日本に古くから存在している和箪笥・茶箪笥。箪笥は非常に歴史ある家具で、古くから現在に至るまで長きにわたって人々の生活を支えてきた歴史がある。また、骨董品に分類されるアンティークな和箪笥・茶箪笥の場合、買取価格は高くなる傾向にある。
家に眠っている和箪笥・茶箪笥が意外と高く買い取られることもしばしば。今回は和箪笥・茶箪笥の中古買取相場・査定情報をまとめていく。和箪笥・茶箪笥の買取を考えている方はぜひとも参考にしてほしい。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
和箪笥・茶箪笥の歴史
和箪笥・茶箪笥の買取相場・査定情報に入る前に和箪笥・茶箪笥の歴史について話していこう。買取相場・査定情報を今すぐ知りたい方はこの部分は読み飛ばしてほしい。
和箪笥の発祥
和箪笥とは日本で伝統的に作られている箪笥のことを指す。和箪笥の発祥は1660年~1670年ごろに大阪で作られたのが始まりだと言われている。それまでは四角い箱のような簡素なモノを収納として使っていたので、和箪笥の登場は非常に画期的なものだった。
ただ、和箪笥が出来てすぐの頃は庶民では手の入らないほどのものだった。それまでは無かった引き出しがついている立派な箪笥は上流階級のみが持つことを許される高級品だったのだ。そのため、和箪笥が登場してからもしばらくは庶民の収納は箱だったことがわかる。
和箪笥の発展
江戸時代に箪笥が作られたのは分かったので、次は庶民への普及された頃の話をしよう。箪笥が庶民に完全に普及されたのは江戸時代後期~末期にかけてだと言われている。時代の終わりに箪笥は庶民でもなんとか手の届くものになったのだ。そして、庶民に普及するようになったことで明治から大正にかけて箪笥は急速に発展するようになる。
箪笥の生産が盛んになったのは明治20年以降。当時は鉄や漆は希少なモノだったため箪笥の発展はゆるやかに迎えることになったのだ。日本の近代化と一緒に発展してきた家具とも言える。明治は箪笥の開発が盛んだったので、地方によってさまざまな箪笥が作られていた。
特に仙台や庄内では箪笥が盛んに生産されていた。しかし、それは大正に入ると大きく変わる。大正になると現代の箪笥に近い東京式の桐箪笥が流行し、明治の頃のような地方色豊かな箪笥はあまり使われなくなった。箪笥1つをとっても色んな文化があるのだ。
また、桐箪笥は嫁入り道具としても有名だ。なぜ桐箪笥が嫁入り道具になっていたかというと、そこには日本の伝統が詰まっている。女の子が生まれた家は庭に桐の木を植える。そして女の子と一緒に育った桐の木は、女の子が嫁入りするときに伐採され桐箪笥として嫁入り道具にさせるという文化が背景にあるのだ。
和箪笥・茶箪笥の違い
和箪笥・茶箪笥の歴史の最後を締めくくる話として和箪笥・茶箪笥の違いについて解説していく。この話は買取の際に参考になるかもしれないのでぜひ読んでいただきたい。簡潔に説明すると、茶箪笥は和箪笥の1種だ。
和箪笥とは茶箪笥・車箪笥・観音箪笥などの日本の伝統的な箪笥全体を指す。つまり茶箪笥は和箪笥という大きな塊の1つなのだ。また、茶箪笥の特徴は美しいデザインにある。
他の箪笥と比べて、茶箪笥はガラス戸がついていたり引き戸になっていたりと収納という点で見れば正直無駄な点が多いように見える。しかし、これは茶箪笥が贅沢や優雅さなものであると演出する1つのデザインなのだ。そのため、茶箪笥は他の箪笥と比べて美しく芸術性が強いモノだと言える。
和箪笥・茶箪笥の買取相場
和箪笥・茶箪笥の歴史を一通り振り返ったところで、和箪笥・茶箪笥の買取相場について解説していこう。骨董品に分類される和箪笥・茶箪笥は状態が良ければかなりの高額買取が狙える商品だ。
和箪笥
茶箪笥の買取相場に入る前に和箪笥というジャンル全体の平均的な買取相場を紹介していく。和箪笥はさまざまな種類があり、江戸時代や明治時代の歴史ある箪笥なら数十万円で買い取られることもある。
和箪笥全体での買取相場は5,000円~300,000円が買取相場となっている。箪笥の状態や種類によって買取価格は大きく変動するので買取価格が高い傾向にある箪笥などを知っておくようにしよう。
茶箪笥
