iPhoneは連絡先や写真データ、メールの履歴、クレジットカードの番号やApplePay、ブラウザに保存された様々なウェブサイトのID/パスワードなど、個人情報がつまっている。
買取は簡単にできると聞いたが、個人情報漏洩のリスクなどが気にかかる。漏洩の心配なく売却できる方法はあるのだろうか。特にフリマアプリのメルカリ、ラクマやオークションサイトのヤフオクで売ったり、あまり有名ではない買取店に査定依頼する場合は怖い所。
今回は、知っておかないと大変なことになりかねないApple ID・iCloudのサインアウト方法やアクティベーションロックの解除、データ初期化の方法なども合わせて紹介していくので、安心して売却できるよう参考にしていただきたい。何となく専門用語が多くて複雑に思えるかもしれないが、比較的簡単に全て解決できるので安心して欲しい。手順についても順番があるので順々に解決していこう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
個人情報漏洩のリスク
iPhoneを売却する際には、個人情報が漏えいすることがある。
しかし、それは売却・買取前に事前準備を怠った場合の話だ。iPhoneの売却前には、自分でデータ削除などを行い、自分自身で情報漏えいを防ぐ責任がある。これは買取業者側も徹底しており、買取前には事前準備をするよう注意がなされるはずだ。買取依頼する際に自分の方でやっておかないといけないこともある。個人情報の流出を懸念しているなら、買取前の準備を徹底しよう。
買取前の事前準備とは
では、買取前の事前準備とは具体的に何をすればいいのだろうか。
個人情報の流出を防止するために必ず行なってほしいのは「iCloudからのサインアウト」と「アクティベーションロックの解除」、「端末の初期化」だ。他にも必要な事前準備はあるが、流出を防ぐために必須なのはこの3点である。
信頼できる買取サイトを選ぶ
事前準備としては、やはり最初から信頼できる買取業者を選べるかが必須となってくる。しかし、初めて買取を利用する場合たくさんある業者から選ぶのは困難とも言えるだろう。
当サイトおすすめの査定ショップ大阪のカウモバイルや東京池袋のモバイルモバイルでは、店舗に行く必要がなくネットでのやり取りになるので手間も省け、送料やキャンセル時の返送料も無料となっている。初めての人にも利用しやすく、高値で買取してくれることから人気もでているのでおススメだ。失敗しないためにも事前リサーチしておこう。
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ウイルス
対策
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初期化する前にはバックアップをとっておく
iPhoneを初期化してしまうと、デバイス上に残っているデータは削除され、復元できなくなってしまう。そのため、次デバイスへ移行しておきたいデータがあるなら、事前にバックアップを取っておこう。
Apple Payの登録情報はどうなるのか
Apple Payは、iPhoneに搭載されている電子マネーやクレジットカードなどの決済サービス。利用する際にはクレジットカードかデビットカードのEMV、または磁気ストライプカードの情報が必要となるため、売却する際にはもちろんこの登録情報も削除しておきたいところ。メルペイの情報やSuikaなど電子マネーとリンクしている場合もある。
普段は「Wallet」というアプリを使ってカード情報を管理しているので、アプリから情報を削除する必要があると思われがちだが、実際は"iCloudからサインアウト" すれば、Apple Payが無効になるため、カード情報の削除には手間がかかることはないのだ。次にその方法を解説しよう。
iCloudからサインアウトする
では、iCloud(Apple ID)からサインアウトする方法を紹介していこう。また、iTunes Store、App Storeからもサインアウトが必要となるため、あわせて説明していく。サインアウトを怠ると次にこのデバイスを利用する人が自由にiCloud上の情報を閲覧できてしまう可能性があるので、必ず行なっていただきたい。
iTunes StoreとApp Storeからサインアウト
- 1.iPhone本体の「設定」→「iTunes StoreとApp Store」を押下
- 2.表示されているApple IDをタップ
- 3.「サインアウト」を選択
iCloud(Apple ID)からサインアウト
- 1.iPhone本体の「設定」→ユーザー名を開くと上部に「AppleID」と表示される
- 2.画面をスクロールし、最下部にある「サインアウト」を押下
- 3.「Apple ID」の入力を求めるポップアップが表示されるので、パスワードを入力
