最近はテロや戦争といった大きなリスクが懸念されることがしばしばあるが、そうしたときに自分が持っている資産の価値がゼロになるかもしれないと不安になる人も多いだろう。財政危機などが起こり、仮にデフォルトなどに陥ってしまえば国が不安定になり、それに伴って通貨の価値も低下し、ハイパーインフレなどが起こる可能性もゼロではない。
過去にはドイツやジンバブエでデフォルト起こり、通貨の価値がほとんどゼロになったこともあった。そうした懸念から、日本でも財政破綻を考慮してリスクヘッジする人は少なくない。そうした中で、資産の安定した投資場所として人気となっているのが金である。金は長い間世界中で安全な資産として高く評価されており、金本位制が機能していた時代も長いこともあり、現代でも株や国債といったものに投資するよりも安全な投資物であると考えられている。
今回のコラムでは、30年前の金の現在価値は上がっているのか下がっているのかについて詳しくまとめていく。世界経済が今後どうなるかわからない時代に生きているときには、金の価格は上昇傾向にあるといわれている。金に投資しようと思っている人はぜひチェックしてみてほしい。
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世界における金の価値
はじめにも述べたように、金は現在でも世界中で高い価値を持っている貴金属であり、銀やレアメタルといった貴金属よりも安定した資産だとみなされている。一般的に、金は経済的な不安が高まっているときや、世界情勢が不安定になっているときに価値が上昇する傾向がある。それは経済が不安定になることで通貨の価値が落ちることを懸念して、投資家が自分の資産を守る場所として金を買う傾向があるからだといわれている。
経済の不安定さ
基本的に投資家は普段は株や国債といった金融商品に投資する傾向があるが、株は企業の成長が悪ければ株価が低迷するため儲かることはなく、場合によっては倒産によって多大な損失を招く恐れがある。
国債は国が借金をすればするほど国家としての信用度も低下するため、国の通貨の信頼度もそれに応じて低下することになる。それら株や国債の価値が低くなる要因は経済の不安定さであり、インフレやデフレといった国の経済状況によって株や国債の価値も変動していく。
安全な資産
そのため、経済が不安定になればなるほど株や国債といった商品よりも安全な場所に資産を移しておこうと考える投資家が現れる。経済不安やテロや戦争といった有事に振り回されることがない資産である金に注目が集まるのである。
昔は金によって物々交換がなされていた時代もあり、金本位制が近年まで機能していたことを考えると、金の価値は今後も世界中で安定したものとなるだろう。特に最近は通貨の信用度が下がっている国が多いこともあり、投資家としては資産を少しずつ金に移行している流れも見られるといわれている。
30年前よりも上昇しているのか?
金はすでに世界中に大量に発掘されており、世界中に存在する金はほとんど発掘し終わっているともいわれている。そのため、金の価値は安定性といった観点からも非常に高くなっている。
国債の発行量には厳密な限界がないため、国が発行しようと思えば原理上はいくらでも発行することができるが、金は有限の物質であり、無限に存在するものではないのだ。そうした金の価格は30年前と現在の価格を比べるとかなり上昇しており、30年前に金を投資対象として購入していたのであれば、現在の価格で売ったとすればリターンは数倍にもなるだろう。
2000年までは比較的金の価格も落ち着いており、1gあたり1,000円前後で取引されていたが、2000年以降は1gあたり5,000円前後で取引されている。現代も5,000円~6,000円の間で推移しているのが現状だ。
また、今後の世界情勢のことを考えると、世界全体を動かすほどの事件が起こらない可能性はゼロではないし、戦争やテロに日本が巻き込まれる可能性も十分に考えられる。1929年のような大恐慌やサブプライムローンやリーマンショックのような金融危機などが起こる可能性もある。
そのため、金の価格は今後も上昇する確率はありつつも、逆に今こそ売りどきだと思っている投資家も少なくない。もし30年前に購入した金があるのであれば、将来の経済状態なども考慮しつつ、自分にとって最適な売買をおこなう必要があるだろう。
金の価値が上昇する要因
