近年、スマートフォンの普及によって需要の高まりが顕著な越境販売。低コストでリスクを抑えつつ、海外のユーザーを取り込めると高い注目を集めている。そうした中で「越境販売できるおすすめの通販サイトを知りたい」「越境販売に興味があるけど、やり方がわからない」という人もいるだろう。
当コラムでは、中古品をeBayなど越境販売できるおすすめの通販サイトを紹介していく。eBayなどの越境販売に興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。
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越境販売の市場規模
経済産業省による令和元年度の電子商取引に関する市場調査(調査年:2020年7月)の結果によると、中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は1兆6,558億円(前年比7.9%増)、米国事業者からの越境EC購入額は2兆94億円(前年比16.3%増)となっており、越境販売の市場規模の大きさが分かる。
出典:経済産業省ウェブサイト
越境販売は誰でも手軽にインターネット上での買い物を楽しめるので、オンライン化やテクノロジーの発展の観点から考えても、越境販売サイトの需要は今後も高まる可能性が高い。そのため、なるべく早い段階から情報を仕入れて、行動するのが重要となるだろう。
また、新型コロナウイルスによる市場への影響に興味がある方は、以下のコラムも合わせて読んでいただきたい。
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越境販売の魅力
越境販売の魅力は、低コストで海外出店が可能な点や、リスクを抑えて始められること、さらに販売できる商品の幅が広がるという点が挙げられる。
日本の商品は「高品質で安心」と人気が高いので、越境販売をビジネスとして成功させやすいのだ。そこでまず、越境販売の魅力についていくつか解説していく。
また、以下のコラムも合わせて読めば一層理解が深まるだろう。

低コストで運営できる
越境販売できる通販サイトを利用すれば、低コストで海外向け店舗の運営が可能となる。実際に海外へ出店するには、実店舗の初期費用や家賃、人件費など多額のコストがかかるが、通販サイト上での出店なら前述したコストのほとんどが不要だ。通販サイトの運用コスト、もしくは販売手数料だけに抑えることができる。
また、越境販売サイトはそれぞれ多くの国との利用実績があるので、海外ユーザーを見逃さずに取引ができる。「越境販売に興味があるけど、あまり資金がない」という人でも、安心して運営が可能なのである。
リスクを抑えて海外進出ができる
越境販売サイトへの出店は、リスクを抑えて海外進出できるので比較的気軽に始められる。サイトによっては、出店時の初期費用が無料であったり、初月の運用コストが割安で利用できるサービスも充実しているのでさらに安心だ。
たとえば、eBayでは取引後に手数料が発生するが、出店時点でかかるコストは0円である。初期費用を抑えることで、出店する際のリスクを抑えることが可能になるだろう。また、法人はもちろん、個人でも日本にいながら海外進出ができるのも魅力だ。
販売できる商品の幅が広がる
越境通販サイトなら、販売できる商品の幅が広がる。日本製の商品は海外人気が非常に高く、国内では売れないものが売れるという現象がある。さらに、普段の輸出では取引できない商品が、越境通販サイトであれば可能になるケースもあるのだ。
「国内向けの通販サイトで全く売れなかった」「処分するしかないのかも」といった悩みを抱えている人も多いだろう。越境販売はそうした悩みの解決策としても注目されている。ただし、輸出できない商品もあるので、利用するときは各国の税関ページは必ずチェックするようにしよう。
越境販売ができるおすすめ通販サイト
越境販売ができる通販サイトは、国内にも多数存在する。それぞれのサイトは、魅力や運営方法、かかるコストやサービス内容もさまざまだ。
そこで以下では、越境販売ができるおすすめ通販サイトをいくつか紹介していく。おすすめのサイトを知りたい人は、以下の中から自身の希望に沿ったサイトを選び活用してみよう。
eBay(イーベイ)
eBayは、イーベイ・ジャパン株式会社が運営する越境販売サイトだ。展開国は190カ国で出店数は14億点以上、さらに取引高10.9兆円を誇る世界最大級のマーケットプレイスとなっている。
越境販売サイトを利用する際には、「商品詳細の翻訳」「データ作成」「配送ラベルの準備」などの作業が必要になるが、eBayではそれらの心配がない。スムーズに進めるためのサポートが充実しているので、はじめてでも安心して出店できるのが魅力だ。
また、個人でも法人でも出店が可能で、無料出店枠内であれば販売手数料がかかる代わりに出店時の費用が0円になっている。その点からも、eBayは気軽に始められると個人や法人からも人気が高い。
eBayのサイトでは、出店店舗の成功例も確認できるので、利用の前にぜひチェックしてみてみよう。
ZenPlus(ゼンプラス)
https://seller.zenplus.jp/signup
ZenPlusは、ゼンマーケット株式会社が運営する越境通販サイトだ。130カ国以上に展開し、25万以上のユーザーを誇っている。越境販売は需要が高い反面、手数料や運営コストがかかることで敬遠されがちだが、ZenPlusでは、初期費用だけでなく月額費用も無料、かかるコストは販売手数料とカード決済手数料合わせた10%のみになっている。
注文確定後にZenPlusの国内倉庫へ商品を送るだけなので、取引も簡単。また、トラブル時にも一旦ZenPlusを経由し翻訳してもらえる。海外発送のトラブルについても運営側が対処してくれるため、安心してサービスを利用できるだろう。
Shopify(ショッピファイ)
Shopifyは、Shopify社が運営する越境販売ができる通販サイトだ。展開国は世界175カ国、170万以上のビジネスサポート実績を誇り、出店から運営、各種機能による管理までの一括サポートが魅力となっている。