- 4.入力後、「オフにする」を押下
- 5.「データのコピーをこのiPhoneに残しますか?」と聞かれるので、全てオフにし、画面右上の「サインアウト」をタップ
- 6.「アカウントからサインアウトすると、iCloudに保存されているすべてのフォトストリームの写真とiCloud Driveの書類とデータがこのiPhoneから削除されます」という警告文が出るが、かまわず「サインアウト」を押下
- 7.「本当に続けますか? iPhoneからすべてのiCloudメモが削除されます」と再度警告文の表示→「サインアウト」を押下
- 8.iCloudデータが削除される
サインアウト中の警告文の意味とは
サインアウトする際に、何度か警告文が出てきた。1度目は「アカウントからサインアウトすると、iCloudに保存されているすべてのフォトストリームの写真とiCloud Driveの書類とデータがこのiPhoneから削除されます」の文言。
はじめてこの文章を読むとデータが完全に削除されてしまうように感じて、慌ててサインアウトを中断してしまう方もいるだろう。
しかし、これは「アカウントからサインアウトすると、iCloudに保存されているすべてのフォトストリームの写真とiCloud Driveの書類とデータが、"このデバイスでは" 見られなくなる」という意味なので、安心していただきたい。同じiCloudに入っている別のスマホ等の端末では確認できるままなのである。iCloudはクラウド上に存在する別ストレージ・保存領域として独立していると考えてよい。つまりこれ自体を○○削除するのではなく”サインアウト”なので端末とiCloudおよびApple IDの紐づきが無くなるだけなのだ。
そのあとも「本当に続けますか?」と聞かれるが、iPhoneを売却するためにサインアウトするので、このデバイスから見られなくなる分には全く問題ない。今度は新しいデバイスでiCloudへサインインすればデータが取り込めるので、心配は無用である。
アクティベーションロックの解除
iCloudからサインアウトすれば、同時にアクティベーションロックも無効になる。この作業を漏らしてしまうとアクティベーションロック状態の端末のままとなり、端末が初期化されていても、サインインしていたApple IDとパスワードを入力しないと使えない状態になってしまう。これを文鎮化状態の端末とも呼ぶ。
また、古いiOS(ソフトウェアアップデートをしていないまま使い続けている端末のバージョン状態)を使用している場合などはiCloudのサインアウトだけでは連携して解除されないこともあるので、 念のためアクティベーションロックの解除方法も別個に紹介しておこう。この作業は不要なケースもある。
解除方法
- 1.iPhone本体の「設定」→ユーザー名を開くと上部に「AppleID」と表示される
- 2.iCloudを押下
- 3.スクロールして「iPhoneを探す」を押下
- 4." iPhoneを探す "をオフにする
- 5.Apple IDが求められたら入力して「オフにする」を押下
- 6.再度" iPhoneを探す "画面でオフになっていることを確認
iPhoneを初期化する
アクティベーションロックの解除と、サインアウトが完了したら、「初期化」の作業へ移行しよう。この順番が肝だ。「初期化」はAppleが公式に発表しているデータ削除の方法だ。iPhoneはiPhone3GS以降のデバイスに、データの「暗号化」を採用している。
「暗号化」 とは、連絡先や検索履歴などのあらゆるデータを暗号化し、暗号キーがなければ閲覧ができない仕組みのこと。
暗号キーはユーザーがデバイスのロックを解除して閲覧しているときのみ有効化し、「初期化」をすればキー自体が消去され、すべてのファイルが暗号論的にアクセス不可になる仕組みだ。
仮にデータが復元されたとしても、暗号のみしか表示されず、解読するための暗号キーは無くなってしまっているため、内容を読み解くことはできないのだ。Android端末の場合は更に特別なソフトでデータを何重かで上書きしたり、削除には一工夫が必要となっているので、iPhoneを持っているだけで得をしている部分とも言える。
初期化の手順
では、暗号キー自体を消去する「初期化」の方法を紹介しよう。
- 1.iPhone本体の「設定」→「一般」を選択
- 2.「リセット」から「すべてのコンテンツと設定方法を消去」を選択
- 3.パスコードを入力
- 4.「iPhoneを消去」を押下
- 5.もう一度消去の確認を求められるので、問題がなければ「iPhoneを消去」を選択
- 6.iPhoneがAppleマーク画面になり、初期化が開始
これで初期化作業は終了。非常に簡単だ。
すべてのデータがデバイスからiPhoneから削除され、工場出荷状態になる。
売却前にはアクティベートを
