本コラムでは、谷文晁の掛け軸の買取相場や査定情報を紹介していく。今では掛け軸を飾る習慣が少なくなってきており、押入れなどで眠っている掛け軸も多いだろう。また、この掛け軸を売るとき、どうやって売るといいのか、気をつけておくべきポイントなどがわからず不安に思う人もいるはずだ。そこで、ここでは谷文晁という画家の掛け軸にテーマを絞って述べていくので、情報やポイントをこの機会にしっかり押さえておこう。
本記事のポイント
- 谷文晁が花鳥画、山水画、仏画、人物画など幅広く手がけている
- 作品はあまり出回っていない画家の一人
- 本人の落款があっても谷文晁の作品とは限らないため注意
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谷文晁の特徴・プロフィール
谷文晁（読み方：たに ぶんちょう）の買取相場や査定情報を紹介していく前に、ここではまず、谷文晁という人物がどのような画家なのか、また谷文晁の作品はどれくらいの価値があるのかなど、基本的なポイントを紹介していく。
谷文晁は江戸時代後期の有名な画家
谷文晁は江戸時代後期の画家であり、国内において非常に有名な画家でコレクターが多いz。画を当初、狩野派の加藤文麗、長崎派の渡辺玄対に学んでおり、鈴木芙蓉から山水画を学ぶ。ここで学んだ古画の写実と写生力を基調にしつつ、南宗画・北宗画・洋風画などを加えた独自の画風で谷文晁独自の世界感を描写し、谷文晁独自の芸術性を高めていった。模索から創作された画は、松平定信に認められ、その後も創作活動を続け、確固たる地位を得るまでに至る。そのなかでも、「集古十種」の編纂に携わった話はよく知られる。
次第に江戸における文人画壇の重鎮となり、その後も門下生（弟子）をとる。その門下からは渡辺崋山、立原杏所などのすぐれた画家を輩出したこともまた有名である。田能村竹田もまた、江戸に出たとき谷文晁に就いている。下記で谷文晁の代表作品を紹介するので参考にするといいだろう。
谷文晁の代表作品例
- 公余探勝図
- 青山園荘図稿
- 戸山山荘図稿
- 八仙人図
- 彦山真景図
- 木村蒹葭堂像
谷文晁の作品の価値は高いため、売るときは慎重に
谷文晁の作品は多くの画法を学んだこともあり、非常に技術的に高い評価を得ている。もちろん、谷文晁の芸術性も合わせて非常に高く評価されている。作風は多種多様で花鳥画に始まり、山水画、仏画、人物画などに渡るまで画の種類も多い。
谷文晁の作品は多くの買取業者が積極的に買い取っており、ネットで検索すると谷文晁の掛け軸を買い取っている業者の多さがわかる。高額買取作家の一人として、よく取り上げられているため、どのような業者で売るのが得なのか、慎重になって売却を検討したほうが良さそうだ。
オークションの場合も、価値がわからず売買してしまったり、贋作を真作として売ってしまったりする可能性が高いためリスクがある。オークションでの売却を考えるなら、古美術や絵画を専門とする美術オークションを利用するのがおすすめだ。
掛け軸の査定情報
次は掛け軸の査定情報について述べていく。掛け軸をできるだけ高く売りたいのあれば、どのような点が査定に大きく影響するのかをしっかりと把握しておくべきだろう。査定時のポイントを掴んでおくことは高額査定に繋がるものなので大事なポイントだ。
共箱やサイン入りの書物があれば査定額は上がる
掛け軸には掛け軸を入れる木箱、またそのなかには作家のサインや落款がある書物が存在する。このような付属品にも一定の価値があるため大事に扱うようにしよう。また掛け軸には共箱と言われる、作家のサインや印が施された桐箱がある。
この共箱の価値は非常に高いだろう。有名な作家の掛け軸は高額で売れることが多く、市場には贋作や模倣品が出回っているため、本物を証明する共箱や書物はコレクターにとって重宝するのである。このような付属品は忘れずに一緒に売るように心がけよう。
状態は査定額に大きく影響する
掛け軸のような芸術的な価値が高いもの、また骨董的価値の高いものは状態の良さが査定額に大きく影響するので、掛け軸の保管状態には細心の注意を払っておくべきだろう。掛け軸は紙や布でできているものが多いこともあり、湿度によるシワ、カビ、たわみの状態がないか査定では厳しく見られる。もちろん、このような状態が少しでもあれば、減額対象となる。
その他、作品の価値を大きく損なう破れ、シミ、日焼け、ヤニに関しても厳しく査定されるので気をつけておきたいところだ。掛け軸の査定ではとにかく状態の良さは重要なポイントとなるので覚えておこう。
掛け軸の査定で大体の査定額が決まるの作家
掛け軸だけではないが、多くの芸術作品ではどの作家が作った作品なのかで、大体の価値は決まると言われている。つまり、誰が描いた作品なのかという点が非常に重要なのである。そのため、上記で述べたような作家の評価や市場での価値を知っておくべきだ。
