大阪市は、2020年5月27日から当分の間、家庭の古着の収集を停止したようだ。
現在、家庭で不用となった衣類は、再生資源事業者を通じてリユースし、集められた中古衣類の大半は国外で使用されている。3月以降、各国で新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための移動制限措置がとられるなどの影響により、国内外で多くの中古衣類が滞留し、国内における一時保管が限界に達する可能性があったことが理由となっているようだ。
各国における移動制限措置が緩和されたとしても、中古衣類の流通が制限前の状態に戻るには、相当の期間を要することが想定され、当分の間、収集した衣類を適切にリユースすることが困難な状態が続く見込みとなっている。また、「古紙」については、これまでどおり収集しているようだ。
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回収事業者の対応はどうなっているのか
こうした状況を受けて、リサイクル事業者の対応はどうなっているのか。大阪を中心に活動している事業者の情報をチェックしたので、いくつか紹介しておく。
堺区にある株式会社エヌクリーンは、粗大ゴミの運び出しや、おかたずけのお手伝い、不用品のリユース・リサイクル、産業廃棄物処理、ハウスクリーニングなどを行なっている会社だ。こちらは、2020年5月19日現在、衣類のリサイクルも継続されている様子だ。
https://recycle-fuyou.com/clothing
国際社会支援推進会ワールドギフトでは、海外途上国への物資支援を行なっている。こちらも衣類の回収を行なっており、2020年5月19日現在でも、継続的に行なっているようだ。宅配集荷を行なっているので、大阪市以外からでも利用が可能だ。 こちらでは、様々な団体や、企業、施設に支えられ、世界各地へ大人服・子ども服などの物資を送っている。新型コロナウイルスの影響で世界的にも不安や混乱が広がっているので、この機会に誰かのために寄付という選択をしてみるのも良いのではないだろうか。
https://world--gift.com/kihu/youhuku-osaka.html
一般社団法人いいことファームは、大阪市北区にある一般社団法人で、こちらも海外に日用品などの寄付を行なっている。2020年5月19日現在で、衣類の回収は行われているようだ。新型コロナウィルスの影響で、直接持ち込み自粛中となっており郵送での利用となっている。直接持ち込みの自粛期間は、2020年4/20(月)〜5/31(日)となっており、現在、横浜 / 神戸 / 札幌の集荷センターで郵送を受け付けている。
https://eco-to-ship.jp/area/apparel/osaka
おわりに
ここまでいくつか回収可能な事業者を紹介した。ただ、今回の市の対応を受けて、今後の事業者の対応は変わることもあるだろう。社会的にも自粛期間が長引き、先行き不透明な状況なので、もし依頼する場合は念のため直接連絡をしてみる方が良いだろう。
参考: https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000500619.html#01