日本リユースシステム株式会社がモンゴルで運営する「お針子事業」が注目されている。お針子とは、衣服を縫って裁縫することを言う。日本で不要になった着物や帯を用いて、環境問題の啓発を行なっていることが評価され、「環境 人づくり企業大賞2019」(主催:環境省、環境人材育成コンソーシアム(EcoLeaD))において、最優秀賞にあたる環境大臣賞を受賞した。
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どのような取り組みを行なっているのか
お針子事業は、デールと呼ばれるモンゴル族の男女が着る民族衣装を、日本の服飾学校の生徒らが仕立て、モンゴルの催しで披露するといった取り組みだ。2017年に開始され、約41万点の着物、帯を再利用してきた実績をもつ。
環境問題の啓発だけでなく、日本の誇るべき着物文化を海外へ伝えている点でも、大変価値ある取り組みだろう。
着物のリユース市場は掘り起こされ過ぎた?
現在、着物の買取を希望する方はヒカカク!の利用者の中でも多い。一方で、流通する着物は値段の高いものばかりではなくなってきているため、買取事業者もなかなか着物だけの買取に力を入れにくいのが現状だろう。もちろん、福ちゃんや上場したバイセルなど出張買取で成長している事業者や、宅配買取に力を入れているヤマトクなど、新しい切り口で成長している着物買取業者も存在はするが。また、再販部分でも、障害は多い。着物自体の国内の需要は、昔に比べて減少してきていることや、サイズやトレンドの関係で再販できないものが発生してしまうという問題が見受けられる。当社の運営するヒカカク!においても着物の買取依頼は減少傾向にあり、収益化しにくいカテゴリーになってきている要素はある。
こうした中で、海外に目を向け、いかにして着物を生かしていくかを考えることは、買取事業者にとっても重要な視点だろう。
参考: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000058034.html