漫画全巻セットを店頭持ち込みで売るならどこがおすすめ？

読まなくなったコミックや漫画を中古買取してもらいたい場合に、少しでも査定額を高くしたいなら売り方に工夫が必要だ。中でも、シリーズで出版されている作品は全巻丸ごと売ってしまうのが高額査定となりやすい。このコラムでは、コミックや漫画の上手な売り方、おすすめの買取業者についてなどを解説している。

これから漫画を売ろうとしている人や、中古買取が初めての人などには、ぜひチェックしてもらいたい。なぜなら、売り方によっては査定額に10％の差がつくケースもあるからだ。

漫画は全巻セットで売るとお得

なぜシリーズものの漫画やコミックが全巻そろっていると中古買取で高めの買取額になるのか。巻数が多い作品、とりわけ人気の作品であった場合は、全巻を一気に読みたい人が多くいる。このため、古書店ではシリーズものを全巻そろえて売りに出した方が、単品で売るよりも需要があるのだ。つまり、売れる可能性が高いものは中古買取での査定額も高くなる。

コミックや漫画だけに関わらず、中古買取で得をしたいなら、自分が売りたいものにどれだけニーズがあるのかを想像すると良い。また、コミックや漫画はもともとの価格が一般的に低い傾向にある。つまり、新刊で購入して日も浅く状態が非常に良い物であっても、単品では買取額が高くなるケースは少ない。

コミックや漫画は全巻セットで売るのが高価買取にするコツと言えるだろう。

完結直後はニーズが高まる

全巻セットでコミックや漫画を買取に出した場合、業者で設定されている標準買取価格に5％から10％程度プラスした査定額となるケースが少なくない。

巻数のとても多い人気作品などは買取価格がアップする傾向にあるため、売る際に欠けた巻数がないかをチェックして買取業者に持ち込むと良いだろう。欠損が無いものでなければ全巻セットにはならないので注意が必要だ。

また、コミックや漫画は作品が完結したばかりの時期に多くの人が関心を持つ傾向がある。つまり、古書店でニーズが高まる時期に売ると査定額も高くなるのだ。もちろん、1巻から最終巻までそろっていることが大前提だが、このコツを知っておくと人気作品をお得に全巻読む手段も見えてくる。

人気作品などは完結直後に全巻セットを購入して一気に読んでしまい、なるべく早い時期にすべて買取に出してしまうと新刊を全巻そろえずともかなり安価で人気作品を読めるのだ。

漫画本の扱いに気を付ける

全巻セットで売りに出したのに高値買取にならなかったり、買取を断られたりするケースがある。中古買取業者はコミックや漫画を買い取る際に査定基準に応じて買取額を決定するので、あらかじめ査定基準となるポイントをチェックすると良い。

カバーの有無

書籍の買取では、カバーの有無は査定額に大きく反映される傾向にある。コミックや漫画も例外ではなく、作品の顔となるカバーが付属されていない物は価値が低くなってしまう。中古買取業者ごとに細かな査定基準の違いはあるが、カバーが失われたコミックや漫画は買い取らない業者もあると覚えておくべきだ。

ただし、新刊によく付属している帯は無くなっていても買取NGとなる業者は一般的には無いと言える。これらのことをふまえて、コミックや漫画を購入したら基本的にカバーは取り外さずに読み、保管すると良いだろう。

紙の日焼けによる変色

保管についてはほかにも注意すべきポイントがある。コミックや漫画は当然ながら紙で作られているもので、日焼けすると変色しやすい。

特に、巻数が多く長期間連載されていた作品の場合は、古くなった巻がどうしても劣化しているケースが多いだろう。コミックや漫画をいつか売ると考えるなら、少しでも劣化を防ぐのがコツだ。背表紙に若干の日焼けが認められる程度であれば、査定基準に響くケースは少ないだろう。

しかし、ひと目見て分かるほど色あせていたり、紙が日焼けによって内部まで茶色に変色していたりする状態だと買取してもらえない場合がある。日なたになる場所や窓などから離れた場所に保管して、紙が色焼けを起こさない状態を維持すると、年数が経過した物であっても美しい状態で買取に出せるだろう。

汚さない読み方を心掛けよう

中古買取に出す品物は状態の良い物に高い買取額がつくのが一般的だ。コミックや漫画の場合でも同じで、前述した日焼け意外にも、本の状態を良好に保つような読み方をするのがおすすめだ。

