昔の骨董品や壺、陶磁器といった商品は現代において高値で買取されることが多い。ほかの商品だと時間が経てば価値が落ち、それに伴って買取価格も低くなるのが普通だが、骨董品などに関しては、時間の経過によって逆に価値が上がることが多いのだ。しかし、骨董品には偽物や贋作も多いので、売るときには注意しておかなければならない。
当コラムでは、骨董品・壺・陶磁器の偽物・贋作・本物の見分け方から買取相場、おすすめの買取店まで詳しくまとめていく。買取を考えている人は、ぜひ最後まで目を通していただきたい。
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骨董品は高価買取が期待できる
骨董品とは一般的には「100年以上前につくられた工芸品や美術品のこと」を指し、具体的には壺や陶磁器、掛け軸や茶碗などがある。テレビ番組などでも古い骨董品に数百万円の値がつけられた瞬間を見たことがある人も多いだろう。骨董品はあらゆる商品の中でも、高価買取が期待できる商品だ。
しかし、どんな骨董品でも高値で買取されるというわけではなく、数百万円の値がつく骨董品はごく一部である。高値で買取される骨董品にはいくつか特徴があるが、希少価値と芸術的価値、歴史的価値がある骨董品は業者でも特に強化買取がおこなわれている。
希少価値とは現在では入手が困難な品物、芸術的価値は作者としての価値や美術評価が高い品物、歴史的価値は年代やコレクターなどの価値がある品物のことを指す。これらに属している骨董品は高値での売却が期待でき、予想以上の値がつくことも珍しくはない。
骨董品・壺・陶磁器の見分け方は?
骨董品・壺・陶磁器は世の中にたくさん出回っているが、ひとつ注意しておくべき点がある。それは偽物や贋作もたくさん存在することだ。骨董品に限らず、人気ブランドにも偽物やコピー品が出回っているが、人気があるものや価値が高いものには往々にして偽物や贋作が出回るのが世の常である。
当然、偽物・贋作の骨董品は買取価格も低い。業者によっては買取拒否されることもあるように、売るときはしっかりと本物かどうかを見分けなければならない。以下では、骨董品・壺・陶磁器の見分け方についてまとめていく。
作者のサイン
偽物や贋作を見分けるポイントのひとつは、作者のサインがある。本物の骨董品の多くには作品に作者のサインが書かれているものだ。作者によっては烙印や刻印を残すこともあり、それらのサインが本物だとすれば、作品も本物の可能性が高いだろう。
しかし、本物の骨董品でもサインがないものもあるため、サインなしが一概にすべて偽物だとは限らない。だが、サインがないものは価値が低い可能性が高いため、基本的にはサインの有無によって骨董品の価値を判断して間違いないだろう。
そして、サインがあったとしても、それが正真正銘作者本人が残したものか判断しなければならない。そのため、サインから判断する場合は必然的に鑑定士の手を借りなければならない。
年代
骨董品の多くは年代が古ければ古いほど価値が高くなる。古いものを良好な状態のまま残すのは難しく、多くの骨董品は状態に年季が入っていることが多い。しかし、偽物や贋作の場合は比較的綺麗な状態のままであることが多く、さらに光沢感や色合いに関しても不自然な点が多く見られる。
もちろん、こうした部分から偽物・贋作を判断するには専門の鑑定士に見てもらう必要があるが、箱などに年代が刻まれている場合は本物の可能性が高いといえるだろう。江戸時代前後のものともなれば骨董品の中でも価値が高いため、本物の場合は高額査定が期待できる。
素材
骨董品の素材から偽物・贋作を判断できることもある。たとえば、掛け軸に関しては本物の場合は墨が使われているが、偽物や贋作の場合はただのインクで描かれていることが多い。茶碗などの骨董品の場合も、素材が安価なもので作られていることが多く、本物はしっかりと高価な素材で作られている。
だが、素人目には素材から判断するのは困難で、専門家に鑑定してもらわなければならない。たとえ骨董品の知識を豊富に持っていたとしても、偽物・贋作・本物を見分けるには、専門の鑑定士に鑑定してもらう必要があるのを覚えておこう。
骨董品・壺・陶磁器の買取相場はどのくらい?
骨董品・壺・陶磁器にはたくさんの種類や作家が存在する。では、それらは一体どれぐらいの価格で買取されるのだろうか。以下では、骨董品・壺・陶磁器の買取相場をいくつかまとめていく。
記載している価格は2021年7月現在のものであり、買取に出すタイミングでは価格が変動していることも頭に入れておこう。また、商品はすべて本物であり、贋作だと買取されない可能性もあるので注意しておこう。
骨董品の買取相場
まずは、骨董品の買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
鍍金物 | 200万円 |
翡翠 花瓶 | 120万円 |
中国近代画家 山水図 掛軸 | 80万円 |
清代 白磁観音坐像 | 80万円 |
三輪休雪 萩茶碗 | 60万円 |
象牙彫刻 太公望置物 | 56万円 |
純銀製茶器揃 | 50万円 |

