パテック・フィリップのノーチラスは、1976年に最初のモデルが発表された。その厳格過ぎず、甘過ぎずといった絶妙なバランスのデザインは、まさにカジュアル・エレガンスを体現している。活動的なライフスタイルをサポートすべく、ステンレススチール、ローズ、ホワイトゴールドを組み合わせた魅力的なデザインは、世界中数多の紳士、淑女の手元に輝きを与えている。

本コラムではノーチラスの買取価格について、買取をおこなっている業者を計8社間で比較検証し、売却する際の秘訣をご紹介する。なお、買取価格は2020年5月と2022年5月の2回に分けて調査した時点のものであり、今後変動する可能性もあるので、あくまで参考としてほしい。
2020年5月と2022年5月の買取相場例
商品名 | 2020年買取価格 | 2022年買取価格(中古品) |
---|---|---|
ノーチラス クロノグラフ5980/1R-001 | 1300万円 | 5980/1A-001は1413万円 |
ノーチラス 5711/1A-001 | 600万円 | - |
ノーチラス 5712/1A-001 | 700万円 | 1550万円 |
ノーチラス 5726/A-001 | 530万円 | 941万円 |

引用:なんぼや
この記事の監修者

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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ノーチラスとは
ノーチラスとは、1976年に登場し、王道中の王道ともいわれるパテック・フィリップのなかではスポーツモデルに分類される時計だ。この時計の特徴は何よりもその薄さである。スポーツモデルといわれる類の時計は、その防水性や耐久性のために分厚くしっかりとした形状のものが多い。
スポーツ系モデルを日常に使用しているサラリーマンにとってネックなのが、時計が袖口に引っかかることだろう。なかにはわざわざ留め口を5mmほどずらして時計の厚みをカバーするだけの余裕を持たせる人もいるくらいだ。しかしこのノーチラスは薄さにこだわって製造されているため、普段使いに用いてもワイシャツの袖口に引っかかることはなく、まったく邪魔にならないのだ。
薄さにこだわった時計
ロレックスが600mもの超防水時計を製造している傍ら、パテック・フィリップが挑んでいたのは今でいう「ラグジュアリースポーツウォッチ」の製造だった。「裏蓋をはめ込み式にせず、時計本来の薄さを保ったまま防水性を持たせるにはどうしたら良いか」ということを追求していた時計デザイナーのジェラルド・ジェンダは、オーデマ・ピゲより「ロイヤルオーク」をひと足早く完成させ、発表に至る。
これもやはり、薄いものの50mの防水機能を持つ時計だった。それまでの防水時計はというと3ピース(ベゼル+ケース本体+裏蓋)構造が基本だったのだが、ロイヤルオークは薄さを追求するためにこれを2ピース(ベゼル+裏蓋一体型ケース本体)で製造したのである。
世界最高価格のステンレス時計
では、このロイヤルオークからノーチラスは何が進化したのかというと、ノーチラスではベゼルに耳を設け、裏蓋と一体化したケースを耳の部分に12時から6時の方向にビスを通すことで、より強固に結合させたのである。こうして誕生したノーチラスは120mの防水を実現することに成功したのだ。1つネガティブなことは、ベゼルの加工に想像以上のコストがかかったために、ノーチラスの発売当時の価格は「世界最高のステンレス時計」とうたわれるほど高かったということだ。
ノーチラスの「耳」はシンボルマーク
現在のノーチラスは3ピース構造のシースルーバックになっているが、120m防水は健在であり、薄さもさほど変わっていない。現在のノーチラスにおける耳の意味合いは、機能性というよりもシンボル的な意味合いのほうが強くなっているのかもしれない。しかし、愛用者からは「ケースとブレスの薄さは着け心地そのもの」という声も聞かれ、スポーツウォッチを日常でも使いたいという人たちにとっては、憧れの1本であるようだ。
なお、パテック・フィリップ社については以下の記事にも詳しく記載しているため、気になる人は参考にしてほしい。


2020年→2021年→2022年のノーチラス価格推移
ここではノーチラス 5711/1A-010を例に挙げ、2020年から2022年にかけての買取価格推移を見ていこう。
ノーチラス 5711/1A-010は、現在のノーチラス人気を決定づけた名盤5711/1A-001のフルモデルチェンジ版として2010年に登場。2017年頃までは4,500,000円前後だったのが、2018年以降買取相場が高騰し、生産終了を迎える2020年には8,000,000円前後まで上がった。
生産が終了したことでますます価値が上昇、2021年には1000万円の大台に。さらに2022年5月の買取相場は、およそ1800万円から2500万円となっている。
ノーチラス クロノグラフ 5980/1A-001の業者別買取価格
2014年に発表。ホワイトゴールドのケース、ベルトが凛々しい。
業者名 | 2020年買取価格 | 2022年買取価格 |
---|---|---|
GMT | 700万円 | - |
マクサス | 405万円 | - |
カドノ質店 | 500万円 | - |
なんぼや | - | 1413万円 |
Ginza Rasin | - | 1900万円 |

