2007年に初代iPhoneが発表されて以降、その進化は止まることなく、かのカリスマ経営者「スティーブ・ジョブズ」亡きあとも、多くの機種が発売されている。日本のiPhone熱も冷めることはなく、AndroidスマホからiPhoneへ、あるいはiPhone旧モデルからiPhone新モデルへ乗り換える人は非常に多く、iPhoneユーザーは増えるばかりだ。
乗り換えにあたってはiPhoneがいくら人気とはいえ、やはりその端末価格が気になるところ。最新端末は10万円を超えるモデルも多く、いくら負担してでもiPhoneを手に入れようとする人も少なくないのが実際のところだ。しかし、iPhoneへの機種変更にかかるお金は端末代だけではないことを忘れてはいけない。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
地味に痛い?機種変更に必要な手数料
機種変更を含め、携帯電話の全般に言えることではあるが、手続きをすると「事務手数料」が必要になってくる。機種変更の場合、契約しているキャリアによって、また個々のケース(何から何のiPhoneに機種変更するのか)によって、事務手数料の金額も変わってくる。
なぜ事務手数料がかかるのか
現在のフィーチャーフォン・スマートフォンはSIMカードを入れ換えると見た目上、機種変更が完了する。一見すると何の手間暇もかかっていないように見えるが、実はキャリア側では、保証管理などの一環で端末の購入履歴を記録したり、割賦販売をおこなう場合は審査をしたりと、それなりの事務作業が発生しているのだ。
また、スマートフォンでは、機種変更の際に説明すべき事項が多岐にわたり、契約締結に時間かかるようになってきた。そういった背景もあり、各キャリアともに機種変更手数料を徴収するようになっているというわけだ。
機種変更時に税抜き2,000円~3,000円かかる事務手数料
結論から言ってしまうと、機種変更の際の事務手数料は税抜き2,000円~3,000円のケースがほとんどだ。高額なiPhoneの端末代に比べたらたかが知れてる額に見えるが、冷静に考えてみると・・・地味に痛い金額ではないだろうか。昨今のいわゆる格安ケータイで考えると、1か月分、場合によっては2か月分の携帯料金に匹敵するほどの額が、ただiPhoneに機種変更するだけで事務手数料として持っていかれるのは、なんとも忍びない。
知らされるのはいつも契約決定後??
また、これは筆者の個人的な不満かもしれないが、たいていこの事務手数料の案内は、話を進めて、購入意思または契約意思がばっちり固まって「新しいiPhoneが手に入るぞ!」と意気揚々としているときになって知らされることが多い。話を進めるだけ進めておいて、もはや後戻りできない段階になって「あ、一応事務手数料として3,000円かかりますのでご確認ください」とか言われても、拒否できないじゃないか(泣)。
そこまでの段階にきて拒否するのも、なんとも大人げない気がしてしまう。後出しじゃんけんかよ・・と心の中では思いながらも、いつも「はい、わかりました~」と言ってしまうのだ。しかも、3,000円て税抜きじゃないか、そもそも携帯の契約になると、いつも税抜きで案内しやがって〇×△・・・・・と、私怨はさておき、要するに地味に痛いんだ。事務手数料は。
事務手数料は次の料金支払時にあわせて請求される
iPhoneであっても、なんであっても、基本的に機種変更をすると事務手数料がかかることはあらかじめ注意しておこう。
しかし、契約窓口に事務手数料を持参する必要はなく、通常は次の料金支払時にその分あわせて請求されるだけだ。そのため、もし端末を完全に割賦で購入するのであれば、別に機種変更時にお金は必要にならないことになる。
なお、事務手数料は割と忘れやすいようで、急に翌月に携帯料金が高くなりなぜ?となることが多いようだ。しかし、もちろんこれは単発の請求なので心配する必要はない。明細を見れば、機種変更にかかった事務手数料である旨が明記されているはずだ。
MNP転出でも事務手数料がかかる
機種変更だけでなく、MNP転出で他のキャリアへ乗り換えようとした場合にも当然事務手数料は発生してくる。携帯番号をそのまま引き継ぎキャリアを乗り換えることのできるMNP制度。より自分に合ったサービスを使うことができれば、色々と特典の付きやすいMNP制度を使って乗り換えたい、という方も少なくないだろう。しかし、MNP転出でかかる手数料にまで頭が回っていないこともある。
必要になる手数料は2種類以上かも?
MNP転出の場合、転出元のキャリアにおいて「転出手数料」が発生することになる。各キャリアともに、この手数料は2,100円と設定されている(ソフトバンクでは条件によって、5,250円になることもあるが、レアケースと言えるだろう)。また、2年契約を締結している、契約期間満了前に転出する場合は同時に「契約解除料」もかかってくることになる。一般的に契約解除料は9,975円だ。
また、ドコモの場合は継続利用期間が10年を超えていれば1年契約で2年契約と同様の割引を受けることができるが、この時の契約解除料は3,150円となる。もちろん、契約更新月に転出すれば、契約解除料はかかることはない。
さらに、MNP転出は「新規契約」の一種なので、転出先のキャリアでの「新規契約事務手数料」もかかってくることになる。こちらは、各キャリア共に3,150円だ。
手数料は5,000(税抜)~
これらを総合して計算してみると、MNP転出では転出手数料と新規契約事務手数料で少なくとも5,250円の手数料がかかる。また、2年以内の乗り換えでは、ここに契約解除料が加わってくるため、少なくとも15,225円の手数料がかかることになるだろう。
そのため、MNP制度を利用した乗り換えを検討する際は、ぜひ契約更新月などの確認しておくといいだろう。通常は、請求書や口座振替の案内などを見れば記載してあり、簡単に調べることができる。
iPhoneへの機種変更にかかる事務手数料はいくら?
