べ、知ることが一般的に一番良い方法と言えるだろう。
金の買取や価格について
それでは金の買取について紹介する。また、金の価格についての知識がなければ、買取に出す際に損をする可能性があるので合わせて説明しよう。
金の価格について
金は需要と供給の関係が一番の要因で変動する。しかし、世界のさまざまな政治や経済にも影響を受ける。
たとえば、地政学リスクが高まると株や米ドルが売られ、金が買われ需要と供給の差が生まれ金価格が高騰するのである。地政学リスクとは大企業の倒産、国の経済破綻、戦争やテロといった世界の政治また経済の予想がつかなくなることを指している。特に、アメリカからの影響が多い。
そのため、金を資産運用する方は、世界の動きを見て動くというくらい重要なことなのだ。株式などが紙切れにならないように、金はそのものに価値があるため買う人が増えた。
価格推移を確認しておこう
金の値段は毎日変動する。金の価格推移を知るためには世界の状況も考慮すると、いつ、どうすれば良いのかも見えてくる。資産運用などから金の値段が高騰していると言われてはいるが、その中でも大きく下落する日もあれば、少しずつ上がっている日もあり、さまざまだ。
金の価格推移については、インターネットなどで確認できるので買取する前に必ず確認してほしい。価格は1グラムのあたりの価格で表記されている。
金の買取
金の価格推移について理解したら、さっそく買取だ。買取はインターネットでのサービスでも利用できる。まず、写真を送ってからオンライン上で簡単な査定をしてその後送って、詳しい鑑定をし、納得できたら買取してもらう。もし納得できなければ、商品を送り返してくれる。
だが、キャンセル時に送料を請求される場合もあるので、注意していただきたい。ほかには、買取の専門家がいる実店舗へ行く方法もある。直接鑑定してくれるので、スピードある取引をしたい方におすすめだ。
最終的な買取価格が大事
しかし、買取価格は手数料が入っていたりして店舗によって価格が変わってくる。より高値で売りたい場合は何店か足を運ぶといいだろう。
また、金としては小さくてあまり高く売れないグラム数しかなくても、ブランド品で金が使われているデザインは金よりも、ブランドとして買取してもらったほうが高くなることもあるので、相談して決めてほしい。
こんなものも売れるの?
金製品は、アクセサリーやインゴットなどしか売れないと思うかもしれないが、実は買取の対象が幅広い。たとえば、メガネのフレーム、取り外した金歯や金製のジッポライター、海外の記念コイン、ピアスのポストなども対象になっている。
もし、処分するか悩んだ場合は一度店舗に問い合わせてほしい。また、ブランド品の場合は金の価格よりブランドとしての買取価格の方が高い可能性もある。その場合、金の買取店とブランド買取店の両方を考慮してもらいたい。
アクセサリーのデザインがいつでも人気のある形であれば、それを踏まえて高値で提案をしてくれる店もある。また、金は一日で大きく価格が変動してしまうので、調べたらあまり時間をかけることは避けよう。今日は高値でも、明日は下がってしまうことも考えられるのだ。
金や貴金属買取におすすめの業者
最後に金や貴金属の買取におすすめの業者をいくつか紹介していこう。金製品を売るときは業者によって買取価格が変わることがあるため、信頼できるところに依頼するのが大切だ。
業者選びに悩んでいる人は、以下の業者を参考にしてみよう。また、さらに多くの業者を比較したい人は、以下のコラムも参考にしてほしい。
東京のブランドレックス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランドレックスは、腕時計やバッグ、ブランド品や貴金属の買取をおこなっている業者だ。高級時計ではロレックスやオメガ、バッグではエルメスやヴィトンといったハイブランド品を高価買取しており、金や貴金属の買取においても強い業者である。お客様満足度も高く、買取キャンペーンも頻繁に実施されている。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応。特に出張買取は日本全国どこからでも依頼が可能で、出張費も無料。また、24時間いつでも受付が可能なので、忙しい人でも利用しやすい。宅配買取では梱包キットもあるため、気軽に利用してみよう。
大阪のコメ兵
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
