ダイヤモンドといえば、金やプラチナとともに多くの人からの支持を集めている。そんなダイヤモンドの価格を決めることになるのが、需要と供給のバランスである。ロシアやオーストラリア、アフリカ諸国などで多く採掘されることになるが、徐々に採掘できる量が減っているという心配な声も少なくない。気になるダイヤモンド価格の10年間の推移について見てみよう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ダイヤモンドとは
ダイヤモンドといえば、多くの人にとっての夢や憧れの存在ということができるのではないだろうか。一度は購入してみたい、高くて手が出ないなどという思いを持つ人が多いかもしれない。そもそもダイヤモンドについて、世間の人がどれほどの知識や教養を持っているかということも気になるところだ。
ダイヤモンドを詳しく知るための方法として、まずは4Cについての理解を深めておきたい。4Cに関しては、ダイヤモンドに少しでも興味関心がある人なら一度は聞いたことがあるだろう。ダイヤモンドの良し悪しを判断するために重要な4つの要素の頭文字となるCにちなんでいる。
具体的には、ダイヤモンドの純度を表すカラットとカラー、それにカットとクラリティの4つのことを指している。この4つの要素については、ダイヤモンドを語る上でもとても重要なポイントとなる。
知っておきたい4C
そこで次に、ダイヤモンドの良し悪しを判断するのに欠かせない4Cのそれぞれの特徴を、詳しく解説していこう。
カラット
カラットはダイヤモンドを見極める上で最も重要な要素といっても言い過ぎではないかもしれない。「このダイヤモンドは○○カラットだ」などというやり取りを耳にしたことがある人も多いだろう。ちなみに、国際的な基準として1カラットは0.2グラムと決まっていることも覚えておきたいところだ。
このたった0.2グラムの違いによって価値が大きく変わるのがダイヤモンドの特徴だと言える。基本的には、カラット数が大きければ大きいほど高価なダイヤモンドということになる。
カラー
ダイヤモンドの世界でも、透明度の高いものほど高品質とされており、つまり無色に近ければ近いほど上質なダイヤモンドといえる。カラーについても、カラットと同様にランク付けがなされており、最も高品質なものがDとなり黄色味が増していくごとに評価は下がっていくことになる。つまりはZの評価がついたダイヤモンドは、透明度が少ないということがいえる。
なお、カラーについての基準は国際的にも曖昧な部分が多く、周囲の環境によっても大きく変化してしまうことも多い。太陽の光や屋内照明などの影響も受けることになるため、買取業者を選ぶ際には慎重になった方が良いだろう。
クラリティ
ダイヤモンドの透明度といえばわかりやすい。全てのダイヤモンドには、インクルージョンと呼ばれる内包物が含まれており、その量が多ければ多いほどに透明度が低くなってしまう。反対にインクルージョンが見つからなければ、より透明度が高くすなわち上質なダイヤモンドということができる。
カット
卓越したスキルやテクニックを持った専門の職人によりおこなわれることになるが、このカットも重要だ。せっかく、採掘されたダイヤモンドの価値が高くても、カットが失敗に終わればその価値が半減してしまうことにもなりかねない。カラットやカラー、クラリティなどは、いわば元々の要素であるのに対して、カットは人間が後から手を加えるものであるのも大きな特徴だ。
ダイヤモンドの産出国と歩み
ダイヤモンドってどこで採れるのという疑問を持つ人も多いのではないだろうか。学校時代の社会科の授業を思い出す人も多いかもしれない。もちろんその年の産出量については一定でないことから、上位の国のランキングが異なってくるが、その顔ぶれには毎年大きな変化は見られない。ロシアを筆頭にオーストラリアやカナダといった先進国も見られるが、ボツワナやナミビア、南アフリカなどのアフリカ諸国が多いのも特徴的なところだ。
ダイヤモンドが産出国にもたらす経済効果は大きく、とりわけ他に主だった産業がないアフリカ諸国にとっては重要な収入源となっている。実はアフリカにおけるダイヤモンド採掘をめぐっては、かつて稼いだ外貨が武器購入や戦争のための資金にあてられるということもあった。また、何の罪もない現地人に過酷な労働を強いるなどといった不幸な過去の歴史もある。
何よりも国際的な平和が求められるような現代社会では、ダイヤモンドの採掘をめぐっても公正かつ公平な活動がなされていることはいうまでもないだろう。以前のようにダイヤモンドで手にした資金が戦争や一部の人のために使われるということはなくなり、産出国の成長や発展のために使われるようになった。
その証拠にテレビやインターネットなどを見ると、アフリカ諸国における著しい発展ぶりが一目瞭然だ。小さな子どもたちが、整備の行き届いた学校で一生懸命に勉強に取り組む姿や街中をスマホを持って闊歩する若者などが見られる。これも、ダイヤモンドがもたらす経済効果の一端である。
実際の価格推移
ダイヤモンドの購入や売却を考える人にとって最も気になるのが、実際の価格推移である。ここ10年の相場について下記のようにまとめてみた。0.3カラットと1カラットの2つの2009年~2018年までの推移を参考にしてほしい。カラーのランクについては先に述べた通りだが、クラリティについては、IFが最もランクが高くVSそしてSIというふうにランクが下がっていく。
