着物は中古として売る際、買ったときの価値を見出されにくいもののひとつである。着る人のサイズに合わせて作られるもののため、高価な反物が使われていても、リサイクルショップや古着店では買い取りを断られるといったケースも珍しいことではない。しかし、着物関連の買い取りを専門の業者では、高価買取を実現できる可能性がある。
当記事では、名古屋近郊のおすすめ業者をご紹介しよう。名古屋には大須や大曽根などさまざまな場所に着物買取業者がある。業者選びの参考にしてみてほしい。なお、ここで紹介する情報は2021年1月1日現在のものである。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
昔から着物文化が盛んだった名古屋
名古屋で考案された「名古屋帯」という帯の種類が存在するほど、名古屋は昔から着物文化が盛んな土地である。また、名古屋は成人式や結婚式で着用する着物の豪華さでも知られ、その額は全国でも有数の高さを誇っている。その名残として、現在でも他県と比較して着物店や着物リサイクル店が多い。
業者が多いということはそれだけ比較対象が多くなるということになり、売り手にとっても高価で買い取ってもらえる可能性が高まるということになる。名古屋は、着物の売却に適した場所のひとつということがいえるだろう。
リサイクルショップでは売ることができない
着物専門業者が多い名古屋では、古着店やリサイクルショップも多い。しかし、一部の古着店を除き、着物関連は買取の対象外となることが多い。買い取りに応じてもらえる業者でも、着物の査定を適正に行うことができる査定人は少なく、高価買取はあまり期待できないといっていいだろう。
着物関連買い取りの専門業者では、ほとんどの場合着物に対する知識が豊富な査定人が査定を行うため、高価買取を期待することができる。売却の手続きは大手の買い取り店のほうがスムーズではあるが、一円でも高く売るために、面倒くさがらず根気よく業者を探すことが、高価買取を実現する大きなポイントとなる。
着物の専門業者に売るメリット
着物は特殊性の高いジャンルのため、一般の業者ではなかなか価値を見出されにくいということはあるが、専門業者に査定を依頼するメリットは他にもある。
たとえば、着物は着る際に帯を始めとしたさまざまなアイテムも必要とするが、それらに対しての知識も豊富であったり、売り手の知識が不足していても、詳しい解説を受けながら査定が行われるという安心感がある。価値がわからないものの価値を知りながら売りに出せるというのは、売り手としても納得して売ることができるだろう。
着物の買取価格は?
着物を売却すると、どのくらいの価格になるのだろうか。ここでは、いくつかの買取事例を紹介する。買取相場の参考としてみてほしい。
- ・訪問着・付け下げ 大島紬など 証紙付き:80,000円
- ・訪問着・小紋 加賀友禅など:95,000円
- ・久保田一竹 着物:200,000円
- ・着物・和装小物:10,000円
着物は様々なアイテムとともに着用する
着物は単体で着るのではなく、帯や中に着る長襦袢や腰ひもを着用し、足袋や草履なども使用する。帯にも名古屋帯のほか丸帯や博多帯など、行事などによっても着用形態が異なる。
着物買い取りの専門店では、これら着用に必要なアイテムもすべて買い取り可能である。また着物を着用する際に利用する外套や手提げかばんなどの和装小物も、当然のことながら買い取り対象に含まれる。着物を売る際は着物本体だけでなく、着用に必要なアイテムがないか、査定を依頼する前にしっかりと確認しておきたい。
着物を高額で買い取ってもらうには?
