プラチナはゴールドに並び非常に人気の高い貴金属だ。個人的な趣味で購入する方、プレゼントのために購入する方、資産として購入する方、その目的はさまざまだと言える。そんなプラチナの価値は一定ではなく、毎日変動している。
そこで今回はプラチナに着目し、ゴールドとプラチナの違いや使用目的、価値がある理由といったプラチナの特徴から、10年間の価格・相場の推移についてまとめてみた。売却を考えている方に向け、プラチナを買い取っている業者や高値で売却する方法についても紹介しているため、是非最後までご覧いただきたい。
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プラチナの特徴
プラチナは白金とも呼ばれる貴金属の一つだ。白金をそのまま英語にするとホワイトゴールドになるが、プラチナとホワイトゴールドは別物である。ネックレスやリングなどのアクセサリーに使用されることが多く、プレゼントとして強い人気を誇っている。
そんなプラチナは変色や変質することがないため、日常生活でも気にせず使用することができる点が特徴だ。また、プラチナはゴールドよりも重く、ゴールドと比較すると身に付けたときに重厚感を感じることができるのも特徴と言えるだろう。最も古いプラチナ製品は、紀元前700年頃に発見されたテーベの小箱だと言われている。

プラチナとゴールドの違いは?
プラチナとゴールドはいずれも貴金属として分類されているが、物質そのものが異なっている。ちなみにプラチナの元素記号はPt、ゴールドの元素記号はAuだ。また、プラチナは銀白色であるのに対し、ゴールドは金色とカラーも異なっている。それぞれの価値も異なるが、そちらについては後ほど詳しく紹介していく。
いずれも純金属としては柔らかい性質を持っているため、加工する際はほかの金属と掛け合わせることで合金にし、強度を高めてからアクセサリーとして加工される。そのほかの違いとして生産国が挙げられる。プラチナの主な生産国は南アフリカ、ロシアとなっているが、ゴールドの生産国は中国、アメリカ、オーストラリアなどが中心だ。

プラチナは何に使用される?
プラチナと聞くと、ネックレスやリングなどのアクセサリーを思い浮かべる方も多いのではないだろうか。もちろんそれも間違いではない。しかしながら、プラチナはアクセサリーに限らず、さまざまな場面で使用されていることをご存知だろうか。
プラチナは医療の分野でも取り入れられている。医療の分野の中でも代表的なのがペースメーカーだ。ペースメーカーは心臓に電気刺激を送ることで、ペースメーカーを必要とする患者の心臓リズムを保ってくれる装置である。
ほかにも抗がん剤に使用されるなど、アクセサリーといったファッションの分野だけでなく、人の命や健康に関わる重要な役割を果たしている。医療分野に取り入れられている理由としては、アレルギーが出にくいこと、酸化する心配がないなど、体内に入れる場合において安全性が高いということが挙げられる。
また、プラチナは自動車にも取り入れられている。プラチナやパラジウムなどの白金属は自動車の排気に含まれる有毒ガスを二酸化炭素などに変換することができる効果を持っている。自動車では主にマフラーにコーティングする方法で取り入れられているようだ。
プラチナが使用されるのはアクセサリー、医療分野、自動車だけに留まらない。ほかにも燃料電池やパソコンのハードディスク、万年筆のペン先など、あらゆる場面で取り入れられているのだ。
プラチナの価値
プラチナを目にする機会が一番多いのはやはりアクセサリーではないだろうか。プラチナはゴールドと共に価値の高い貴金属として販売されている。アクセサリーで使用される貴金属はゴールド、シルバーなどが挙げられるが、中でもプラチナは希少価値が高く、金属の王と呼ばれているのだ。

一般的に貴金属は価値が高い物質として知られているが、そもそもなぜ希少価値が高いのかはご存知だろうか。ここではプラチナをはじめとした貴金属の価値について解説をおこなう。貴金属の価値に興味がある方は是非とも目を通していただきたい。
プラチナに価値がある理由
プラチナが最も希少性が高いと言われている理由は、まず一つ単純に採掘できる場所が限られているからだ。ゴールドやシルバーは日本でも採掘することができるが、プラチナはアフリカ、ロシア、カナダでしか採掘することができない。採掘場所が限られていれば、必然的に希少価値は高くなる。
また、希少価値が高いプラチナだが、ネックレスやリングなどのアクセサリーに使用され、結婚指輪としての人気が高いことから、需要も高いと言える。需要が高まれば価格が上がり、希少価値が高いことも相まってよりプラチナの価値が高まっていると言えるだろう。
貴金属の価値に差があるのはなぜ?