茶箪笥は洋風でアンティークなモノから日本らしい茶箪笥までさまざまな種類がある。最近はアンティークな茶箪笥が人気を集めており、アンティークな茶箪笥を売却した場合は高額買取されるだろう。茶箪笥の買取相場は10,000円~80,000円となっている。
茶箪笥の中でも市場流通量の少ないレアな箪笥は買取価格がグッと上がることがリサーチによりわかった。茶箪笥は箪笥の中でも芸術性が高く、骨董品マニアからの需要も高い。もし茶箪笥の売却を考えている方がいたらまずは査定からでも申し込んでみてはいかがだろうか。
観音箪笥
観音箪笥は名前の通り観音開きの大きな扉がついているのが特徴の和箪笥だ。見た目は重厚でどこか威厳を感じるデザインになっている。古家具を集めているマニアからは非常に人気のある箪笥となっている。
観音箪笥の買取相場は10,000円~50,000円となっている。ただ、これはあくまで平均でありこれより高い買取価格で買い取られる観音箪笥が存在する。そもそも桐箪笥が主流となった現代において観音箪笥の生産数はほとんどない。
そのため、古くて歴史ある観音箪笥であれば200,000円前後で買い取られることも多い。箪笥の中古市場はピンキリであり、どの和箪笥も骨董品で状態が良ければ100,000円を超える箪笥は非常に多い。箪笥を売るときにこれを念頭に置いておいてほしい。
桐箪笥
大正末期から生産が始まった桐箪笥は登場以来、和箪笥の主流になっており嫁入り道具としても受け継がれてきた歴史ある箪笥だ。桐箪笥の買取価格は高くなることが多く、上質なモノであれば買取価格は100,000円~200,000円ほどで買い取られることもあるほどの高級品だ。
桐箪笥の平均買取価格は10,000円~150,000円となっている。材質が良く高級な桐箪笥であれば100,000円を超える価格で買い取られることが多いことがわかった。

和箪笥・茶箪笥の査定情報
和箪笥・茶箪笥の買取相場がわかったところで、和箪笥・茶箪笥の査定情報について紹介していく。基本的には査定額を上げるための査定ポイントを紹介するのでぜひ参考にしてほしい。
箪笥をキレイにする
箪笥は古いモノが多く、ゴミやホコリが箪笥に溜まっていることが多い。そのため、箪笥を売る際にはゴミやホコリを取り除いてキレイにすべきだ。箪笥は木材で出来ているので乾いた布や半渇きくらいのタオルで優しく拭いてあげるのがベストだろう。簡単な清掃方法をいくつか紹介していこう。
箪笥でよくある汚れは手垢による汚れだ。手垢は基本的に取っ手となっている金具の部分に付着することが多い。査定に出す前にぜひともキレイにしておいてほしいところだ。軽い汚れであれば、濡れたぞうきんで金具を拭くことによってキレイにすることができる。
なお、拭く際に水をつけすぎるとかえってシミになってしまう。よく絞って拭くようにしよう。また、汚れが強い場合はサンドペーパーをかけて汚れを取るのがベストだ。しかし、あまり削りすぎると塗装が剥がれてしまうので要注意だ。
箪笥にへこみキズがある場合もあるだろう。普通の箪笥なら凹みキズができた時点でもうあきらめなくてはいけない。しかし、木材を利用している箪笥なら凹みキズを修復することが可能だ。
まずはティッシュに水を含ませて凹んだ箇所に水分を含ませる。そしてアイロンなどで温かい風を吹き当ててあげる。すると水分が蒸発して木材が膨張するのだ。
複数の買取業者に査定を依頼する
和箪笥・茶箪笥のような骨董品は買取業者によって大きく価格が異なる。なぜなら査定員が違い、買取業者の査定ポイントも違うため、買取価格が変動しやすいのだ。もしあまり骨董品に詳しくない査定員に当たってしまった場合、100,000円の箪笥でも10,000円で買い取られることも恐ろしいが無くはないケースだ。
1番良い買取手段は複数の買取業者に査定を依頼して、その中でも最も買取価格が高かった買取業者に査定を依頼すると言う方法だ。箪笥をいちいち店舗に持っていって査定を依頼するのか、と思う方もいるかもしれない。しかし、最近は査定も進化しており、LINEやメールから査定してもらうことができる。
LINEやメールを用いて査定を依頼した場合、画像を数点送るだけで買取価格がわかるようになっており、非常に手ごろかつスピーディーに査定をおこなうことができる。
リサイクルショップでの査定はNG