次に、着物を買い取ってもらうために査定を依頼する際、査定額が高価になりやすいポイントとコツをご紹介しよう。
人工繊維は着物の価値が下がりやすい
着物の買い取り額が最も高くなりやすいのは、何といっても着物の材質となる。
最近の服で用いられているポリエステルなどの人工繊維が使われている着物があるが、これらはデザインがいくら優れていても、価値を見出されにくい。着物で最も価値があるとされているのは、正絹でできているものとなる。正絹は希少性が高く新品で購入する際も値が張るため、多少デザインが古くても高価買取の可能性は高い。また、夏場に着用する着物には風通しのよい麻で作られているものがあるが、これらも高価になりやすい。加えて着物の重さは繊維の密度が高い証ともなるが、重いものほど価値が高まるということもポイントのひとつとなる。
着物にもTPOがある
着物にも、着用する場面や用途によってTPOというものが存在する。
最も多くの場面で着用することができるのが「訪問着」となる。着用できる場面が多いものほど需要も高くなるため、着物の中で買い取り金額が高くなるのは訪問着となる。このほか、成人式などのイベントで着用する振袖も人気が高く、高値が付けられる可能性が高まる。売却を検討する前に、売ろうとしているものがどのような場面で使用するものなのか確認しておくと、業者への相談もスムーズなものとなるだろう。
デザインにもトレンドがある
着物の中にも、その時代ごとの流行というものがある。着物の流行はおよそ10年ごとといわれ、流行のデザインを取り入れた着物は買い取り価格がアップとなる可能性が高い。また最近では若者を中心に着物や和柄と取り入れたファッションがブームとなっており、若い人でも着こなせるデザインのものが人気となっている。これらは新作でなくてもある程度の需要は期待できるため、査定価格も高くなりやすい。トレンドから外れてしまっているからと諦めてしまうのではなく、まずはどのようなものが流行っているのかを確認しておこう。
大きめサイズは査定アップの可能性
着物には着丈、いわゆるサイズがある。着物が日本人の標準的な服装だったころ、日本人の平均身長は低かったため、当時の着物は小さい着丈のものが主流であった。しかし、近年は日本人の平均身長が高くなり、海外からの需要も高まり、高身長の着丈の着物が多く求められるようになった。このため、着丈の大きなものは供給が需要を上回っているため希少価値が高く、高価買取となりやすい。売ろうとしているものの着丈が大きい場合はチャンスといえる。
美品は査定価格アップ
買った際の価格やブランドなどにかかわらず、シミや虫食いなどのダメージが大きいものは、査定価格も下げられてしまう。特に着物はシミや皺ができても洗濯できないため、保管状態に気を遣わなければならない。その代わり保管状態が良好なものは査定価格もアップとなりやすいので、日頃からの保管状態が適切なものかどうか、しっかり確認しておこう。中古品を売りに出す場合に限らず、常に美品の状態を保つことが、価値を維持していくための秘訣であるということを心がけておきたい。
証紙は大切に保管しておく
高級な着物などを購入した際、着物の素材や作成者、産地などが記載された紙が添付されることがある。これは証紙と呼ばれ、着物の知識がない人にもひと目で着物のランクを理解することができる重要な手がかりとなるものである。この証紙は品質が高いことに対する証明するものとなり、証紙があることで査定価値も飛躍的にアップする可能性がある。ほんの一枚の紙きれではあるが、その重みは計り知れないものとなるので、着物と一緒に常に保管しておくということを忘れないようにしておきたい。
名古屋でおすすめの買い取り業者
先にご紹介したように、名古屋は古くから着物文化が盛んで、現在でも呉服店を始めとした和服店が多い。着物リサイクルに対応している業者もあり、古い着物を買い取ってもらうことも可能だ。ここでは、着物の買い取りに対応し、口コミでの評価も高い業者を簡単にご紹介しよう。
【ヒカカクおすすめ店】福ちゃん 愛知 名古屋店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
出張査定を全国で展開している福ちゃんは着物の高額査定で定評がある。イメージキャラクターには中尾彬夫妻を起用しており、実際に買取依頼のお客さんであったという。他社で買取不可となってしまった古い着物なども査定が可能という触れ込みで多くの買取依頼を受けている。
- 住所
- 〒466-0027 愛知県名古屋市昭和区阿由知通5丁目13番地
コメ兵 きもの館
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
名古屋だけでなく、全国に支店があるリサイクルショップ大手であるコメ兵。大須観音近くの商店街に位置しているコメ兵きもの館では、新品とリサイクルの多くの着物が販売されている。
販売店数は名古屋でも随一を誇り、店内も広々としてじっくり買い物することができる。買い取りは、店頭のほか電話やインターネットで申し込むこともできる。インターネットの場合はコメ兵ウェブサイトのオンライン査定を利用できるが、宅配買取やLINEによる査定申し込みにも対応しているため、初心者でも安心して利用することができる。
- 住所
- 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-25-31
- 電話番号
- 052-242-1522
- URL
- https://www.komehyo.co.jp/
美彩屋
買取価格
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手数料
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ポリシー
ウイルス
対策
創業90年の呉服店が営む着物買取専門店である美彩屋。大曽根駅から徒歩10分ほどの場所にある。
特に高級呉服や帯の買い取りを強みとし、着物関連に精通した査定員による査定に定評がある。買い取りは店舗買取と出張買取に対応しているが、店舗で査定を行う際も事前予約制となっているので、まずは電話またはメールで相談することをおすすめしたい。
- 住所
- 〒461-0825 愛知県名古屋市東区徳川1-14-1徳川ビル7階
- 電話番号
