2016年より、カメラのネットオークション「WCA(ワールドカメラオークション)」がスタートした。最初のころの買い手はカメラ店が多数いたのに対し、最近では中国企業のバイヤーやリュース大手も参加するようになってきた。
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「ワールドカメラオークション」とは?
ワールドカメラオークションとは、中古カメラに特化したプロ向けのオークションで、適正価格で国内外の優良なバイヤーと取引が行われている。最新のデジタルカメラだけでなく、レア物や限定品も取り扱っている。
ワールドカメラオークションで出品される商品は、どこにも流通していない初出荷の物で良質な商品を出品している。カメラの検品や管理は経験豊富なスタッフや教育体制によりグレーディングされているので高く評価されているのだ。
最近のワールドカメラオークションでは、登録会員数が60社あるうち、2割が中国系企業のバイヤーとなっている。当初、自社出品のみだったオークション出品は売り手が増加したおかげで、今は出品数1,000点以上のうち会員の出品が約半数を超えるようになった。
ネットオークションでの中古カメラと比べて、ワールドカメラオークションでは中古カメラが相場かそれ以上の値段で落札されている。中国でカメラ店を構える人が通訳を連れて参加している様子もでており購買意欲が高くなっている。
ワールドカメラオークションでは、オークションの前の下見が可能で、実物を見た上で納得して落札できる。下見会への参加は一人1,000円となっているようだ。
ワールドカメラオークションの運営会社情報
- 運営会社:株式会社Precious
- 屋号:Warld Camera Auction(ワールドカメラオークション)
- 事業内容:出張買取・宅配買取・店頭買取及び販売
- 開催場所:東京都豊島区高松1-11-15モリタビル602
- 電話番号:0120-570-574(WCA運営事務局)
- FAX:03-5917-6856
- 営業区域:日本全国及び海外
取り扱いカメラについて
WCAでは、すべてのカメラ製品の取り扱いを行っている。
- MF一眼レフ
- AF一眼レフ
- レンズ全般
- デジタル一眼レフ
- ミラーレス
- コンパクト
- コンパクトデジタル
- 中判
- 大判
- レンジファインダー
- 二眼レフ
買取りサービスについて
法人向け一括買取りサービス
残った大量の在庫カメラ、他店の在庫買取り価格では満足できない、在庫に経費が掛かりすぎると悩んでいる販売店のために在庫買取りサービスを利用できる。査定は無料なので気軽に利用できるようだ。オークションの運営、他オークションへの出品、関係会社との販売経路、海外への輸出などの独自の販売ルートを持っているため、高価一括買取りが可能。経験豊富な査定員による会社独自のグレーディングによる査定を行っていて、委託販売か買取りかどちらでも選択可能だ。
ワールドカメラオークションへの参加するためには?
購入する場合
オークションに参加するには入会が必要で、入会時には小物商許可証が必須となる。入会申し込みをして審査に通るとオークションに参加できる。最初に登録料が30,000円かかり、年会費は無料。当日の購入手数料が5%かかり、オークションへの参加は一人3,000円。カメラの仕入れの場として、またコミュニティの場として活用できる。オークションはオープンオークションなので、誰でもわかりやすいオークション形式で難しく考えることはない。購入代金が300万円以上の場合は送料が無料になる。前もって、商品を見たい人には、前日と前々日の下見会に参加することができる。2017年最後のワールドカメラオークションの開催日は12月15日となっている。
- オークション開催時間
- 9:00〜:開場、受付開始
- 10:00〜:午前の部
- 13:00〜:昼食
- 14:00〜:午後の部
購入した代金の清算書がメールかFAXで送られてくるので、銀行振り込みにて支払いして完了する。
売る場合
売る場合も購入する場合と同様の入会が必要だ。登録料30,000円、年会費は無料。当日の手数料5%、参加費3,000円となる。ただし初回出品の場合は、10品まで試し出品で成約手数料は無料になる。バイヤーは、日本国内はもとより、中国、アメリカ、ヨーロッパから来るので、グローバルな価格での取引のため相場より高い価格で売れることも度々ある。委託出品を希望する人は、会社に商品を送るだけで後はオークション出品をお任せ。面倒な出品の手間が省けるので委託にする人が多いようだ。委託出品の場合は1品につき手数料100円となっている。競売にかけて、売れた商品の代金は振り込みにて支払われ、取引完了となる。
下見会に行く場合
下見会を2日間行っているので、商品管理等を確認することができる。
- 毎月第2水曜〜木曜日の2日間に限り開催
- 水曜日 10:00〜22:00
- 木曜日 10:00〜18:00
参加人数は1企業2名まで。下見会に行くと、商品が確認できるだけでなく、他の企業の人とコミュニケーションの場であり、購入を考えている人と直接話をすることができる。また、事前に相場を調べることで、予算を立てられ、落札予想も立てられる。通常のオークションでは、直接取引になることを避けるため、参加者同士のコミュニケーションを禁止しているが、ワールドカメラオークションの場合、オープンな市場でコミュニケーションを取ることを禁じていない。落札者は商品の情報を詳しく知ることができ、出品者は商品をアピールする場となっている。
WCA 1周年となるオークション
第12回WCA(ワールドカメラオークション)1周年記念のオークションは、下のようなスケジュールで行われる。
- 期日:1月12日13:00〜競り開催(受付12:30〜)
- 下見会:1月10日13:00〜19:00(受付13:00〜)・1月11日13:00〜19:00(受付13:00〜)・1月12日10:00〜11:30(受付10:00〜11:30完全退室)
12日の参加費は一律3,000円。下見会に参加した人はそのままオークションに参加できる。
- 場所:東京都豊島区高松1-11-15モリタビル602
- 交通手段:東京メトロ副都心線要町駅4分・東京メトロ有楽町線要町駅4分・JR埼京線池袋駅13分
WCAで売った人の感想・クチコミ・評判
ワールドカメラオークションで、買い取ってもらった人の感想では、査定の評価、査定のスピード、スタッフの対応とも高評価だった。
引用文
「元々カメラ屋を営んでいたが、店もたたんでしまったから生前整理で在庫として残っていたカメラをこちらで買い取ってもらった。こちらも元はプロだったので最初は疑いの目で見ていたが、存外よく見れる方だった。金額も流石に商売で売っていた金額までとはいかなかったが満足できる金額だった。年寄りには出張買取というのはありがたい。」
「亡くなった夫がカメラ好きでして、遺品のカメラが何個かありました。出張買取のお店を探していたらここを見つけました。正直出張買取というのは怖かったのですが、お電話口の方や出張で来てくださった方の印象が良く怖さはなかったです。金額も素人の私に1から10まで丁寧に教えていただけたので満足です。気持ちの踏ん切りもこれでつけれました。」
引用:https://uridoki.net/shops/1286/
株式会社Preciousでは、今後もワールドカメラオークションへの参加者や売り主、買い主を増やすために、動画投稿サイト「ユーチューブ」で競りの様子を紹介したり、ツイッターで落札相場を配信したりして、WCAを広く知ってもらうことを継続していくと意気込みを見せている。
まとめ
WCAは日本国内だけでなく、海外のバイヤーまでも参加する開かれたオークションとなっている。店舗で在庫を抱えている所や個人で以前のフイルム式のカメラを沢山祖有している人など、それらを整理したい人にとって、このように買い取ってもらえる場はとても便利といえるだろう。リユース市場にとっても品質の良いものが手に入るグローバルなカメラオークションなので、この機会に参考にしてみてはいかがだろうか。