切手は、昔から高い人気をほこるコレクターアイテムで、日本のみならず海外で発行された切手もコレクションの対象となっている。
ただ、流通している切手の中には、残念ながら偽物が存在しており、今でも入手した切手が偽物だった、ということがあり得るのである。
そのため、切手を入手する前に、偽物と本物の見分け方など偽物の切手を購入しないための方法を知っておく必要があるといえる。
そこで、本コラムでは、切手の偽物と本物の見分け方などについて紹介していく。
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偽物の切手が出回る経路は?
流通している切手の中に偽物が混じってしまうのは、なぜだろうか。経路の1つとして、個人間取引が考えられる。
切手を扱う業者は、専門家による真贋チェックを厳重におこなうため、業者から偽物の切手を購入してしまう心配はまずないといえる。
しかし、個人間で取引する場合は、業者のような専門家レベルの真贋チェックは難しく、偽物の切手を売買してしまうリスクが高くなるのだ。
近年は、ヤフオク!やメルカリなどのネットオークションやフリマアプリを使った個人間の取引が活発なため、偽物の切手を購入してしまう危険性はより高まったといえる。
偽物の切手の種類について
偽物の切手といっても、実はいくつか種類があり、それぞれで作られた目的なども異なってくる。偽物の切手の種類について紹介するので、参考にしてほしい。
模造品
実際の切手に似せて作ったもの。コレクターを騙すために作られたものもあるが、大半は、お土産品として総務大臣の許可を得て作られたものや、大きさを変えるなどして本物の切手と見分けがつくように作られたものである。
変造品
実際の切手の一部を加工して、価値がある切手のように変造したもの。たとえば、切手にプリンターなどで印刷をおこない、より希少価値が高い切手となるように変造した、などがある。
参考品
過去の切手などの参考品として作られたもの。参考品の切手は、参考品とわかるように切手の裏などに、「参考品」と印刷されている。参考品と明示して販売する分には問題はないが、参考品とわからないように販売することもある。
偽造品
コレクター向けの切手ではなく、通常に使用する切手を偽造したもの。
コレクター向け切手として注意が必要なのは、模造品と変造品で、価値が高い切手と偽るために作成、もしくは加工され販売されることが多い。
偽物の切手の見分け方を知っておこう
次に、偽物と本物の切手の見分け方について記載していく。変造品は、本物の切手を加工するという特徴から、専門家でも判別が難しいとされる場合が多い。
一方の模造品は、偽物を最初から制作するため、本物との差異が出やすいことから、素人でも判別が可能なことがある。そこで、ここでは模造品と本物の切手の代表的な見分け方について紹介していく。
色合い
模造品の切手は、カラーコピーやインクジェットプリンターなどで図柄を印刷した場合があるが、本物の色合いをうまく再現できずに色合いが異なることが出てくる。
目打ち
本物の切手の目打ちは、同じ大きさの穴が整然と並んでいるが、偽物の切手の目打ちは、穴の大きさが違っていたり穴の並びが曲がっていたりすることがある。
そのため、目打ちの状態がおかしい切手は、模造品である可能性が高いといえる。
文字
偽物の切手を拡大すると、印刷されている文字の輪郭が、カクカクとしてなめらかでない場合も多い。
これは、模造品を印刷したコピー機やプリンターの性能が、本物の切手を印刷した印刷機より劣るため、小さい文字の輪郭といった細かいところまで本物のように印刷できなかったためである。

ネットオークションやフリマアプリで偽物を購入しないためには
偽物と本物の切手の見分け方について記載したが、入手するまで実物を見ることができないネットオークションやフリマアプリでは、うまく活用できない可能性もある。
では、偽物を購入しないためには、どうしたらよいだろうか。そこで、避けたほうが良い出品者について解説していく。
価格が相場より安い
偽物の切手を出品する出品者は、価格をその切手の相場より安くする場合が多い。偽物の切手を出品する場合、元手があまりかかっていないことや、できるだけ早く売りさばきたいと思うことがあり、価格を安めに設定しがちなのである。
そのため、市場の相場より明らかに安い切手は、注意して見た方がいいだろう。
切手を大量に出品している
希少価値が高い切手を大量に出品している場合も注意が必要である。
希少価値が高い切手は、そもそも数量が少ないから価値が高いのであって、そんな価値が高い切手を頻繁に出品することは、普通ならまずできないからだ。
現在出品されている切手だけでなく、過去の出品された切手も確認したほうがいいだろう。
評価に問題がある
ネットオークションやフリマアプリでは、落札者が出品者の評価を付けられるが、評価に問題がある場合はその出品者との取引を避けた方がいい。
評価に問題がある例としては、低評価が多い場合があるが、そのほかにも、評価コメントに偽物に関するものがある場合もある。
