引っ越しや不要品の整理などで、処分したいモノなど出てくるだろう。また、最近では、断捨離、ミニマリストというライフスタイルも出てきており、余計なモノは捨てるという人も多くなっている。気持ちの整理をすべく、不要なものは捨てて処分するということもあるだろう。だが、少し待って欲しい。
もしかしたら、捨てる不要品のなかに実は高価買取となるモノがあるかもしれない。処分を考える前に、買取を考えてみたほうがいいだろう。捨てるモノ次第では費用が掛かってしまうかもしれないし、もしかしたら高額な買取査定となるお宝だったら知らない間に損をしていることになるのだ。ということで、今回は「甲冑」に焦点を絞って、買取におけるポイントや注意点を紹介する。
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甲冑を買取へ出す前に知っておくべき基本的な知識
甲冑は色々な種類がある。甲冑の種類などによって買取金額は大きく変わるので、ある程度どういった甲冑があるのか知っておくといいだろう。
甲冑の種類は意外といろいろある。例えば、古い時代の使用されていた
さらに、兜、籠手、面、羽織など、武具の種類というのもある。また、海外の西洋甲冑というのもある。当然、甲冑や鎧の買取であれば兜、銅当てなど全部揃っていたほうがいいが、武具ごとで売れるモノでもある。
甲冑の歴史
甲冑とは、頭部を守る兜や胴部を守る鎧の事で刀や槍等の戦闘時に身を守るために作られたもの。
日本では甲冑の歴史は古く、弥生時代からとされ、埴輪が甲冑を着てるデザインの物も出土されている。平安時代に入り、戦の主役が騎馬になると甲冑の形も変わっていき、騎馬戦では弓が重要な武器とされ弓の攻撃への防御を考えられる作りに変わっていった。
安土桃山時代に入ると、兜の立前も縁起や戦場で目立つように様々な物が作られ、動物や植物など様々な物がモチーフとされるようになった。鎖国をしていた江戸時代から明治期へ入ると、武器も変わり甲冑は戦闘に使われなくなっていったとされる。現在では、博物館や収集家の美術品・観賞用としての意味合いが強いものになっている。
甲冑の種類
ヨーロッパでは、チェーンメールや鉄製のプレートアーマーが有名だ。中国でも、戦争が盛んに行われていた時代の春秋戦国時代の札甲が有名で一般的であり、これが中国の鎧の基本形となり、漢時代になると鉄製の鎧の魚鱗甲が主流となっていった。
日本甲冑の種類
日本では、大きく分けると奈良時代の短甲・挂甲、平安~鎌倉時代から大鎧が登場した。平安時代~室町時代の徒歩戦の胴丸、鎌倉時代~の徒歩戦下級武士用の兜などがない腹巻、鎌倉~室町時代の下級兵卒用の鎧の腹当、西洋式の甲冑の影響を受けた室町時代後期から安土桃山時代の当世具足がある。 製作者達は、甲冑師や具足師と呼ばれ、戦国時代には有能な甲冑士達に土地を与え重く扱われていた。
時代による変化武器が剣や刀の時代から銃等へ変化すると、鎧や甲冑では時代遅れとなり、現代の身を守る物としては防刃ベスト、ボディアーマーやプラスチックの盾等が有名になっていった。
例えば、武将伊達政宗を始め、東北の武将が多く使っていたと言われているのが、雪の下胴と呼ばれているもの。こちらは、スター・ウォーズのダースベーダーのモチーフになっている甲冑としても人気があるようだ。
桶側胴は、関ヶ原の戦いなどで多く使われた甲冑の種類のひとつと言われている。鉄板が細かくなっており、上下順に重ねていき鋲で止めた作りとなっているのが特徴だ。そして、これを多少フラットにしたモデルが、仏胴だ。葦が貼られた種類の物などもあり、数々の種類があるようだ。二枚胴・五枚胴は、解体すると2枚の鉄板で作られたものを二枚胴、5枚で五枚銅となる。
高額買取となる可能性の高い甲冑は…
高価で買い取ってもらいやすい甲冑の基準で、大事になってくるポイントはどういったところなのか。色々とあるポイントについて紹介しておこう。
甲冑は時代背景と作り方によって買取金額が大きく変わる
甲冑は、芸術的な価値、工芸品としての価値、歴史的な価値がある。ただ、そのなかで、歴史的な価値が重要視され、どの時代の甲冑なのかという点が最も重要視されるポイントとなるだろう。例えば、歴史的に有名な甲冑は価値や需要度も高く、高い金額での買取査定となるだろう。それだけ、甲冑が使用されていた時代についてが重要視される。
