本コラムでは、永楽善五郎(読み方:えいらく ぜんごろう)の陶器を売るときに、知っておくべきポイントを紹介する。
ここで取り上げている陶器は骨董品のなかでも、人気があり、高価なものが多い。そのため高額査定となりやすい市場である。だが、その一方で、大きく損をしやすい。なので陶器買取を利用するときは事前にリサーチをしておくべきだ。
また、骨董品の市場では収集しているコレクターも多く、陶器を買い取っている業者も増加傾向にある。売れる業者も多いので陶器は慎重に売るようにしよう。
本記事のポイント
- 永楽善五郎は、世襲制で善五郎の陶器を受け継いできた由緒正しい陶器家元
- 14代・永樂得全の妻である永樂妙全の作品の評価も高い
- 家元の書付も査定する上で重要
CONTENTS
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永楽善五郎について
ではまず、本コラムで取り上げている永楽善五郎という人物について簡単に述べていく。
陶器を売る前に、作った人物についてある程度知っておくべきだ。基礎知識がないと、その陶器の価値がわからず安値で売ってしまったり、買い叩かれたりすることも少なくないだろう。陶器を売るとき、陶器を作った人物や作家の基礎的なポイントは押さえておくことは基本なのでしっかり押さえておこう。
永楽善五郎は歴史ある京焼の家元の一つ
永楽善五郎は京焼の家元の一つである。世襲制で善五郎の陶器を受け継いできた由緒正しい陶器家元である。この善五郎は土風炉・焼物師であったため、土風炉、茶碗などが有名である。現在は17代目まで続いている。
永楽善五郎だが、初代から9代まで、西村姓であり、主に土風炉を製作していた。10代以降は永樂姓を名乗っている。この10代以降は土風炉に加えて茶陶を制作しており作陶の幅も広げた。
この善五郎の陶器の作風だが、土風炉には素焼きの器に黒漆を重ね塗りしたもの、土器の表面を磨いたものなどが有名である。また、小堀遠州の用命を受けた際に「宗全」の銅印をもらったことから、以後九代まで作品に宗全印を捺用しているのも特徴としてよく挙げられる。
そして、紀州藩十代藩主徳川治寶の別邸西浜御殿の御庭焼開窯に招かれ、作品を賞して「河濱支流」の金印「永樂」の銀印を受け取ったことで、以降「永樂」の印章を用いると共に12代・和全の代から永樂姓を名乗り、了全と保全も永樂の名で呼ばれている。長い歴史を持つ永楽善五郎の陶器は、今でもその陶器の評価は高く、骨董品市場において需要も高いため、高額で売買されている陶器は非常に多い。
永楽善五郎の陶芸作品の価値は今でも高い
永楽善五郎の花入や壺などの花瓶や、盃や酒杯、徳利といった酒器、皿、抹茶茶碗、香合、水差しなどの焼き物、陶器は現在でも一定の評価を得ている。
買取市場においても永楽善五郎の陶器は人気が高く、有名な陶芸品としても永楽善五郎の作品は需要も十分にある。そのため、この永楽善五郎の陶器は高額査定を期待していいだろう。
さらに多くの骨董屋・質屋で永楽善五郎の陶器を高額査定商品として挙げている業者も多い。価値の高い陶器を売るときは、損をするリスクも高いため、売るときは慎重に売るように心がけよう。
永楽善五郎の陶器の査定情報
次は、永楽善五郎の陶器の査定情報について述べていく。
永楽善五郎の陶器は価値が高いことは上記でも述べた通り。だが、査定情報はしっかり押さえておくほうがいいだろう。査定でのポイントを押さえておけば減額査定も少なくなるので高く売れることに繋がる。
そこで永楽善五郎の陶器を売る際には、どのような点が査定額に大きく影響してくるのかをここでポイントを紹介するので、参考にするといいだろう。この査定ポイントを把握しておくことは、陶器買取では重要なポイントだ。
年代や作家は査定に最も響くポイント
陶器の査定で、最も査定額に影響するのは、誰の作品か窯元、またどの年代の陶器かという点だ。簡単なポイントではあるが、陶器の買取において、この作家や窯元・年代は基本的な鑑定のポイントになる。
骨董品の多くはいつの時代に作られているものなのかという点と、誰が作った作品なのかで大体の価値が決まる。陶器のような骨董品は多くのコレクターにより売買されている市場になっているため、人気のある作家や窯元の陶器は需要があり価値も高い。有名な作家や古い年代のものは希少であるため、その価値はより高いだろう。なので作家や年代は非常に大事なポイントなのである。
本コラムで取り上げている永楽善五郎の陶器も、評価・人気ともに高いため覚えておこう。永楽善五郎の陶器は高額査定となる可能性が非常に高い。
陶器の状態には注意すべき
陶器の査定で保管状態は査定額に大きく影響するポイント。骨董品の多くが、この状態の良さを非常に厳しく査定される。作品の価値を大きく損なうような状態には厳しく査定され減額査定となるだろう。また、悪い状態の陶器は買取不可になることもあるので注意しておいたほうがいい。
陶器は売る前に、状態には十分すぎるほど注意を払っておいたほうがいいだろう。日々の手入れやメンテナンスを欠かさず、良い状態を保てるようにしておくべき。
どのような状態が減額になるのかだが、汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどの状態があれば大きく減額になる。このような状態にならないようにしっかり保管はしておこう。