- 052-938-6328
- URL
- https://re-kimono.net/
きもの出張買取専門いとう
買取価格
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ウイルス
対策
名古屋市・春日井市を中心として営業する着物の出張買取専門店である「いとう」。きもの文化検定に合格し25年のキャリアを誇る鑑定士が査定を行う。宝石や貴金属の買い取りにも対応し、出張費、査定費はすべて無料で査定を行ってくれる。
- 住所
- 〒487-0035 愛知県春日井市藤山台2丁目1
- 電話番号
- 0568-37-0788
- URL
- 公式サイトなし
着物はなもり
2019年開業の新規業者、着物はなもり。元老舗高級呉服専門店で働いていた熟練の店長が運営している。上前津駅から徒歩2分の場所に店舗がある。有名・無名にかかわらずよいものであれば高値で買取してくれるので、作家名がわからない場合でも相談してみるとよいだろう。
店頭買取・出張買取・宅配香取に対応している。店頭買取をしてもらう場合は、まずは問い合わせからしてみよう。
- 住所
- 〒460-0011愛知県名古屋市中区大須三丁目30-60 大須301ビル 6F
- 電話番号
- 052-898-2273
- URL
- https://kimono-hanamori.jp/
末広屋
買取価格
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ウイルス
対策
大須商店街の仁王門通りの入口付近に実店舗がある、リサイクル着物専門店の末広屋。
着物、浴衣をはじめ舞台衣装、ドレス、アンティーク衣類など多岐に渡る買い取りに対応し、常に豊富な在庫を誇っている。ウェブサイトは開設されておらず、買い取りは店頭のみとなるが、大須観音駅から歩いてもすぐの場所にあるため、散策がてらふらっと立ち寄ってみることも可能だ。
- 住所
- 名古屋市中区大須2-29-7
- 電話番号
- 052-231-5984
- URL
- http://osu.co.jp/shop_search/shop_details.php?ac=N/n2907suehi
大福屋
買取価格
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ウイルス
対策
名古屋でも激安の着物リサイクル店として知られている大福屋。毎月28日に開催されている「昔のきもの市」は開店前から行列ができるほどの大人気を博している。買い取りは店頭でのみ対応し、売却ではなく委託販売という形が取られる。売却するよりも若干多くの手続きを必要とするが、販売価格を自分で設定することができるため、ある程度自分で価値がわかる方にはこの方法をおすすめしたい。店舗は上前津駅から徒歩8分の場所にある。
- 住所
- 〒460-0011愛知県名古屋市中区大須3-37-13
- 電話番号
- 052-241-5588
- URL
- https://www.daifukuya.co.jp/index.html
きもの屋五一〇
買取価格
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ウイルス
対策
着物類の買い取りのほか、着付け教室やクリーニング、染み抜きなども取り扱っているきもの屋五一〇。豊田、一宮、岐阜にも支店があり、着物や和装小物の買い取りに幅広く対応している。買い取った着物はそのままリサイクル品として販売したり、和装小物などに転用して販売されているため、ある程度使用感のあるものでも買い取ってもらうことも可能だろう。店舗はいりなか駅から徒歩4分ほどの場所にある。
- 住所
- 名古屋市昭和区滝川町59-1五籐ビル杁中1F
- 電話番号
- 052-833-5025
- URL
- http://kimonoya510.jp/
古布・きむら
買取価格
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ウイルス
対策
千種区の覚王山駅近くに実店舗があり、着物や帯のほか、古道具なども買い取りに対応している古布・きむら。大正ロマンをこよなく愛するオーナーによって手がけられたレトロ調の店舗もおしゃれで評判となっている。買取は店舗への持ち込みか電話となるが、誠実評価をモットーとしており、高値による買い取りが期待できる。
- 住所
- 名古屋市千種区西山元町2-46-8
- 電話番号
- 090-4190-4915
- URL
- https://www.instagram.com/machikano1932/?hl=ja
査定依頼の際の注意点
着物買い取りを専門としている業者では、着物の鑑定歴が長いプロが行うことが多いが、残念ながらすべての専門業者が適正な買い取り価格を提示するとは限らない。
たとえば、売り手が知識がないということを利用して不当な低価格を提示したり、売却の際あれこれ注文を付けてくる業者には注意が必要だ。査定を依頼するときは、査定人の言い分がすべて正しいと鵜呑みにせず、不明点がある場合はどんどん問い合わせることをおすすめしたい。また、一店だけでなく複数の店舗に査定を依頼してみることも、適正価格を知るために有効な方法となる。
自分で販売価格を設定できる委託販売
着物リサイクル販売店の中には、買い取りではなく委託販売という形を取っている業者がある。
これは業者が買い取り価格を決めるのではなく、売り手が販売価格を決められるという方法である。売却とは異なりすぐに現金化することができないというデメリットはあるが、自分が納得する値段で売ることが可能となる。売値を決めるには若干の知識が必要となるが、委託販売に対応しているほとんどの業者では、販売店と相談しながら価格を設定することができるので、現金化を急がない場合は試してみてもいいだろう。
まとめ
名古屋は全国の中でも着物リサイクル店が多い地域である。査定額やサービス面とも評価が高い業者が揃っているが、どの業者に依頼するのがベストかというのは、売りたい着物によって異なる。一店での査定額が低かったからといって売却を諦めるのではなく、複数店舗の査定額を比較し、じっくりと検討することをおすすめしたい。名古屋は、比較対象が多いというメリットを最大限に生かすことができる地域なので、腰を据えてベストな業者を見つけてみよう。