また、時代によって甲冑のつくりは違っている。甲冑を作る甲冑師は、時代によってさまざまな流派が生まれ、その時代に必要とされた甲冑のデザインも特徴がある。
例えば4世紀~600年までの間は甲冑の生産をしていたのが近畿地方中心であったのに対し、武士が活躍し始めた鎌倉時代に入ると幕府が六波羅探題をつくったことでそれら中心に甲冑が作られるようになった。
熊野打や春田派、雑賀派、岩井派、明珍派、早乙女派などなどそれぞれの時代によって大活躍した甲冑師が違うため、その時代にみられる甲冑の作り方も違ってくるのである。その甲冑がいつつくられたのかによって、価値は大きく変わってくることになるので注意して見ておこう。
「立物」の価値
甲冑の査定ポイントの中に「立物」の存在がある。この立物の有無で大きく価値が左右されることになる。
立物にはいくつか種類があり、正面に一双の角になっているものを飾っている「鍬形(くわがた)」、動物の象をつけるための台も鉄製となっているのが「鉄鍬形(てつくわがた)」、鎌倉時代に流行った立物である細長い鍬形の「長鍬形(ながくわがた)」、鍬形の中でも幅広いものが特徴的な「大鍬形(おおくわがた)」、さらに長くひきのばしたものを「尾長大鍬形(おながおおくわがた)」、木葉の形となっている「木葉鍬形(このはくわがた)」、剣を中央にたてたものが「三鍬形(みつくわがた)」、そして鍬形を支えるためにつくられているのが「鍬形台(くわがただい)」と呼ばれている。これらの立物がしっかりついているかどうか、どのような種類がついているのか把握しておくと良いだろう。
甲冑はどこで売れるものなのか
では、どういったところで、甲冑を買い取ってもらえるのだろうか。まず、そこについて触れておこう。
骨董品、工芸品、美術品などを扱っている買取業者で売れる
甲冑は、専門業者で買い取ってもらうことができる。だが、ショップによって買い取れるものや買い取れないものなど、違いがあるので注意が必要だ。買取依頼へ申し込む際は、そのショップ・業者の規定や情報などを事前にネットで検索しておいたり、電話で問い合わせたりと、確認しておいたほうがいいだろう。
甲冑は、ネットオークションやフリマアプリで売れるのか?
甲冑を売りたい考えたときに、ネットオークションやフリマアプリで売ることも出来る。ネットオークションやフリマアプリは、個人間でのやり取りとなり、入札形式となる。持ち込みで買取してもらうのと違い、自身の希望に沿った金額で売ることができるだろう。ただ、手間や時間などの労力は掛かるものだ。
甲冑の種類やモノによって買取方法は考えるべき
上記で述べたように、同じ甲冑であっても様々な種類がある。その甲冑の種類によって売る方法を考えほうがいいだろう。例えば、売りたい甲冑で明らかに価値が低そうな甲冑は、出来るだけ希望に沿った金額で売れるネットオークションやフリマアプリを利用したほうがいい。
ただし、高価買取となりそうな甲冑は、プロに鑑定してもらい市場の価値に沿った金額で買い取ってもらったほうがいいだろう。なぜなら甲冑の価値は目利きのプロでないとわからないからだ。価値がわからないまま、ネットオークションやフリマアプリに出品して、本当は高価な甲冑を安い金額で売ってしまってしまう可能性もある。そのような損をしないよう、甲冑の種類によって売る方法を考えるべきなのである。
買取で売るためには、とにかく「状態」が大事
買取を考えたとき、出来ることなら高い金額で買い取って貰いたいと思うだろう。出来るだけ高い金額での買取を希望するならば、買取査定で重要視されるポイントについては押さえておくべきだ。
買取市場での基本的なポイントで、絶対に押さえておくべきポイントが、現物の「状態」について。現物の状態に関しては非常に厳しい目で査定されるポイントだろう。
甲冑のような美術品・骨董品の「状態」の善し悪しは、買取金額に大きく影響する。汚れ、シミ、ホコリ、欠け、割れなどがあると買取金額は減額されてしまうだろう。買取査定に申し込む前には出来るだけキレイな状態にしておくといいだろう。
付属品は忘れずに、セットで売るべき
買取市場では付属品を揃えると買取査定でプラス評価となる。そして、買取金額も上がることが多い。甲冑の付属品といえば、箱、書物などが付属品となるだろう。逆に付属品が揃っていない場合、買取金額は大きな減額対象となるだろう。付属品があるのなら忘れずに持参し、セットにしてまとめて売るべきだ。