コメ兵は、時計やバッグ、ブランド品や貴金属を買取している業者だ。買取満足は91.6%と高い数字を誇り、査定には専門バイヤーが100名以上在籍しているので安心感がある。買取した商品を多彩な販売ルートでさばくため、他社よりも高価買取が可能となっており、より高い価格で貴金属を売りたい人に向いている業者だ。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類。店舗は東京や名古屋に全国20店舗以上を展開されており、持ち込み買取もしやすい。宅配では専用のキットがあるため、送料無料で気軽に査定へ出せる。査定料も梱包料もキャンセル料もかからないので、まずは一度査定に出してみるのがいいだろう。
名古屋の大黒屋(チケット)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋(チケット)は、全国に220店舗以上を構える業者だ。年間買取実績は150万件以上にもなり、買取ジャンルもさまざま。ブランド品から貴金属、時計やバッグなどの買取を強化しており、人気ブランドなどは特に高価買取が狙える。金の買取では業界でトップクラスの実績を持ち、期待以上の価格で買取してもらえるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つから自由に選べる。出張買取の際にも出張費や査定料、キャンセル料などもかからないので、まとめ売りなどをしたいときにも利用できる。店舗は全国に展開されているので、すぐに売って現金化したい人は直接店舗で売るのがいいだろう。特に金は相場が変動しやすいので、なるべく早く売るのがいいだろう。
福岡のなんぼや
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは、買取業者としてトップクラスの人気と評判を獲得している業者だ。主に宝石や時計、バッグやブランド品の買取をおこなっており、貴金属などの買取にも利用できる。年間査定実績は120万件以上、買取額と接客対応はともに業界最高レべルだ。全また、全店直営店なので取引にも安心がある。
買取は宅配・店頭・出張の3つだ。出張買取は全国に対応しており、出張費もかからず気軽に依頼が可能。ほかにも、手ぶら買取という方法もあり、こちらでは商品を先に発送して査定を店頭でおこなってもらう方法だ。自分のライフスタイルに合わせた買取を選択できるので魅力である。
神奈川のおたからや
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからやは、金やブランド品などを幅広く買取している業者だ。特に金相場は近年高騰しているため、まさに今が売り時となっている。業界最大級の買取品目、専門店だからこその高額買取が特徴だ。買取金額アップのサービスも実施されており、最大で40%の金額アップが狙える。
買取は店頭・出張の2つの方法で対応しており、どちらも手数料や費用はかからない。最短30分で出張対応が可能で、汚れていても壊れていても買取してもらえる。金や貴金属の買取では業界でもトップクラスの人気となっているので、気になる人はまずは査定に出して買取価格を確認してみよう。
札幌のブランドショップ アバヤ
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランドショップ アバヤはインゴットやネックレス、指輪などの買取をおこなっている。金や貴金属のほかに、ブランドバックなど幅広く商品を取り扱っているため、不要品をまとめて売りたい場合は利用がしやすい。買取方法は店舗買取・出張買取・宅配買取の3種類。
ただし、出張買取は札幌市のみが対応エリアとなっている。そのため、近くに店舗がない場合は、宅配買取の利用がおすすめだ。 40年以上の実績と、広範なネットワークにより高価買取が期待できる。
まとめ
金の基礎知識や見分け方について紹介してきたが、刻印の有無などで自分でもある程度は見極められることが分かっただろう。買取業者の中には、明らかに金の相場より低い金額を提示してくることもあるので、事前に調査しておくことが大切だ。
金は扱いやすく、価値があるため、金製品を取り扱う店も増えている。信頼できる業者に依頼することで、高価買取に繋がる可能性があるため、買取業者は慎重に選ぼう。
また、さらに高額査定を目指すなら、クリスマス前など金の需要が上がる時期を狙って売るのもおすすめだ。なお、金の売り時についてもっと詳しく知りたい人は、以下のコラムを参照してほしい。
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