コミックや漫画の買取では査定人が中身をチェックする。ページやカバーに折れがないか、食べこぼしなどのシミや汚れがないかなどを細かくチェックして、汚れが見られる物の査定額を低くするだろう。

よくあるのが落書きなどで、酷い状態であれば買取を断られるケースがある。前述したが、中古買取ではその商品を次に購入する人の需要を考慮して買取額が決められる。

自分が古書店でどのような状態のコミックや漫画を購入したいかを考えながら、日頃から本を扱うのは上手な買取の基本と言えるのだ。汚さない読み方を心掛けて美品を売りに出すと査定額に反映されるだろう。

買取業者に持ち込む前にすべきこと

買取に出すコミックや漫画は、少しでも綺麗な状態だと査定人へアピールするのも査定額をアップさせるポイントとなる。

セルフメンテナンス

最低でもカバーをから拭きするなどをしてセルフメンテナンスをおこなってから業者へ持ち込むのがおすすめだ。本が紙である以上水拭きは避けたいが、カバーに付着した手垢などの軽い汚れであれば、少々の水拭きをおこなうのも良いだろう。

ただし、水分によって紙が波打つ状態は避けなければならないので慎重にクリーニングするべきだ。水拭きがためらわれる場合は消しゴムなどを使用して汚れを落とす手段もある。

また、ページの角などに折れがある場合は、折れた部分を元の状態に戻してから本などで重しをすると目立ちにくくなる。細かな作業だが、セルフメンテナンスをするだけで見栄えが違うため、査定額がアップすると知っておくと良いだろう。

中古で購入したコミックや漫画を売りたい場合は、値札シールがカバーに貼ってあるかを必ず確認するべきだ。査定人に中古で購入したと知られてしまうとデメリットになるので、カバーを傷つけないようにあらかじめ剥がしておくのは大きなポイントである。

本の変形を防ぐ

コミックや漫画の買取は保管や扱いに注意して美しい状態を保つのは大切と前項で説明したが、保管にはもう一点気を付けたいポイントがある。本を保管するには本棚へ縦に入れておくのが一般的だが、本棚に入り切らないコミックや漫画などは平積みしておくと美しい状態を維持しやすい。カバーの折れや本そのものの傷みを予防できる保管の仕方なのでおすすめする。

ただし、日光があたらない平らな場所に平積みする必要がある。ソファーなど安定しない場所に平積みすると本そのものが変形する場合があるので注意すべきだ。本へのダメージが無い状態で売りに出すのは大切で、買取業者へ持ち込んだり郵送したりするときにも段ボール箱の中にコミックや漫画は平積みして詰めると良い。査定人の手に届く前に本が折れたり曲がったりしてしまわないように注意しよう。

本の梱包では段ボール箱に平積みする以外にもポイントがある。どうしても本を段ボール箱に梱包するとすき間ができてしまうことが多いが、郵送する場合などでは、コミックや漫画が箱の中で動かないようにするのが大切になる。

本が動いてしまうと折れなどの傷みになりかねないため、梱包してできたすき間には緩衝材を入れると良い。新聞紙やエアパッキンなどを使って丁寧な梱包を心掛けると、買取業者が受け取る前に本がダメージを受ける可能性が低くなり査定額にも影響しにくくなるだろう。

キャンペーン情報のチェック

本の状態以外で買取額をアップさせるポイントは、業者がおこなうキャンペーンの情報をチェックすることだ。買取強化キャンペーンなどの広告を見つけたら、自分が売りたい作品が対象であるかをまずはチェックしよう。

キャンペーン対象の作品であれば、通常よりも高値の査定をしてもらえるのでお得に中古買取が可能になる。人気のコミックや漫画であれば、高い頻度でさまざまな業者がキャンペーンの対象にするため、業者のサイトなどで情報を集めておくと良い。

買取業者のサービスをチェック

近年ではさまざまな買取のスタイルがあるが、コミックや漫画を売るにはどのような形態で買取してもらうのが良いだろうか。

宅配買取サービス

特に、全巻セットで売る場合だと、自分で持ちこむには重量があって困難なケースもあるかもしれない。ネット上で展開している中古買取業者の多くが自宅集荷での買取に対応しているので、巻数の多いコミックや漫画を売るにはおすすめだ。自宅で梱包して宅配業者に集荷してもらうだけで査定してもらえるためとても便利な買取方法と言える。

また、ネット上で展開する買取業者の多くが他店と買取額を競う傾向にあるほか、人件費を削減しやすいなどの理由で高価買取になりやすいと言える。梱包するための段ボール箱や送料が無料のケースも多く、サービスが充実しているのもメリットである。