普段から製品を売る時にリサイクルショップを利用することが多い方もいるかもしれない。ゲームなどの買取価格がだいたい把握できる商品なら買取を申し込んでも良いかもしれないが、骨董品はあまりおすすめしない。
箪笥のような骨董品は専門家が見ないと買取価格がハッキリ決められず、リサイクルショップの価格で買い取られてしまう。または値段がつかず粗大ごみとして引き取られる可能性さえある。
箪笥などの骨董品を売却する場合は基本的に買取業者を利用するようにしよう。カメラや家具のような専門知識が必要な場合は買取業者に依頼するようにしよう。
おすすめの買取業者3選
和箪笥・茶箪笥を売却することに決めたが、買取業者が多くてどの買取業者に依頼すればよいか分からないという方も多いと思う。最後の締めとして買取業者を3つほど紹介しておく。独自にリサーチした買取業者の中でも安心して依頼できる信頼度の高い買取業者を集めたので、買取業者選びの際に参考にしてほしい。
福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
骨董品の高額買取が期待できる買取業者として有名なのが福ちゃんだ。鑑定眼のある査定員と高額買取がウリの買取業者で、骨董品を売る際は選択肢に入れておきたい業者だ。福ちゃんは査定料が無料で、査定方法もWEB査定・出張査定・宅配査定とさまざまな査定方法に対応している。WEB査定が簡単かつスピーディーにできるためおすすめだ。
福ちゃんは「なんでも鑑定団」というテレビ番組のCMでも流れているためテレビが好きな方なら見たことがある、名前を知っているという方も多いのではないだろうか。同業他社と比べても買取がスムーズかつ高額であるため、買取をする際にぜひ利用してほしい買取業者だ。査定の申し込みは電話かメールでおこなえるのでぜひ利用してみよう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
創業から40年以上続く骨董品買取の老舗、八光堂。長年の買取で培った豊富な知識と確かな買取実績で骨董品買取業者として人気を博している。骨董品ならほとんど何でも買取を申し込むことができ、古家具~茶道具まで買い取ってもらえる。もし箪笥意外にも売りたい骨董品があればぜひ利用してほしい。
八光堂は何度もテレビ出演しており、確かな買取技術と鑑定眼を持っていることがわかる。テレビで放映されるほどよく知られている買取業者なのだ。八光堂は銀座に本店を置いているが、実は全国に店舗を展開している。大阪・名古屋・福岡など都市圏にはほとんどある店舗なので、出張買取も安心して申し込むことができるだろう。
古福庵
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古福庵は家具の修理・販売~買取まで手広くおこなっている買取業者で、英語にも対応しているホームページからグローバルな店であることがわかる。古福庵は幕末~戦後にかけての古家具の買取をおこなっており、もちろん和箪笥も買い取ってもらうことができる。実際に修理をおこなっているほどの業者なので古家具の知識は計り知れない。
古福庵は古家具の修理をおこなっていることは買取にもメリットがある。それは買取価格が上がることだ。古福庵が修理を自分達でおこなうことでコストが削減される。
普通の会社なら外部委託するところを自分達の会社でおこない、コスト削減しているので削減したコストを買取価格に還元することができるのだ。そのため、古福庵は箪笥などの古家具を利用する時にぜひ利用してほしい買取業者だ。査定もネットでおこなえるので、査定からでも依頼してみると良いだろう。
まとめ
和箪笥・茶箪笥は歴史が深く、日本人に寄り添う形で成長してきた家具だ。最近は生産数は落ちているが一定の需要が見込めるため買取価格も高額になるケースもある。しかし、古い家具であるゆえ手垢や汚れ、凹みがある場合がある。
そんな時は今回紹介した方法を使って商品の状態を良くしてから売れば買取価格は上がるだろう。今回の記事がみなさんの参考になれば幸いだ。買取の際に複数の買取業者に査定を依頼することは忘れないようにしよう。


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