高く売るためには、複数のショップでの買取査定を比較
甲冑を出来るだけ高く売りたいと考えるのであれば、複数の買取ショップ、業者へ買取依頼を申し込むべきだ。実は、各店舗やショップ、買取業者によって買取金額は違い、さらには、買取査定基準も大きく違う。また、買取強化している場合もあったりすると通常より高い金額での買取となることも多いだろう。
買取金額がショップや業者毎で違うため、いくつかのショップや業者へ買取依頼査定を比較して、出来るだけ高い金額で買い取ってくれるところで売ったほうが得策なのだ。
高価買取される甲冑一例
上記では、甲冑が大事な買取査定ポイントとなること記述したが、どのような甲冑が高額買取されているのか、ここでその一例を紹介しておくので、参考にしておくといいだろう。
西洋甲冑、鎧甲冑兜二枚胴具足、甲冑 江戸中期~後期、甲冑 銘 薩摩住光忍、紺糸威二枚胴具足 織田木瓜、鉄黒漆塗二十二間 総覆輪日輪紋筋兜、鉄黒漆塗本小札 二枚胴甲冑、鉄錆地黒糸威 二枚胴具足、鉄地二枚胴甲冑
甲冑の買取金額相場は…
甲冑の買取金額の相場に関しては、いろいろな種類もあるので安価なものから高価なものまで幅広い。また、高価な甲冑と買取実績での金額も非公開にされていることが多い。ここでの買取相場はあくまで目安にしておいたほうがいいだろう。
いくつかのサイトや口コミなどでは、6万円〜80万円くらいまでの買取実績があるようだ。だが、希少で歴史的な価値が高い甲冑であれば、もっと高い金額になる場合も十分あるだろう。まずは買取依頼で査定して貰うといいだろう。
買取業者まとめ
では、ここで甲冑の買取を行っているショップや業者をいくつか紹介しておこう。査定の見積もりだけでも出してもらったり、問い合わせてみたりするのもいいだろう。
岩田美術
岩田美術では甲冑などの武具をはじめとした骨董品を買い取っている。美術品や古道具の買い取りにも対応しており、目利きのプロによる査定を受けられるので安心して依頼しやすい。さらに出張買取では査定料や出張料が無料なので、気軽に申し込みやすいのではないだろうか。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼや
なんぼやといえばブランド品や高級腕時計の買取で有名な大手業者である。査定のスピード感や安心感は大手ならではだといえる。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Dan・Sha・Ri -GINZA-
こちらもブランド品の買取専門だが、骨董品美術品の買取も扱っている。出張・店頭・宅配買取に対応。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
しちふくや
貴金属や切手のほかにもちろんこちらも骨董品買取を行っている。出張買取は関西エリアに対応。
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術 八光堂
テレビで有名な鑑定士が査定を行ってくれる。古美術専門で、こちらも3つの買取対応を行っている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
MORISAKI
甲冑・武具の専門買取業者。こちらは専門だけあって、かなり信頼できる高額査定が期待できそうだ。LINE査定も行っている。
総合美術買取センター
総合美術買取センターは、電話、メール、LINE、訪問などのさまざまな査定方法と買取方法を選ぶことができ、スピード査定、スピード回答も行っているため急ぎの人にもおすすめの買取業者である。買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
ここまで、甲冑の買取に関して押さえておきたいポイントや注意点などについて紹介した。買取に出す場合のポイントはいくつかある。ここで紹介したポイントはあくまで基本中の基本でもあるので、ポイントは全て押さえておくべきだ。
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