金は比較的安定した資産だと考えられているが、金価格は常に変動しており、いつも同じ価格で売れるわけではない。そもそも世の中に完璧に安心・安全な資産など存在しないように、たとえ金が長い間絶対的な価値を持っていたものだったとしても、金価格が変動せずいつも価値があるというわけではない。
しかし、現在ではさきほども述べたように金の価格は30年前よりも上昇しているし、今後も上昇する可能性は高いといえるだろう。ここからは金の価値が上昇する要因についてまとめていく。
経済不安
金の価値が上昇する要因としてもっとも大きな影響があるのは経済不安だろう。 これは何度も述べていることだが、世界情勢や国の経済が不安になればなるほど金の価値は相対的に上昇していき、通貨よりも物質的な金を持っていたほうが安全であると判断される。特にアメリカや日本、EU国などの経済状況は非常に重要であり、先進国の経済が不安定になればなるほど金価格は上昇していくことになる。
テロや戦争などの事件
金の価格が上昇する要因の二つ目として、テロや戦争などの事件が考えられる。これも突き詰めれば経済不安につながっていくことになるが、テロや戦争はいつ起こるか正確に予測できないものである。
国家同士の緊張関係や貿易状態などからある程度推測することができるが、将来戦争することがまったくないとはいえないだろう。テロにしても今後日本で起きない可能性もないわけではない。人は不安によって行動を駆り立てられる生き物なので、テロや戦争というネガティブな事件は投資家の不安を誘発し、通貨よりも安全な資産への投資を促すことになるだろう。
金の価値が下落する要因
金価格はなにも上昇するだけのものではない。場合によっては安全な資産だと思われていたとしても価格が下落することももちろん考えられるものである。金の価値も所詮は相場によって決まることになるので、上昇する要因がある分だけ下落する要因も存在しているのだ。
とはいっても、金は財政破綻などで価値がまったくのゼロになることはないので、そうした面でいえば通貨よりは頑強な資産といっても間違いではないだろう。ここからは金の価値が下落する要因についてまとめていく。
経済が活発
さきほどは金の価値は経済が不安定になることで上昇すると述べた。それはつまり、経済が活発で企業の株価も上昇しているときには、金の価値は相対的に低くなっていくことを示している。
というのも、投資家心理としては安全な場所に資産を置いておきたいという欲求がある反面、投資することよって儲けたいという欲求も持っている。そのため、経済が活発で株価が上昇していれば、より多くの利益を手にすることができる株に投資が集中し、逆に金の価格は低下していくのだ。
投資家が一斉に売りに走る
金の価値が下落する要因としては、投資家が一斉に売りに走ることも考えられる。相場というのは投資家たちの売買によって価格が変動することになるので、売りと買いのバランスが偏っていればそちらの方向へと価格は動くことになる。
また、大口の投資家が金を売る方向に動くことで金の価値が下落し、それを見た投資家がさらに売りに走るといった具合に価格がどんどん下がっていくこともある。金の価値はなにも経済的な状態だけでなく、投資家の心理によっても決まるのである。
金の買取価格を高くする方法
金の買取価格はそのときの相場状況によって大きく変わることになるので、一概に一定した価格で売れるとは限らない。最近は比較的大きな変動がないようだが、それもいつ崩れるかわからないし、場合によっては金の価格がかなり下落する可能性もゼロではない。金に投資しているときは万が一のリスクも背負っていることを常に意識しておくべきだろう。
さきほどは金は今が売りどきでもあると述べたが、実際に金を高く売るためにはいくつか大事なことがあるのが事実だ。金だからいつ売っても高値がつくと思ったら大間違いであり、タイミングを間違えることで期待はずれの金額での買取となることも多いのだ。
そこでここからは、金の買取価格を高くする方法についてまとめていく。金はしっかりとタイミングと適切な方法で買取に出すことで高価買取が狙えるものだ。
何故なら、月曜日に金がいきなり下がる可能性がある為に守りの金額での提示になるからです。
お忙しいかもしれませんが、金の査定はそれほど時間はかからないので平日に行くのをお勧めします。
金相場が上昇しているときに売る
金の買取価格を高くしたいと思うのであれば、できるだけ金相場が上昇しているときに売るのがコツである。というのも、金にも株と同じく相場というものがあり、価格は毎日少しずつではあるが変動している。そのため、金相場をチェックしつつも最近の中で高値を更新したときなどを狙って売るのがいいだろう。
