買取ボーナスキャンペーン

宅配専門のネット古本屋・古書店のビジネスモデルは儲かる?

読了目安:8分
更新日:2021/01/08
公開日:2019/08/19
2のお客様が役に立ったと考えています

古本屋や古書店を経営したいと思っているときに宅配専門でネットショップを候補に挙げる人もいる。一人でも運営することが不可能ではないのが魅力で、独立して開業したいと考えている人に適しているとも考えられるのは確かだ。しかし、ビジネスモデルとして本当に儲けられるのだろうか。その実際について詳しく考察してみよう。

宅配専門のネット古本屋・古書店のビジネスモデルは儲かる?

CONTENTS

こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。

宅配専門のネット古本屋のビジネスモデル

まず宅配専門のネット中古品店全般におけるビジネスモデルを理解しておこう。基本の骨子は古書店や古本屋であっても、他の商品を取り扱うショップであっても大きな違いはない。

商品の買取価格と販売価格の差額により利益を得る

ビジネスとしてはシンプルで古書などの商品を個人や法人から買取、中古品として販売することで利益を得るというものだ。利益は販売価格からコストを引いたものになり、通常、最も大きな比重を占めるコストが調達費用である。

つまり、単純化して考えれば商品の買取価格と販売価格の差額により利益を得るというビジネスモデルになっているのだ。このようなモデルは中古販売店全般に共通するものだが、ネットショップ経営で宅配専門をおこなう場合にはもう少し詳しく考える必要がある。

ウェブサイトを用意する

ネットショップで経営している場合にはウェブサイトを用意してショッピングできるシステムを作り上げることになる。宣伝広告もウェブベースでオンラインでおこなうのを基本にし、ネット集客の結果として顧客がサイトにたどり着き、商品の購入を検討するというのが基本だ

ここで適切なサイト設計をして購買意欲を掻き立てるようにし、さらに顧客にとって魅力がある本を取りそろえていれば売れていくことになる。

購入希望の受付や決済も全てオンラインでおこなうのが基本だが、支払い方法は銀行振込などに対応しても構わない。そして、注文を受けたら宅配便を依頼して在庫として持っている本を指定の住所に送り届けることで取引が成立する。

商品の調達に関しても同様でウェブサイト上で買取受付をおこなう。ウェブフォームやメールなどで申し込みを受け付け、宅配便で本を送ってもらって査定し、買取価格を伝えるという流れになる。その後はキャンセルであれば返送し、売りたいという意思表示があったら書類を整えた上でお金を指定の口座に振り込むことで取引が成立する。

一人でもできる仕事

このようにネットショップ経営で宅配専門の古本屋や古書店を開くと、店舗の運営を必要としないので一人でもできる仕事になる。ネットショップ経営は副業としても注目されているが、このようなビジネスモデルを構築すれば運営可能だということが容易に想像できるだろう。

また、古書店や中古本店の場合には自分がもともといらない本をたくさん持っている場合には初期在庫にできる。例えばあるジャンルの漫画本をたくさん持っているなら、漫画専門、宅配専門の中古本ショップとしてネット経営が可能だ。このように具体的な経営方針はさまざまな形で決められるため、利益をもたらせるようなモデルを作り上げられれば大儲けできる可能性はある。

コストと業務負担の軽減

シンプルに売り上げから仕入額を差し引いた金額が利益だと考えてしまうと、適切なマージンを作れば儲けられると考えてしまうだろう。しかし、ネットショップ経営をする上ではコストに関する考慮が欠かせない。単純に売上額から仕入れにかかった費用を差し引いた金額が懐の中に入るわけではないからだ。

経営にはコストがかかり、運営の仕方によってその金額にも大差が生じる。具体的に何をするのにどんなコストがかかるのかを知っておかないと、本は売れているのに赤字経営になってしまうリスクがあるので注意しておこう。

人件費

通常、店舗経営をするときには中古本の買取や販売、陳列や整理などをおこなうスタッフが必要になり、人件費がかなり大きなコストになる。しかし、ネット古本屋であればその点は問題がなく、自分一人でも経営できるので実質的にはゼロにできる。

ただ、労働的な負担が大きい場合には従業員を雇って仕事をさせても良い。ネット古書店の経営で必要な業務について理解しておかないとその必要性の有無を判断するのは困難だ。

多岐に渡る業務

ネットショップ経営では受注や発送などの取引手続きや在庫管理といった商品の取り扱いに関わる業務に加え、ショッピングサイトの運営やオンラインマーケティングの実施が必要になる。大枠の実務としてはこれだけおこなっていれば問題ないが、この他に細かな仕事としては決済の確認や確定申告をする経理、人を雇う場合には人事があげられる。

ネットショップの場合には24時間対応が基本になるため、自分一人でいつでも取引に応じられるかをよく考えた方が良い。また、ウェブに関する知識がないとサイトの運営やネットマーケティングは難しいことが多い。経理についても経験がないと誤る可能性があるので自分一人でやるかどうかは慎重に考えなければならない

このような業務に対して人を雇う方法もあるが、代行業者に依頼することも可能だ。サイトの運営であればフリーランスエンジニアに任せてしまう方法がある。マーケティングまで担えるエンジニアもいて一元化して依頼することも可能だが、効果の高さを考えるなら営業代行業者に依頼して顧客獲得のために尽力してもらうこともできる。