2009年0.3カラット
- ・IFカラーDのダイヤモンド→83,000円
- ・VS1カラーF のダイヤモンド→60,000円
- ・SI2カラーHのダイヤモンド→43,000円
2012年0.3カラット
- ・IFカラーDのダイヤモンド→98,000円
- ・VS1カラーF のダイヤモンド→66,000円
- ・SI2カラーHのダイヤモンド→50,000円
2015年0.3カラット
- ・IFカラーDのダイヤモンド→99,000円
- ・VS1カラーF のダイヤモンド→66,000円
- ・SI2カラーHのダイヤモンド→58,000円
2018年0.3カラット
- ・IFカラー:Dのダイヤモンド→103,000円
- ・VS1カラー:F のダイヤモンド→71,000円
- ・SI2カラー:Hのダイヤモンド→62,000円
2009年1カラット
- ・IFカラー:Dのダイヤモンド→1,240,000円
- ・VS1カラー:F のダイヤモンド→799,000円
- ・SI2カラー:Hのダイヤモンド→434,000円
2012年1カラット
- ・IFカラー:Dのダイヤモンド→1,280,000円
- ・VS1カラー:F のダイヤモンド→812,000円
- ・SI2カラー:Hのダイヤモンド→503,000円
2015年1カラット
- ・IFカラー:Dのダイヤモンド→1,491,000円
- ・VS1カラー:F のダイヤモンド→909,000円
- ・SI2カラー:Hのダイヤモンド→584,000円
2018年1カラット
- ・IFカラー:Dのダイヤモンド→1,609,000円
- ・VS1カラー:F のダイヤモンド→939,000円
- ・SI2カラー:Hのダイヤモンド→620,000円
値上がり期待も大きい
10年間のダイヤモンドの価格の変動について見てみると、徐々に上昇していることがわかる。そもそも、ダイヤモンドは有事の金ならぬ有事のダイヤモンドと評されることも多く、富裕層を中心に資産の一部として買い占められていることもある。言ってみれば投資の対象としての側面も持ち合わせているのだ。
また、世界全体で進む景気拡大もダイヤモンドの価格を上昇させているといえるだろう。特に中国やロシア、ブラジルなどの新興国と呼ばれる国々の経済発展に伴い、資金に余裕を持つ人たちが買いあさっているという現実もある。むろん、経済情勢や為替レート、紛争の勃発などといった要因にも大きく左右されるため、値下がりに転じるリスクもないとはいえないが、その可能性は低いといっていいだろう。
どの業者がおすすめ?
ダイヤモンドの買取を検討している人にとっての一番の関心事といえば、どの買取業者が良いかということだ。そんな人のためにおすすめの買取業者をピックアップしてみた。
マルカ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
貴金属の買取実績はかなりのものを持っており業界ナンバーワンといっても決していいすぎではない。特徴として挙げられるのは、とにかくどんなものでも積極的に買取に応じてくれること。少しのキズや汚れがあっても構わないというのが、安心感につながる。保証書や購入証明書がない場合でも相談可能だ。
ブランディア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
コマーシャルでもお馴染みの存在となったが、人気の原動力にもなっているのが買取価格の高さである。少しでも高く買い取ることで、リピート率を上げようというスタイルだ。
ブランディアでは、ダイヤモンドの購入にも注力しており、とりわけ4Cの要素をしっかりと見極めることでも知られる。イニシャルなどが彫られていても買取に応じてくれるのも嬉しいポイントである。
バイセル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ネット上での買取に注力しているのが特徴だ。店頭に足を運ばなくても、パソコンやスマホがあれば楽に買取してもらうことができる。宅配買取や出張買取が中心である。バイセルでは、そのスケールメリットを活かしたスピーディーな対応にも定評があり、買取が決まれば遅くとも翌日には買取金額が振り込まれる。
買取金額をアップするためには
紹介した3つの買取業者の他にも、ダイヤモンドを買い取る業者はたくさんある。少しでも高くダイヤモンドを売るためには、多くの情報を入手することはもとより、タイミングを見極めることも重要だ。最高値をつける時期を見計らって売却することができれば、それに越したことはない。
また、ダイヤモンドを専門に査定できる鑑定士がいるかどうかにも注目したい。先述した通り、ダイヤモンドは4Cなどの要素が少し異なるだけでも価格が大きく変わってくるため、信頼できる買取業者を見つけることが重要だ。
まとめ
ファッションアイテムにも位置付けられるダイヤモンドは、その普遍的な価値にも大きな注目が集まっている。富裕層などの投資の対象にもなっており、ますますニーズが拡大しているのも事実だ。そんなダイヤモンドを少しでも高く売却するためには、変動する価格を注視することもさることながら、少しでも高く買い取ってくれる業者を見つけることが重要である。
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