出品者の中には、本物の切手を多数出品して高評価をカモフラージュしつつ、一部に偽物の切手を出品する場合もあるからだ。取引をするときは、出品者の評価に注意したほうがいいだろう。
新規の出品者
新規の出品者は、取引履歴がないため、信頼できる取引相手か判断できない。
それに、評価に問題がある出品者が、アカウントを取り直して新規に出品している可能性もある。
そのため、新規の出品者は、他の人の取引の様子をみて判別したほうがいいだろう。
コレクターの間で評判が悪い
偽物の切手を出品する出品者は、コレクターの間で評判が悪いことがある。
コレクターは、画像など出品情報だけで真贋がある程度わかる場合もあり、怪しい切手を出品している出品者は、やはり評判が悪くなるのだ。
そのため、知り合いに切手のコレクターがいる場合は、出品者の評判などを聞いてみるといいだろう。

偽物の方が価値が高い「菊切手」とは
これまで偽物の切手のほうが本物の切手より価値が低い、という前提で偽物と本物の見分け方などを記載してきた。
しかし、切手の中には、偽物の方が価値が高いという本末転倒な例がごくわずかだがあり、有名なのが「菊切手」と呼ばれるものがある。
数百万円の価値があるものも
菊切手は、明治期に日本で発行された切手だが、本物が数千円程度で買取されているのに対し、偽物の菊切手は、高い物になると数百万円の価値があると言われているものもある。
これは、偽物の菊切手が市場に流通する前に回収され、現在ほとんど残っていないことから、その希少性の高さから高額の評価となったのである。
メディアでも話題に
テレビ東京の人気鑑定番組「開運!なんでも鑑定団」で、偽物と思われる菊20銭切手が鑑定に出されたことがあるが、鑑定結果は3,000円だった。
つまり、この菊20銭切手は「本物」で、本物だから価値が下がったという珍しい例として話題になった。
もちろん、このようなものはごく一部であるのだが、切手収集の奥深さを示す例として覚えておくのもいいだろう。
切手買取におすすめの業者
偽物の切手の問題は、切手の買取を依頼する場合にも影響することがある。
たとえば、偽物が多い切手などは、偽物を買取するリスクを嫌って、安く買い叩いたり買取を拒否したりする場合があるのだ。
そのため、切手の買取を依頼する場合は、切手の価値を見抜くことができる買取業者に依頼する必要がある。
そこで、切手の買取を依頼するのにおすすめの買取業者を紹介していく。
大阪の福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは、買取実績600万点をこえる大手買取業者だ。知識豊富な査定員が丁寧に査定することから査定価格に信用がおけ、さらに価値がある切手は、高額で買取される。
また、状態が悪い切手や真贋が不明の切手の買取にも対応しており、そのような切手の買取依頼は、福ちゃんがうってつけといえる。
切手の買取については、出張買取、宅配買取、店頭買取に対応しており、買取にかかる費用は無料であるが、宅配買取でキャンセルとなった場合の返送料は、依頼者負担となる。
東京のバイセル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイセルは、ブランド品や着物の買取をおこなう買取業者で、切手の買取にも力を入れている。
切手の買取実績が豊富なため、切手の種類や状態に左右されずに切手が持つ本来の価値を見抜くことができ、高額な買取となることもある。
また、バラ切手・シート切手や日焼け、シミがあるといった状態が悪い切手でも買取可能なので、他店で断られたものでも試しに査定を依頼してみてはいかがだろうか。
買取方式は、出張買取、店頭買取、宅配買取から選択でき、査定料、送料、出張費などは無料で対応しているが、返送料は、依頼者負担となるので注意が必要だ。
出張買取の買取プレミアム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取プレミアムは、切手をはじめとして、ブランド品、着物、古銭などの買取をおこなう買取業者だ。
買取プレミアムは、これまでの買取実績や切手の買取市場の動向から、切手の最適な査定価格を算出するため、切手が持つ価値を見逃さずに高額買取につなげている。
切手の買取は、出張買取、宅配買取、店頭買取をおこなっており、出張料、査定料、送料、さらにキャンセル料も無料で対応しているが、返送料については、依頼者が負担する必要がある。
まとめ
切手の偽物と本物の見分け方などについて、紹介してきた。偽物の切手には、さまざまな種類があり、なかには素人では区別がつかないこともある。そのため、高額な切手を購入する際は、鑑定をしてもらうと安心だ。
また、ネットオークションやフリマアプリで切手を購入する場合は、実物を確認することができないため、十分に注意してほしい。
なお、切手の買取を依頼する場合は、切手の買取実績が豊富にあり、切手の価値を見抜くことができる買取業者を利用するのがおすすめだ。