初期化が終わったら、アクティベートの設定までするのが売却前のマナー。
アクティベートはアクティベーションロックとは異なり、iPhoneを利用可能にするための開始設定のこと。この作業は個人情報の流出を阻止する内容とは関係がないが、査定時に迅速に動作確認をするためにも、査定前に設定しておくことが必須となっているようだ。また、ここまで準備しておかないと、買取不可とする業者もいるので気をつけていただきたい。
データ消去ソフトを使う
ここまでの事前準備が完了したら、個人情報が漏洩するリスクはないと言える。しかし、自分で設定しただけでは不安が残る方もいるだろう。
そんな時は、データ消去の専用ソフトを使って完全消去に努めるのも手である。
完全消去ソフトはお金がかかる
データ消去はソフト以外にダウンロード版もある。しかし、ソフト・ダウンロード版ともに有料な上、使用できる台数にも限度がある。商品ごとに内容は異なるものの、個人ライセンスでデバイス1台、家庭用ライセンスで5台程度が平均のようだ。また、個人ライセンスで平均2,500〜4,980円、家庭用ライセンスで平均4,000〜5,980円ほどの購入費用がかかる。
売却するiPhoneの機種や状態で買取金額は異なるものの、旧型のデバイスでは買取金額よりソフトの購入費用の方が上回ってしまう可能性もある。個人情報の漏洩はもちろん心配だが、お金を払ってまで徹底することに少し躊躇してしまう方もいるだろう。
データ削除してくれる買取業者を選ぼう
ソフトを購入してまで個人情報の漏えいを心配するなら、もはや売却しない方が安心なのでは・・という気もするが、もっとも理想なのは、漏えいを心配せずに安心して売却できる買取業者に出会うこと。実はたくさんの買取業者がある中で、データ削除に徹底した買取業者も存在するのだ。
データ削除を行なってくれる買取業者
データ消去ソフトを個人で購入しなくても、買取の際に消去ソフト使用を導入している買取業者もいる。個人情報の流出を懸念しているなら、はじめからデータ削除に手厚い業者に買取を依頼するのが一番だ。しかし、データ削除をしてくれるとはいえど、事前の初期化などの作業は省かないのがルール。自分で初期化することにより、さらに個人情報の流出は防止されるのだ。
BOOK-OFF
BOOK-OFFは旧型から最新機種まで、全機種・全モデル買取強化中。
同社は横浜市某所にあるブックオフの流通拠点に、専門のデータ消去センターを構えている。センターでは、専門スタッフによる端末の検品が行われている。回収時にすでに初期化してある端末でも再度初期化をし、その後ダミーデータを上書きしてから改めて初期化。入念にデータ削除を繰り返すことで完全に読み取れない状態にするようだ。これはパソコンのハードディスクを消去するのと同じ手法とのこと。
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ソフマップドットコム
ソフマップドットコムは、専門部署にて買い取ったiPhoneのデータ消去や動作チェック作業を行っている。部署内では、デバイスをDFU(Device Firmware Update)モードにしてからデータを完全消去する。
DFUモードとは、安全にダウングレードやバージョンチェンジを行うのに適した状態のことだ。確実にデータを削除し、動作チェックが完了したら本体のクリーニングまでを行い、新たな中古商品として出荷される。ソフマップドットコムはホームページにて買取価格が検索できるので、買取前にぜひ価格を確認してみるといいだろう。
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対策
カウモバイル
カウモバイルではデータ削除専用ソフトBlanccoを導入している。Blanccoは、スマートフォンやタブレットに蓄積されたデータを、完全に復元できないよう消去するソフトウェアだ。
また、カウモバイルが強いのはデータ削除だけではない。ジャンク品も積極的に買い取っており、本体変形やボタン不良、水没品(動作に問題がない場合)なども買取を受け付けている。
他店に断られてしまったiPhoneはぜひ一度カウモバイルへ相談してみてはいかがだろうか。
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対策
まとめ
今回は、iPhone買取時は個人情報漏洩などリスクはあるのかどうかについて紹介した。
iPhoneは、買取前にしっかりサインアウトや初期化を行えば漏洩のリスクはないと言っていい。ただ、自分の準備にかかっているので、確実に設定することを心がけよう。そして、データ削除に強い買取業者は上記以外にも存在する。当コラムを掲載しているヒカカク!は、買取業者検索もできるので、ぜひ業者選びの際に役立てていただきたい。