相場が上昇傾向にあるのであればもっとタイミングを狙って待つのも有効である。しかし、相場は一定方向にしか動かないわけではなく、上昇したのなら下落することも頭に入れておく必要がある。
今上昇して金相場が上がっていたとしても、明日にはかなり下落してしまう可能性も視野に入れておくことが大事だ。金相場をチェックして高値のときに売ることは大事だが、上昇を待っていて相場が下がることを考えると、やはり今が売りどきなのかもしれない。
買取業者が強化買取しているときに売る
金の買取価格を高くするには、買取業者が金を強化買取しているときに出すのが効果的である。買取業者も金の買取には非常に力を入れているところが多い。金は安全な資産として認識されていることもあり、金が含有されているアクセサリーなども業者にとっては非常に魅力的なのである、
そのため、買取業者が金の買取に力を入れ、買取キャンペーンなどを開催しているときに買取に出すのがいいだろう。しかし、金は買取できない業者も少なからず存在し、どこの業者に出しても買取されるわけではないことを覚えておこう。
また、あまり実績や評判が良くない業者に出してしまうと足元を見られた価格での買取をされてしまうので注意が必要である。金の買取価格は買取に出す業者によって大きく変わることがあることを肝に銘じておこう。
この金額から手数料などを引かれることが多いです。
金の買取におすすめの業者
金は現代においても非常に希少な資産として数えられており、安全に自分の資産を保管しておきたいと思っている人は少しずつではあるが、円から金に乗り換えている人もいる。中には金の延べ棒を購入して金庫に保管している人もいるだろう。これからの時代どうなるかわからず、常にテロや戦争の脅威が潜んでいるのであればそれは賢い選択だともいえる。
しかし、まだまだ金は投資対象として不十分だと思っている人や、金を売って少しでも利益を手にしたいと思っている人もいるだろう。そこで最後に、金の買取におすすめの業者についてまとめていく。金はどこでも高価買取されているわけではなく、買取に出すのであればきちんと実績がある業者に出すことが重要となる。金を買取に出そうとしている人は業者選びの参考にしていただきたい。
なんぼや
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対策
なんぼやはブランド品や貴金属の買取に強い業者であり、買取の顧客満足からみてもかなり高い評価を獲得している信頼性が高い業者である。買取方法としては宅配・店頭・出張となっており、宅配買取では無料の宅配キットを利用することができるためお得に買取に出すことができる。専門知識を持った鑑定士が多数いるため、金の価値をしっかりと相場価格と市場での価値を評価した買取をおこなうことができるだろう。
エコスタイル
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エコスタイルもブランド品の買取には非常に強くなっている業者であり、金の買取に関しても力を入れている業者である。リサイクルショップとしてとても高い信頼性と満足度を獲得しており、親切・丁寧をウリにしているサービスも評判がいい。買取方法はこちらも宅配・出張・店頭となっており、創業17年の買取実績は伊達ではない。金を高く売りたいのであれば外せない業者である。
まとめ
今回のコラムでは30年前の金の現在価値は上がっているか下がっているかについてまとめてきた。金は経済不安が懸念される世界では価格が上昇傾向になり、比較的経済が安定しているときは株などに投資する人が多いため、金の価格は下落する傾向にある。
しかし、過去を振り返ってみてもわかるように、金は30年に比べて数倍にも価値が上昇しており、それは過去よりも現在のほうが経済的な不安が潜んでいることの証でもある。自分の未来の安定を信じている人は金には投資せず、もっと利益が出るものに投資するだろう。
それはつまり、現代は安定しているように見えて実はすぐそこに不安が潜んでいることを誰もが察知しているともいえるだろう。ニュースなどでも世界中でテロが起こっているし、アメリカが戦争を仕掛けないとは絶対的に言い切ることはできないのだ。
そうした場合に通貨の価値がなくなる可能性も含め、物質的な価値を持つ金の価値が相対的に上昇していくのだ。今から金の価格が上がるのかは正直わからないが、30年前に買った金があるのであれば、今売ることでかなりの利益を手にすることができるだろう。
この記事の監修者