骨董品の買取相場は、有名作家のものや希少価値が高いものであれば100万円以上の値がついているものが少なくない。相場としては、大体50万円前後で買取されるものが多く、状態が悪くなければそれなりの価格での買取が期待できるだろう。
もちろん、骨董品の種類によっては数万円にしかならないものもあるので、売るときは骨董品の種類に注目しておこう。
壺の買取相場
続いて、壺の買取相場についてだ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
マイセン 飾り壺 | 70万円 |
葉山有樹 染錦竜鳳凰唐草文壺 | 41万円 |
河井寛次郎 花扁壺 | 90万円 |
大明嘉靖年製 壺 | 400万円 |
染付壺 | 210万円 |
近藤悠三 松竹梅染付け金彩壺 | 90万円 |

壺の買取相場も作家によって大きく異なっている。価値があるものは100万円近くで買取され、相場は大体40万~80万円前後だ。壺は多くの作家作品があるが、どの壺が高価買取されているかは事前にある程度わかる。
そのため、売るときは作家の買取価格を調べるのもいいだろう。
陶磁器の買取相場
最後は陶磁器の買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
藤本 能道作 赤絵面取花壷 | 12万円 |
12代 中里 太郎右衛門 作 唐津 ぐい呑み | 10万円 |
加藤孝造 作 志野茶碗 | 10万円 |
岡部 嶺男 鼠志野花生 | 41万円 |
須田 刻太「天人遊楽」 | 5.5万円 |
八木一夫 彩鳳夢盃 | 9万円 |
井上萬二 白磁緑彫文花瓶 | 6万円 |

陶磁器の買取相場は、骨董品や壺と比べれば低くなっている。しかし、低いといっても10万円以上の価格で買取されるものが多く、なかには50万円前後で売れるものもある。こちらも有名作家は特に買取強化されているため、期待以上の価格で売却できるだろう。
骨董品・壺・陶磁器のおすすめ買取店
骨董品・壺・陶磁器を売るとき、どこの業者へ出せばいいのか迷う人も多いだろう。骨董品などは高価買取されるものであるため、売るときはできるだけ高く買取してくれる業者で売っておきたいところだ。
そこで以下では、骨董品・壺・陶磁器のおすすめ買取店をいくつか紹介していく。業者選びに迷っている人は、ぜひ参考にしていただきたい。さらに詳しく買取業者について知りたい人は、以下のコラムも読んでみよう。