コミック・漫画全巻セットの宅配買取サービスを12社比較

更新日 : 2023/01/04

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宅配買取で有名なネットオフ

古本やコミックの買取で有名な業者にはネットオフなどが挙げられ、初めて宅配買取やネットの買取業者を利用する人にもおすすめだ。

初心者でも分かりやすい買取までの手順などがサイトに掲載されているほか、事前に簡単な査定基準なども明確に把握できるなど、サポートが充実していると言える。分からないことがあればメール以外にもコールセンターで対応してもらえるので、安心感がある買取業者の1つだ。

また、初回利用限定で買取額がアップするクーポンが使えるなど、お得なサービスが受けられるのもおすすめと言える。スピーディーな査定と入金の迅速さに評価が高く、忙しくて実店舗に足を運べない人やとにかくコミックや漫画を早く売りたい人にはうってつけの業者である。

店頭買取に対応している業者

実際に店舗に持ち込んで買取してもらうことも可能だ。店頭買取の場合、申し込み手続きが楽というメリットがある。近所に店舗がある場合は、店頭買取してもらうのも良いだろう。

最後に、店頭買取に対応している業者を紹介していこう。5社の特徴をまとめたので、自分に合った業者をみつけてほしい。

神奈川のブックオフ

ブックオフは中古本買取で有名な大手チェーン店。予約なしで1点から売れるので、気軽に相談できるだろう。本以外にも家電やファッションアイテムなど幅広い品目を買取しているので、要らないものをまとめて処分したい人にもおすすめだ。

店頭買取のほか、宅配買取と出張買取にも対応している。店頭買取の場合は、ブックオフのポイントかLINEPayで買取金を受け取れるキャッシュレス買取も可能。キャッシュレス買取は待ち時間がないので、時間をあまりかけたくない人や、時間に余裕のない人は活用してみよう。

静岡の駿河屋

駿河屋は本や映像ソフトなどを取り扱っている業者。専門スタッフが査定してくれるので、安心して依頼できる。店舗によっては高値買取キャンペーンを開催していることがあるので、最寄りの店舗の情報をチェックしておくと良いだろう。

店頭買取のほか、宅配買取にも対応可能。店頭買取でも、「あんしん持込」サービスなら事前にネット上で査定した価格で買取してもらえる。また、宅配買取は買取金額3,000円以上または30点以上の売却で送料が無料だ。

岡山の古本市場

古本市場は中古本を中心に取り扱っている業者。本以外にもiPhoneや金券などさまざまなものを買取している。映像化作品やセットコミック、人気タイトルなどは高値買取されやすい。

店頭買取のみ対応している。店舗に行けばその場ですぐ査定してもらえるので、気軽に利用できるだろう。買取基準は全店舗共通となっているが、店舗ごとに買取価格が異なる場合もある。時期によっては高値買取キャンペーンをおこなっていることがあるのでチェックしておこう。

中野のまんだらけ

まんだらけは日本最大級のコレクターズショップ。昭和55年創業の老舗業者なので、信頼が厚い。1200万点のデータをもとに査定するPOSシステムが導入されているので、店舗やスタッフによる査定価格差がなく安心だ。

店頭買取のほか、宅配買取と出張買取にも対応している。流行りのものはもちろん、古いものでも買取できるのが強み。買取できなかったものは無料で引き取ってくれるので、不要品をまとめて処分したい人も相談してみてはいかがだろうか。

池袋のらしんばん

らしんばんは書籍やアニメグッズなどを取り扱っているショップだ。特に同人誌や同人グッズに強い業者なので、同人関連のものを売りたい場合におすすめだ。らしんばんの会員登録をしていると、買取査定額の2％をポイントでもらえてお得。

店頭買取のほか、宅配買取にも対応している。店頭買取の場合は、LINEアプリを活用すればLINEで呼び出しを受けられるので店内で待つ必要がない。宅配買取の場合は「買取点数30点以上」など5つの条件のうち1つでもあてはまれば送料が無料になる。

まとめ

さまざまな中古買取業者があるため、査定を依頼する前に各業者のサービスをよく比較するべきだ。信頼できるが査定額がほかの業者よりも低い、査定額は良いが買取強化の頻度が少ないなど、業者ごとにメリットやデメリットが異なるので事前にチェックしておこう。自分に合ったコミックや漫画の売り方ができる業者を選択するのは、買取を成功させるための大きなポイントである。

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