2020年はGMT、マクサス、カドノ質店の買取業者3社間で、2022年はなんぼやとGinza Rasinの2社が新たに加わり、5社間で比較した。GMT、マクサス、カドノ質店は、2022年の同モデル買取価格を公表しておらず、価格の推移は不明である。
東京銀座に本店を構える、なんぼや、Ginza Rasin、どちらも買取額が1000万円を越える高価格を記録。なかでもGinza Rasinは中古品の買取価格は1900万円と、2000万円にも届く勢いである。
ノーチラス クロノグラフ 5980/1A-014の業者別買取価格
よりカジュアルに。ダイヤルが1A-001と比べてよりポップでカジュアルな印象。
業者名 | 2020年買取価格 | 2022年買取価格 |
---|---|---|
GMT | 700万円 | 1050万円 |
マクサス | 496万円 | - |
Ginza Rasin | - | 1850万円 |

GMTは2020年から2年間で買取価格が305,000円上昇し、1050万円に。マクサスは2022年の買取価格を公開していないが、2022年の調査で比較業者に加わったGinza Rasinの買取価格は、5980/1A-001同様、飛びぬけて高くなっている。
ただし、今回のような超高額商品の売却の場合はあわてずに複数の業者に査定を依頼し、高額売却の実現を狙おう。
ノーチラス 5711/1A-010の業者別買取価格
2006年に発売された当時の型番は5711/1A-001だったが、2010年に同シリーズは5711/1A-010へと型番変更した。長きにわたって人気を維持するロングセラーモデルである。なお、比較調査は2022年のみおこなわれたものであるのを断っておく。
業者名 | 2022年買取価格 |
---|---|
なんぼや | 1010万円 |
GMT | 500万円 |
Ginza Rasin | 1450万円 |
おたからや | 2500万円 |
ロデオドライブ | 1400万円 |
大黒屋 | 1280万円 |

なんぼや、GMT、Ginza Rasin、おたからや、ロデオドライブ、大黒屋の買取業者6社間で5711/1A-001または5711/1A-010の買取価格を比較した結果、最高額を提示したのはおたからやの2500万円であった。6社中4社の買取価格が1千万円を上回っており、2020年から毎年高騰を続けている業者もある。
5711/1A-001または5711/1A-010を所有しているなら、ここで紹介した買取価格を参考に、査定を依頼してみるとよい。
ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001の業者別買取価格
ノーチラス現行モデルのひとつで、2006年に登場。ムーンフェイズ、日付表示、センターセコンド、パワーリザーブ機能搭載のプチコンプリケーションモデルである。
業者名 | 2022年買取価格 |
---|---|
なんぼや | 1584万円 |
おたからや | 2120万円 |
Ginza Rasin | 1450万円 |
ロデオドライブ | 1400万円 |

なんぼや、おたからや、Ginza Rasin、ロデオドライブの買取業者4社間で比較した結果、もっとも高い値段で5712/1A-001を買い取ることが可能なのは、おたからやの2120万円であった。ただし、同じモデルでも状態や年式によって買取価格は変動するため、該当するモデルを所有しているなら、実際に査定してもらうことをオススメする。
おたからやの腕時計買取については、こちらの記事も参照してほしい。
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本日の買取価格をチェックしよう!

ノーチラス 7118/1A-010の業者別買取価格
水平エンボス模様の文字盤が特徴的。レディースサイズをひと回り大きくした、男女兼用タイプの人気モデルである。
業者名 | 2022年買取価格 |
---|---|
おたからや | 660万円 |
Ginza Rasin | 580万円 |
大黒屋 | 500万円 |
なんぼや | 346.5万円 |