貴金属の価値は日々変動する。プラチナに限らず、ゴールドやシルバーにおいても同様だ。しかしながら、貴金属の価値には差が生まれている。これには需要が大きく影響していると言って良いだろう。需要が高い貴金属はほかの貴金属よりも必要とされる場が多くなるため、貴金属の価値に差が生まれるのだ。
また、その価値は入れ替わることもある。プラチナの相場推移については後ほど詳しく解説していくが、2015年まではゴールドよりもプラチナの方が高かったが、現在はゴールドの方が価値が高くなっている。単純に考えれば、これはゴールドの需要がプラチナを上回ったからである。
プラチナの種類
プラチナに種類があることはご存知だろうか。とは言っても、ゴールドのようにピンクゴールド、ホワイトゴールドといった種類分けがあるのではなく、K18、K24といったゴールドの純度と同様に、プラチナも純度によって種類分けされている。プラチナの種類は以下の通りだ。
- ・Pt999
- ・Pt950
- ・Pt900
- ・Pt850
- ・Pt750
- ・Pt650
- ・Pt585
- ・Pt505
Ptの後に続く数字はプラチナの割合を表している。Pt999は純度が99.9%と最も高く、反対にPt505は純度が50.5%と最も低くなっている。ちなみにPt505はK12と同じ比率になっている。国内のリングやネックレスなどのプラチナ製品はPt900が使用される場合が多く、プラチナ製品として認められている最低ラインはPt850となっている。
Pt999に関しては以前までPt1000と表記されていたこともあり、100%のプラチナは存在していないものの、純プラチナと呼ばれる場合もある。また、プラチナとゴールドがコンビとなったリングも存在している。プラチナとゴールドのコンビはファッション性が高く、結婚指輪としても人気が高い。
プラチナの価格・相場10年間の推移
プラチナの価格に相場推移を見てみると、20年前と比較すれば平均値は上がってはいるものの、ここ10年は下落気味の傾向にある。特に大幅に下落したのは2009年頃で、2008年9月に起きたリーマンショックが原因でグラムあたり7000円前後から2500円前後にまで大幅に下落した。
しかしながら、ゴールドの価格はリーマンショックの影響を特に受けてはいない。この理由は、プラチナの使用用途にある。先ほども紹介した通り、プラチナはアクセサリーだけでなく、自動車など工業用としての需要も高かったからだ。これが結果として大きな下落を招いたと言えるだろう。
また、下落後もゴールドより価値が高かったものの、2010年夏頃にはゴールドと同程度の価格になり、2015年1月から現在まではゴールドの価格がプラチナを上回っている。そのため、現時点でのプラチナは産出量が少なく希少性こそ高いものの、需要という面から見ればゴールドの方が高くなっていると言えるだろう。
ほかの貴金属の推移
シルバーの価格は1990年頃から2005年頃まではほぼ平行線のままだったが、2008年頃までに相場が上がり、更に2011年1月頃に大幅に価値が高くなった。その上昇値は1990年頃と比較しておよそ10倍以上である。その後2013年に大きく下落し、現在は国内価格でグラムあたり60円前後を上下している。
ゴールドの相場は1985年から2000年頃まで下降気味ではあったものの、その後2001年頃から少しずつ価値が上がり、プラチナと同程度や上回ったりを繰り返し、2015年1月には完全にプラチナの価値を上回った。ゴールドの価格が上回った状態は現時点でも続いている。
プラチナの今後の相場推移は?