付属品は価値がある
そして、付属品も査定では重要なポイントとなり、査定額にも言影響する。陶器の査定では付属品にも一定の価値があるのである。付属品によって数万円ほど査定額が大きく変わる場合もあるようだ。この付属品の扱いにも気を配っておこう。
陶器を入れる木箱や作家の書物などの付属品があるなら、陶器と一緒に付属品もセットにしして売ったほうがより高く陶器は売れる。箱や書物は査定額に上乗せとなるケースが多いということだ。その付属品のなかでも、共箱という作家の本名のサインや印がある桐箱は非常に高い価値があるため押さえておこう。
永楽善五郎の陶器の買取相場
最後に、永楽善五郎の陶器の買取相場について述べていく。
陶器をできるだけ、高く売りたいのではあれば、買取相場は押さえておくべきだろう。売る前に買取相場をしっかり調べてから、陶器を売るようにしたほうがいい。この買取相場を知ることは高く売ることに繋がる大事なポイントなので、この機会に押さえておこう。
業者選びは慎重に、そして入念に
では、永楽善五郎の陶器がどれくらいの金額で売れるものなのかを述べていきたいが、陶器の買取相場を調べても、永楽善五郎の陶器の買取相場は明確にはわからない。
多くの業者で陶器などの骨董品の実績や金額を公開していないのである。相場を知るためには現物を査定へ出してみないと明確な買取額はわからないのが現状だ。というよりも、基本的に高額で売買されているものは明確な相場が掴めないものが多いので注意しておこう。
もし、この永楽善五郎の陶器を売る場合、明確な相場はわからないので、必ず複数の買取業者で見積もりを出してもらうべきだ。査定依頼の申し込みはできるだけ多く業者でしたほうがいい。そして、各業者で提示された査定額のなかで、納得のいく金額を提示してくれた業者で売る方法がおすすめだ。
永楽善五郎の陶器は数万万〜数十万を目安に
上記で永楽善五郎の陶器は明確な相場がわからないと述べたが、この永楽善五郎の陶器であれば、数万円〜数十万の高額査定が期待できる。この数万円〜数十万を目安に永楽善五郎の陶器の売却を進めていくと損をせず売ることができるだろう。
陶器買取の市場では有名な作家や人物の作品となれば、数十万〜数百万円で売れる場合もあるため、他の有名陶器家の作品があり売却を考えている場合、見積もりに出してみても良いかもしれない。
買取実績例
- 「扇面水指」40万円(八光堂)
- 「染付羊頭山水絵水指」38万円(八光堂)
- 「草宅・七宝茶碗一双」32万円(八光堂)
- 「乾山写青楓水差」30万円(八光堂)
- 「仁清写柳橋絵茶碗」22万円(八光堂)
- 「乾山写茶碗」60,000円(第117回古裂會オークション)
- 「仁清写八橋醤油皿 九」60,000円(第117回古裂會オークション)
- 「露芝文鉢」50,000円(第117回古裂會オークション)
- 「仁清なでし古平茶碗」3万円(緑和堂)
LINE査定に対応している買取業者
おいだ美術
様々な販売ルートを持っているおいだ美術は、高価買取に自信があるようだ。査定を依頼する際には、専用フォームやメール、LINE、電話で問い合わせた上で、最終査定がおこなわれる。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八光堂
大手の八光堂では、の永樂善五郎を買取対象作家としている。査定方法はLINEや電話。のいずれかから選択する形となる。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
出張買取に対応している買取業者
愛研美術
愛研美術で買取をお願いする場合に、出張買取か店頭買取を選択することになる。公式サイトには、出張査定に関するQ&Aにて、「査定料金・出張費用・移動経費等の費用は、お取引成立・不成立に関わらず無料です」と明記されている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術永澤
古美術永澤では、電話・LINE・メールにて査定をおこなっている。数々の作家に対応しており、永楽善五郎もそのひとりだ。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
本コラムでは、永楽善五郎の陶器の買取相場・査定情報をテーマに、陶器を売るときに大事なポイントを紹介した。
陶器買取は非常に難しいので、この機会にポイントはしっかり押さえておこう。また、陶器のような骨董価値の高いものは非常に相場が掴みにくく損をしやすい。なので、陶器を売る前にしっかりリサーチはやっておこう。
本コラムで紹介した永楽善五郎のような有名な陶芸の名家であれば、高額査定は期待できる。だが、高額で売れるものほど安く売ってしまう可能性も高いので注意しよう。高く売れるものほど、損をしたときのリスクは大きい。永楽善五郎の陶器を売るときは慎重に売ることを心がけよう。
そして、この陶器買取では、業者選びが重要であり非常に大事なポイントだ。この業者選びで売れる金額が決まると言ってもいい。陶器の買取では信頼できる業者を選ぶことがポイントになる。業者をしっかりリサーチをして、いくつかの業者のなかから選ぶように心がけよう。