決済については決済代行サービスを使えば十分で、あえて人を雇わなくても管理するのに支障はないのが一般的だ。また、経理や確定申告については司法書士や税理士に代行を依頼すればあまりコストをかけずとも誤りのない手続きをしてもらうことができる。実は業者を利用するのはネット古本屋経営をする上でかなり役に立つ。

例えば、在庫管理をしようとしたときに自宅で全てを管理しようとすると大変になる。何百冊もの本を適切な状態で管理するのにはスペースもコストもかかってしまうことは否めない。しかし、レンタル倉庫を利用したり、配送をおこなっている業者と提携して在庫も管理してもらったりすれば負担を軽減することが可能だ。

特に配送業者と提携する方法は効率を上げるのにも役立ち、適切な情報システムをサイトと紐付けして運用できるようにすれば受注から発送、在庫管理に至るまで全てを一元化して自動で行えるようになる。副業でおこないたいと思っているようなケースでは検討してみると良いだろう。ただ、その分だけコストは高くなるので、本当に十分な利益を得て費用を支払っても黒字になるかは試算しておく必要がある。

他店との差別化におけるメリット

世の中には古書店や古本屋はたくさんあり、ネット経営しているところも多い。店頭だけで経営している中古品店もあるが、店頭でもネットでも買取や販売をおこなっているところもある。

さらに、インターネット上でも中古品の取引が個人間でおこなわれていて、ヤフオクなどのネットオークションやメルカリなどのフリマアプリを利用して売買するケースも目立っている。このような類似サービスとの差別化を考えなければ、想定していたようには在庫を確保できず、売ることもできずに苦労することになってしまう。

宅配専門のネットショップを経営するのは差別化におけるメリットが実はあまりない。店頭や宅配、出張でも対応していて、さらには全国各地から利用できるところもいくつか存在しているからだ。宅配専門にすると窓口を減らせるので運営コストは下がるが、宅配便の送料分の費用負担があるのでマージンも店頭買取に比べるとかなり大きめに取らなければならない場合がほとんどである。

店舗販売や出張買取などにしか対応していないショップに比べると広いエリアを対象にして営業できるのはメリットだ。しかし遠くなると宅配便の送料の負担が大きくなってしまって利益を上げにくくなってしまうので注意しなければならない。

メリットを生み出すにはマーケティング戦略を考えることが必要である。例えば冊数に比例してボーナスをつけて買取も販売もするという方法が考えられる。このような買い方や売り方は宅配を使うときには特に有効だ。

一冊のために宅配便を使うよりも数冊、数十冊あった方が一冊あたりにかかる送料が安くなる。大量に売れば査定が割り増しになる、割引で買えるといった宣伝をすることで、たくさん売り買いするならこのショップを使おうと思ってくれるようになるのだ。

2役に立った

ニーズに関する考慮の重要性

宅配専門のネットショップ経営で本のみを商品として扱っていくときに重要になるのがニーズの考慮だ。ビジネスモデルが真っ当に見えるものであっても、結局は利益を生み出すためのサイクルが回らなければ経営は続かない。

古本屋を経営するときには買い手も売り手もいなければ成立しないのが難しいところで、その両方のニーズに応えられるのかを吟味する必要がある。ネットショップで売買したい、宅配便を使いたいというニーズはあるだろう。昼間は忙しくて休みもほとんどない人や外出するのが億劫だと思ってしまう人はネット上で売買ができれば簡単で良いのは事実だ。

また、宅配便ならコンビニなどで送ることもできるため、かなりの人が気軽に利用できる仕組みになっている。しかし、査定を受けて価格を比較したいという人にはあまり魅力的ではなく、送料を負担するくらいなら他の方法を選ぼうと考えてしまうことになりかねない。また、すぐに売って現金が欲しい、遅くとも明日にはこの本を読みたいといった希望があるときにも宅配便では時間がかかるのがネックになってしまう。

利益を上げられるようにするには宅配便での売買、ネット上でのみの取引といったやり方のメリットを生かしつつ、デメリットを補う経営戦略を練ることが重要だ。ニーズは刻々と変わっているため、市場調査をした上で具体的な戦略を打ち出し、実行に移していくことが儲けるためには欠かせないのである。

まとめ

ネットショップ経営は副業でもできる点でよく着目されていて、宅配専門の古書店であれば確かに運営が可能だ。ビジネスモデルもシンプルでわかりやすく、いろいろなコストがかかることも念頭に置いた上で運営すれば儲けられる可能性は十分にある。ただし、マージンが少ないことを考慮し、ニーズにあった独自のサービスを提供することが必要になる。

2役に立った
ブックオフ
ゲオ
ハードオフ
最新の掲載事例

運営会社

会社名
株式会社じげん /ZIGExN Co., Ltd.
所在地
〒105-0001
東京都港区虎ノ門3-4-8
このコラムに関連するキーワード
  • 中古市場(2220)
  • 業者(796)
  • おすすめ(4207)
  • 漫画(30)
  • ネットオークション(529)
  • 宅配買取(2420)
  • 古書店(5)
  • B向け(325)
掲載業者募集案内