出店方法は簡潔でわかりやすく、多彩なテーマから素敵なショップを作ることが可能。shopifyは世界中で利用されているので、各国の法令や税率に関する対応も充実している。また、GoogleやFacebook、Instagram広告との連携が強みであり、海外向けの集客を得意としているのが特徴だ。
さらに、世界中の言語に対応しているのでとても安心。もちろん、日本円以外のさまざまな決済方法にも対応している。近年日本企業も利用を拡大しており、今後もさらなる成長が期待できる通販サイトである。
Worldshopping(ワールドショッピング)
Worldshoppingは、株式会社ジグザグが経営する越境通販サイトだ。125カ国との取引実績を持ち、国内のさまざまな企業が越境販売の出店にworldshoppingを採用している。カスタマーサポートが購入代行するので、出店者はWorldshoppingの国内倉庫へ郵送するだけ。手間がかからず、安心のサポート内容で気軽にはじめられるだろう。
そして、月々の料金は5,500円で初期費用は33,000円だ。人によっては高いと思うかも知れないが、実はWorldshoppingは販売手数料が0円なので、収入が安定すればするほどお得になる仕組みだ。また、海外送料も気にせずに利用可能。
もちろん、多様な言語や通貨に対応済みで、海外ユーザーからの問い合わせも運営側が対応してくれるので安心だ。
Otsukai(オツカイ)
Otsukaiは、Otsukai株式会社が運営する、日本ポップカルチャーを専門とした越境販売通販サイトだ。サイトのコンセプトは、「日本の商品を買いたい外国人ユーザー」と「商品を提供したい日本人」とをつなぐ越境おつかいサービスとなっている。
日本のポップカルチャーは海外でも人気があるが、著作権を無視した違法な取引も多く、海外では質のよい商品を手に入れることが大変である。Otsukaiは、海外ユーザーの需要を汲み取ったサービスであり、設立してまだ浅いにも関わらず125カ国との取引実績を誇る。
そしてOtsukai最大の特徴は、販売者に費用がかからないことである。購入したい海外ユーザーに手数料込で販売するので、販売代行をお願いする場合を除いて、0円でサービスを利用できる。
越境販売で人気の商品
日本の商品は、越境販売においてとても高い人気があり、特にエンタメ・ホビーである日本の漫画やアニメ、キャラクターグッズ、フィギュアやカードゲームも人気が高いので需要があるだろう。
ほかにも、日本の電子機器やアパレル商品も人気で、特にカメラは価格帯も安定し、アパレルは中古のブランド商品が人気だ。ブランドの中では、特にナイキやディオールなどを含む有名なものが人気となっているようだ。
また、購入国で多いのは米国や香港、台湾をはじめとする国々である。購入国ランキングの上位は、アジア圏が半数以上を占めているため、国に合わせて需要の高い商品を出品すると売れやすくなるだろう。
国内での販売については、以下のコラムも参考にしてみよう。
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越境販売で注意するべきポイント
今後もさらなる成長が期待できる越境販売だが、個人でも出店できるサイトが多数存在する。国内販売との違い、注意するべきポイントがいくつかあるので把握必須だ。
その中でも、海外の法律を把握すること、外国語での対応が必要なことや高い手数料が発生することは一層注意しておく必要がある。以下で詳しく解説するので、必ずチェックしておこう。
海外の法律は要チェック
越境販売は国外との取引なので、販売する相手国の法律に沿ったやり方を遵守しなければならない。物流の法律や商品売買に関する法律を理解しておかないと、後々大きな問題へ発展してしまうおそれがある。
たとえば、中国への越境販売をおこなう際には、ICPライセンスがなければ取引禁止だ。ライセンスを未取得の状態でサイトを運営・取引すると、違法となり罰金や運営停止の罰則が課せられてしまうので注意しておこう。
こうした問題は「知らなかった」は通用しないので、事前に取引をおこなう国の法律は要チェックだ。越境販売サイトの中には、カスタマーサポートでも対応してもらえるので、不安なときには必ず確認を取るようにしよう。
外国語での対応
国内向けの販売であれば、トラブル対応も日本語でおこなえるが、越境販売ではもちろん外国語での対応が必要になる。トラブルに遭遇した場合には、相手の言い分のニュアンスを正しく読み取り、さらなるクレームをうまないよう慎重に進めなければならない。
そのため、トラブルの際には外国語対応が可能なサポートが充実しているサイトが安心だろう。外国語に自信がない人は、あらかじめサポート体制のある越境通販サイトの利用をおすすめする。
国内販売と比べて手数料が高い
越境販売は、国内販売と比べて手数料が高いという点も注意しておこう。というのも、国内から海外への配送手数料は高くなりがちである。多くがユーザー負担になるので、一見注意点には感じないかもしれないが、「安価」を売りとした販売が難しくなるのだ。
さらに、外貨決済なので為替の影響を受ける。円安円高で利益に差が出る点も、理解しておこう。「安価」を売りにしにくいので、別の魅力を打ち出す必要があるといえるだろう。「日本製」や「商品の状態」など、ユーザーに響く魅力を検討するのがおすすめだ。
まとめ
今回紹介した越境販売が可能な通販サイトは、どれも優良なものばかりである。しかし、それぞれのサービスや価格帯には違いがあるので、自身のやり方に合ったサイトを選ぶようにしよう。
初期費用が安く済めば、出店リスクの抑制が可能。反対に、ある程度の利益が見込めるなら、販売手数料のかからない月額制のサービスを選べば効率的に利益拡大を目指せるだろう。
注意点さえ把握しておけば越境販売は難しくない。当コラムを参考に、越境通販サイトの利便性を理解し、ぜひビジネスへとつなげてみてほしい。