特に2011年以降下落の一途をたどっているプラチナだが、今後の相場推移について気になっているという方も少なくないだろう。リーマンショック以降もプラチナの低迷が続いている原因は、欧州でのディーゼル車販売台数の減少だ。
プラチナはディーゼル車の触媒用途として使用されるが、この需要はプラチナ全体の需要から見ると40%ほどを占めている。そのため、ディーゼル車販売台数が減少すれば、単純にプラチナの需要が無くなるということだ。欧州では既にガソリン車のシェアがディーゼル車を上回っているため、それに伴ってプラチナの相場が下落する可能性もあるだろう。
プラチナをより高く売却するには?
グラムあたりでの計上となるプラチナは、買取をおこなっている場所であれば価格に大きな差は生まれない。しかしながら、工夫することでプラチナをより高値で売却することができるだろう。プラチナをより高く売却する方法をまとめてみたので、参考までにご覧いただきたい。
価値が高いときに売る
プラチナの価値は日々変動し続けているため、価値が高いタイミングで売却すればより高値で売却することができるだろう。プラチナの相場は、貴金属の買取をおこなっている業者のホームページなどで確認することが可能だ。

懸念すべき点は、リーマンショック、ディーゼル車の販売台数減少により年々プラチナの価格が下がっているということだ。今後また需要が高まればプラチナの価値が高くなる可能性もゼロではないが、今後も下落傾向にあるのであれば、価格が下がる前に売却するのも一つの手段だと言えるだろう。
キャンペーンを利用する
貴金属やジュエリーの買取をおこなっている買取業者では、買取価格がアップするキャンペーンが開催されている場合がある。プラチナ製品を複数所有している場合には、持ち込み点数によって価格がアップするキャンペーンなどを利用することでより高値で売却することができるだろう。
また、強化月間などで貴金属の買取強化などをおこなっている場合もある。新店舗を展開している買取業者などで開催される傾向が多いため、チェックしてみてはいかがだろうか。場合によっては相場よりも20%以上の価格で売却することができるだろう。
専門店を利用する
プラチナの価格が左右するとすれば、それは鑑定士の知識や経験によるものだと言えるだろう。貴金属やジュエリーを専門に取り扱っている買取業者であれば、専門の鑑定士が在籍している可能性も高く、高値でプラチナを売却できるはずだ。
リサイクルショップなどでは専門の鑑定士が在籍している場合が少なく、安く買い取られてしまう可能性があるため、注意が必要だ。また、専門の買取業者であっても、手数料や鑑定料などを含まずに価格を提示される場合があるため、結果的に他社の買取よりも安くなってしまうことがないよう確認を怠らないようにしてほしい。
プラチナ買取におすすめの業者
プラチナの買取をおこなっている買取業者をいくつかピックアップした。売却の際は参考にしてみてはいかがだろうか。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは貴金属を専門的に取り扱っている買取業者だ。ホームページ上でプラチナの買取価格相場を確認することができる。LINEで手軽に査定もおこなえるため、まずは一度査定を依頼してみてはいかがだろうか。
ゴールドプラザ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ゴールドプラザは貴金属・ダイヤモンド・ブランド用品の買取を中心におこなっている買取業者だ。インゴットに関しては、量や海外製かどうかなどの買取制限がかかる場合があるため、まずは一度連絡してみてはいかがだろうか。
リファスタ(Refasta)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リファスタ(Refasta)は貴金属・宝石・ダイヤモンド・ブランド用品の買取をおこなっている買取業者だ。こちらもプラチナの買取価格相場をホームページ上で確認することができ、手軽にLINE@査定などをおこなうことができるため、売却を検討している場合は一度連絡してみてはいかがだろうか。
まとめ
今回はプラチナの特徴や価値、10年の価格・相場推移、高く売却するための方法について紹介した。いかがだっただろうか。希少性が高いプラチナだが、リーマンショックやディーゼル車の販売台数減少により、その価値は下落の一途をたどっているということが明らかになった。
しかしながら、医療分野に使用されたり、結婚指輪としての人気も高いなど、現在でもさまざまな分野で使用されていることから、今後もプラチナの需要が高まっていく可能性もゼロではない。今後のプラチナの価格推移にも目を向けていきたいものである。
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