ここで取り上げている谷文晁の作品は評価も高く、人気画家であるため高額査定になるだろう。この谷文晁の掛け軸を売るときは、できるだけ慎重に売るようにしよう。それだけ谷文晁の作品は高額で売れるということだ。
谷文晁の掛け軸の買取価格相場
最後に、ここで谷文晁の掛け軸がどれくらい金額で売れるのか、その買取相場について述べていこう。谷文晁の掛け軸を売る前に、どれくらいの金額で売れるものなのか、ある程度知っておかないと損をしてしまう可能性も高いので、この機会にしっかり押さえておこう。
明確な相場は掴みにくいため売るときは慎重に
谷文晁の掛け軸がどれくらいの金額で売れるのか、買取相場をリサーチしてみたが、明確な相場は掴みにくかった。多くの業者が谷文晁の掛け軸の買取実績を公開していない状況であった。基本的に芸術作品、骨董品などの相場は非公開としているのが普通である。
上記で触れたように、芸術作品は高額で売れるものが多く、偽物や模倣品のレベルも非常に高いため、実際に鑑定や査定をしないと価値が明確にわからないのである。谷文晁の掛け軸を売るときは、簡単に売ってしまうのではなく、できるだけ慎重に売るようにしよう。
谷文晁の掛け軸は高い値段で売れる
ここで、取り上げている谷文晁の掛け軸だが、高額査定となる可能性が非常に高いだろう。芸術作品の買取では人気のある画家や評価の高い作家の作品は数十万円〜数百万円で売れることがザラである。谷文晁の作品も評価も高く、高価買取作家として数多くの業者が買い取りを積極的に行っているため、数十万円〜数百万円を目安にしたほうがいいだろう。
公開されている販売価格や、それよりも低価格になると思われる買取相場や買取実績をもとにすると、数十万円の範囲になることが多そうだ。買取業者のバイセルは「谷文晁の絵図は、本物であれば最大で300万円もの査定金額が算出される可能性があります」と明記している。「開運！なんでも鑑定団」では、山水画の掛け軸作品が500万円の評価額となったこともある。「開運！なんでも鑑定団」は実際の買取を想定した評価額ではないかもしれないが、バイセルの300万円という数字も念頭に置いておくと良いかもしれない。
もちろん、状態や作品の希少性によって、価値が下がる可能性もあるが、高額で売れることもあるので、高額査定になることを前提に売却を検討すべきである。買取相場・買取実績例
- 「双幅 赤壁・桃源」35万円（八光堂）
- 「双幅 孔雀」２０万円（八光堂）
- 「青緑山水図」10万円（八光堂）
画廊や買取業者の販売例
- 「青緑秋景山水図」85万円（松本松栄堂）
- 「富士見西行図」65万円（松本松栄堂）
- 「寒江独釣図」45万円（松本松栄堂）
- 「江山烟雨図」15万円（秋華洞）
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
LINE査定に対応している買取業者
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、LINEやフォーム、電話からの査定に対応している。おおよその査定金額が提示され、金額に納得できれば宅配・出張買取という流れになる。出張買取については、「一部、訪問買取の対象外となる作品もございます」とのこと。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
LINE査定も行っている骨董品、美術品買取大手の八光堂は、谷文晁の作品買取に力を入れている。ホームページには買取相場として「双幅 赤壁・桃源 二重箱」35万円、「孔雀 双幅」20万円、「青緑山水図 合箱」10万円の記載があり、これらの買取を強化中とある。
出張買取に対応している買取業者
北友倶楽部
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
骨董・古美術品だけではなく幅広い品物の買取を行っている北友倶楽部では、谷文晁の作品の買取に力を入れている。買取実績の記載はないがホームページで谷文晁の紹介がされている。
こたろう
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
こたろうは全国無料出張買取を行っている業者谷文晁の買取を強化しており、ホームページに谷文晁の略歴などが紹介されている。買取実績の記載はないが日本画の買取実績は多数紹介されている。
まとめ
本コラムでは、谷文晁の掛け軸の買取相場・査定情報をテーマにして、いくつかの情報やポイントを述べてきた。掛け軸のような芸術作品として高額で売れるものは、安易に売ってしまわないようにしよう。本コラムで紹介した情報やポイントはあくまで基本的なものではあるが、この機会に押さえて、自分でもリサーチしてから売るようにしよう。
とくにここで取り上げている谷文晁の作品は高額で売れる可能性が高いので、売るときに利用する業者によって売れる金額は大きく変わってくる。掛け軸の売却では業者選びが重要なポイントになるので、いくつかの業者で見積もりをしてもらい、しっかり比較検討してから売るようにしよう。