おたからや、Ginza Rasin、大黒屋、なんぼやの買取業者4社間で7118/1A-010の買取価格を比較した結果、ここでもおたからやがどこよりも高い6,600,000円だった。ただし査定価格は時計個々の状態、市場での在庫状況にもよる相場の変動もあるため、正確な買取価格を知るには、複数の業者に査定してもらうのがベストである。
ヒカカク!の一括査定は、簡単な入力で最大20社から査定結果が届く、便利なサービスだ。気軽に利用してもらいたい。
ノーチラス売却におすすめの業者
今回買取価格を比較した各業者の特徴について紹介しよう。
新宿のGMT
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
GMTは、腕時計を専門に買取をおこなっている業者だ。手軽に見積りを依頼することができ、特定の製造メーカーの時計を売却する際、また買替えで下取りをする際などに買取価格をアップするキャンペーンも積極的におこなっていて、ユーザーには非常にうれしい。
GMTで上限価格にて買取される条件として、年式相応の純正付属品(内箱・外箱や保証書など)がすべてそろっていることが挙げられる。
仙台のマクサス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品を始めとして幅広い商材を扱うマクサス。サービス全体としてスピード感を非常に重要視しているため、急ぎで売却したいユーザーにとっては非常に便利な存在だ。宅配、出張、店頭(事前予約の必要あり)と、3つから買取方法を選択することができる。
また、マクサスではお客様1人につき専属の鑑定士がついてくれるため、細かいところまで対応してくれるのもありがたいサービスとなっている。
小岩のカドノ質店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
幅広い商材を扱うカドノ質店は、創業90年の老舗質屋である。質屋として培った鋭い鑑定眼を持ち味に、買取業者としても多くの信頼を勝ち得ている。
買取方法は店頭買取と、宅配買取を選択することができ、2回目以降からは、IDとパスワードで簡単に取引できて便利だ。
大阪のなんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品と貴金属の査定に強いなんぼやは、パテック・フィリップほか高級ブランド時計の買取実績を多数持つ。全国で店舗展開をおこなっており、店内は個室査定ブースの設置など、プライバシーに配慮されたつくりになっている。
なんぼや近鉄百貨店生駒店で買取されたノーチラス 5711/1A-010 SS AT 青文字盤の買取価格は、約1010万円と高額であった。査定価格は時計の状態や保証期間・付属品の有無も影響するので、注意が必要だ。
銀座のGinza Rasin
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高級腕時計を専門に扱うGinza Rasinは、銀座に複数の店舗を持ち、買取のほかに下取りもおこなっている。現在所有しているモデルを売り、新しい時計に買い替えたい人にオススメだ。
高級ブランド時計を専門に扱っていることから、幅広い流通ルートによって高額販売を実現。その分を買取価格に還元してもらうことが可能となっている。
福岡のおたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国に1300店舗以上を展開するおたからやも、高級腕時計の買取に強い大手買取業者である。大手ながら地域密着型の業者として、出張買取にも対応。出張費はもちろん無料だ。
5711/1A-001または5711/1A-010 ステンレススティール ブラックブルーの買取価格は、なんと2500万円という高価格を提示している。時期や相場によって今後変動する可能性があるのは留意してもらいたい。
横浜のロデオドライブ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ロデオドライブは、ブランド時計やブランドバッグの買取をおこなっている業者だ。店頭買取と宅配買取に対応しており、店頭で査定後に買取成立なら、その場で現金払いが可能だ。キャンセル料はかからないので安心して利用してほしい。
中古Aランクで現行モデルで、保証書日付が1年以内の5711/1A-001または5711/1A-010なら、上記の高価格での買取チャンスがある。
名古屋の大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国の主要都市を中心に店舗展開をしている大手買取業者の大黒屋。5711/1A-010の買取価格は、1280万円と1千万円超えの高価買取であった。
ちなみに大黒屋では、同モデルが2020年9月には5,500,000円で、2021年7月には1000万円で買取されており、年々高騰していることがわかる。大黒屋の無料査定は、最短30秒のスピードで対応することも可能だ。
フリマアプリやネットオークションの価格
番外編として、ネットオークションヤフオク!でのノーチラス落札相場、またメルカリやトケマ―などのフリマアプリでのノーチラス取引価格も調査したので、紹介しよう。
ヤフオク!
2022年3月~6月の期間に、ヤフオク!にて売却された約76件のノーチラス落札相場は、266,968円だった。
トケマ―
腕時計専門フリマアプリのトケマーでは、付属品完備のノーチラス ホワイトゴールド 5712g-001が1400万円、ノーチラス 5711/1A-010 ブルー文字盤 自動巻 中古美品が2151万円で売りに出されている。
メルカリ
時計本体の売買は少ないが、パテック・フィリップの空き箱や化粧箱のみで110,000円、ノーチラスのコレクションブック(冊子)に2000円の売値が付き、いずれも売り切れとなっているのが興味深い。
まとめ
パテック・フィリップのノーチラスを買取している計8社の業者間で、買取価格をモデル別に比較検証した。2022年6月時点では、ノーチラスのクロノグラフ5980/1A-001と5980/1A-014はGinza Rasinが、5711/1A-010と5712/1A-001、7118/1A-010は、いずれもおたからやの買取価格が最高値を記録している。
ただし査定価格は時計の状態や付属品の有無、在庫状況や年式によるところもあり、また買取価格や相場は今後変動する可能性も高い。より高値で売却できる買取業者を見つけるためには一括査定を利用し、複数の業者へ見積り依頼を出すのが得策であると言えるだろう。
本日の買取価格を今スグチェックだ!
↓無料査定はコチラから↓
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
スピード
手数料
許可番号
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