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神奈川の福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは、ブランド品や貴金属、金やジュエリーといった商品を買取している業者だ。ほかにも、骨董品の買取にも定評があり、専門のスタッフが在籍しているため高価買取が期待できるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類で対応しており、宅配の送料、出張買取の出張費、ほかにもキャンセル料から査定料まですべてが無料だ。宅配も出張も全国に対応しているため、忙しい人から大量買取を依頼したい人まで多くの人のニーズを満たしてくれる。
宅配買取のエコリング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコリングは、ブランド品や衣類、雑貨や楽器などの買取をおこなっている業者だ。骨董品の買取においても、価値のあるものはしっかりと高価買取がおこなわれているため、安心して査定を任せられる。独自の販路を確保しているからこその高額査定が魅力の業者である。
買取方法は宅配買取のみの対応だ。どんな商品でも箱に詰めて送るだけで査定依頼ができ、送料や査定料、キャンセル料まで無料。顧客満足度から価格満足度、スタッフ対応満足度までナンバーワンを獲得している、魅力的な業者のひとつである。
大阪のまんがく屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大阪でブランド品や貴金属、骨董品などの買取をおこなっているのが、まんがく屋だ。基本的にはどんな商品でも買取してもらえると評判が高く、骨董品においても相場に適正な価格を提示してくれる。人気の作家や価値があるものはより一層買取強化されている。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法。出張買取は関西エリアが対象となっているが、連絡すれば全国に出張対応してくれるので相談してみよう。出張費や査定料、査定額に満足いかなかった場合のキャンセル料も無料なので、気軽に査定依頼ができるだろう。
東京の総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、絵画や骨董品の買取をおこなっている業者だ。中国美術を特に買取強化しており、あらゆるジャンルの美術品を買取していることで人気が高い。骨董品の買取には専門の鑑定士が在籍しているため、いつでも適正価格で買取してもらえるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応している。買取にかかる手数料は無料で、どの方法を利用しても費用などは一切かからない。安心のクーリングオフ制度が設定されているため、はじめての人でも安心して利用できるだろう。
新潟のハピクル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ハピクルは、古美術や骨董品、楽器やオーディオなどを買取している業者だ。さまざまな商品の買取をおこなっている業者として人気が高く、汚れていたり他社では買取されないものまでしっかりと買取してもらえる。
買取方法は基本出張買取となっており、最短で当日中の出張査定にも対応している。出張エリアは新潟県を主に対象とし、近隣エリアにも応じてくれる。骨董品などの高価な品物を売るときに便利な業者である。
骨董品を高く売る方法
最後に骨董品を高く売るコツをいくつか紹介しておこう。骨董品を高く売るにはいくつか気を付けておくべきポイントがあり、査定で減額を避けるためには最低限意識しておくべきである。
なるべく高い価格で骨董品を売却したい人は、以下のポイントをチェックしてから査定に出すようにしよう。また、もっと詳しく骨董品買取に知りたい人は以下のコラムも参照。

できるだけ早く売る
骨董品を売るときは、できるだけ早く売ることが大事だ。というのも、骨董品は温度や湿度によっては錆が発生するので注意しておかなければならない。保管している期間が長くなればなるほど、骨董品の状態も悪くなり、買取価格も低くなっていくだろう。
そのため、買取を考えているのであれば思い立ったときに売ってしまうのがいいだろう。もちろん、骨董品の中には時間が経つことで価値が増すものもあるが、すでに100年以上前のものを持っているのであれば、状態の劣化を考えても早く売ったほうがいいといえるだろう。
状態を綺麗にしておく
骨董品はできるだけ早く売るのがいいと述べたが、実際に査定へ出すときは状態を綺麗にしておくのが大事だ。どんな商品でも状態が悪ければ高値はつかず、期待外れの買取価格となってしまうので注意しておこう。
骨董品の手入れとしては、全体的なホコリを落とすだけで十分である。薬剤や洗剤などを使って汚れを落とそうとする人もいるが、そうした錆落としなどは状態を痛める原因となるのでやめておこう。骨董品を査定に出すときは、ホコリを落とす程度でとどめておき、保管している状態のまま出すようにしよう。
付属品をそろえておく
骨董品の買取に限らず、買取に出すときは付属品をしっかりとそろえて出すようにしよう。特に骨董品の買取においては、鑑定書があれば査定額アップすることもあるので、鑑定書がある場合も必ず一緒に査定へ出しておこう。付属品が欠品している場合は、数万円前後の減額もあり得るので注意だ。
骨董品の主な付属品としては、外箱、共箱、袋や道具などがある。特に箱には年代やサインなどが書かれていることがあるので、箱は必ずそろえておきたいところだ。買取は付属品と一緒に出すことで価値が増し、業者でも10%~20%の査定額アップの対象となることがあるので、積極的に付属品をそろえるようにしよう。
まとめ
当コラムでは、骨董品・壺・陶磁器の贋作・本物の見分け方から買取相場、おすすめの買取店まで詳しくまとめてきた。実際、骨董品は数百万円で買取される可能性がある商品で、適当な業者で売ってしまうと大きく損をしてしまったり、後悔することにもなりかねない。
買取に出すときは贋作か本物かをしっかりと見極め、適切な買取業者で高く売ることを意識しておこう。
【参考サイト】