さて、それでは同キャリア内でiPhoneに機種変更するといくらほどの手数料がかかるのだろうか。ここでは大手三大キャリアのdocomo、SoftBank、そしてau、それぞれの場合に分けて紹介しよう。
なお、これらの情報は執筆時点(2017年11月)の公式アナウンスによるものだ。
docomoの事務手数料
docomoの場合、機種変更する前の端末が「Xi」(クロッシィ)なのか、「FOMA」なのかで変わってくる。「Xi」はLTE端末、「FOMA」は3G端末のことだと考えよう。
「Xi」からiPhoneへ変更する場合は、税抜きで2,000円かかる。なお、この場合、名目上は「登録手数料」となる。
「FOMA」からiPhoneへ変更する場合は、契約事務手数料として税抜きで3,000円かかる。
SoftBankの事務手数料
SoftBankはとてもわかりやすい。SoftBankでiPhoneに機種変更すると、基本的に一律3,000円かかることになり、こちらも同様に税抜きだ。
auの事務手数料
そして、auでiPhoneに機種変更した場合の手数料だが、こちらは少々複雑になっている。公式ウェブサイトをみてもおわかりいただけるように、今現在どのような契約をしているかによって、細かく変わってくるのだ。
そのため、auに質問したところ、以下のような回答(一部抜粋)をいただいたので、参考にしてほしいと思う。
auからの返答(一部抜粋)
・・・・・・・・・・・・
■機種変更時の契約変更手数料について
弊社では機種変更後も契約回線の種類が変わらない場合は、契約事務手数料として「2,000円(税抜)」を翌月にご請求しております。また、機種変更後、契約回線の種類が変わる場合は、契約事務手数料として「3,000円(税抜)」を翌月にご請求しております。
※WIN/LTE/VoLTEそれぞれの間の契約変更、および端末購入を伴わないLTEシングル(データ通信端末、タブレット等)とデュアル(スマートフォン)間の変更を行う場合は、契約変更手数料3,000円がかかります。
※iPhoneをご利用の場合、ご購入端末により、SIMのバージョンが異なるため、SIMカードが異なる際は、3,000円の手数料が発生いたします。
なお、ご利用中のau携帯電話により、契約変更手数料が異なりますため、以下のauホームページをご参照くださいませ。
- auホームページ:契約:サポート情報(重要事項説明):ご契約にあたって
- https://www.au.com/mobile/information/contract/#anc01
・・・・・・・・・・・・
au事務手数料まとめ
要するに、基本的には機種変更によって契約回線が変わらなければ税抜き2,000円、変われば税抜き3,000円かかるのだが、iPhoneの場合にはSIMのバージョンによって変わってくるので、確認する必要があるというわけだ。
SIMのバージョンを確認するのが大変ならauショップで聞くなり、問合せ窓口(窓口電話や問合せフォーム)を使って聞くのが手っ取り早いが、それならその場で事務手数料がいくらか聞けば済む話だ。つまり、auで事務手数料を把握するのは、ケースバイケースなので一概にこれだとは言えないのだ。
auで困ったときは、au携帯電話からなら「157」(局番なし)に、au以外の携帯電話または一般電話からなら「0077-7-111」に問い合わせると良いだろう。どちらも無料だ。
事務手数料を浮かせるには
iPhoneに機種変更する際の事務手数料は、一見すると必ず支払わなければならないもののように思えるが、ちょっとした「抜け穴」というものがある。しかし、この抜け穴はどのキャリアであってもいつでも利用可能というわけではないので、参考程度に考えておいてほしいと思う。
抜け穴①:オンラインショップを利用する
各キャリア、それぞれには公式オンラインショップがある。オンラインショップで機種変更をすると、契約状態や機種変更によっては、事務手数料がオンライン特別価格になって安くなったり、場合によっては無料になったりすることもある。
しかし、このあたりは移り変わりが早く、また条件に合致しないと適用されないといった制限もあるので、その時その時オンラインショップで確認すると良いだろう。運が良ければ、事務手数料不要で機種変更できるかもしれない。
抜け穴②:キャンペーンを利用する
時には、事務手数料を無料とする、あるいは事務手数料分をなんらかの形で還元してくれるキャンペーンが行われることがある。
キャンペーンは一時的なものなのであり、またたいていは新しく出た機種に乗り換えると適用されるといった条件付きだ。機種本体代の割引に比べると地味に映るかもしれないが、そもそも割引合戦が下火になった今日では、手数料分のキャッシュバックがあるだけマシとも言えるだろう。
ケースバイケースで「下取りサービス」の利用も検討
ソフトバンクを皮切りに、auやドコモも導入した端末の下取りサービス。本体価格が上昇傾向にあるスマートフォンをより安く手に入れる手段のひとつとして注目を集めている。
しかし、場合によっては中古携帯ショップで買い取ってもらった方がより高額となるケースもあるだろう。とはいえ、中古携帯ショップの「買取上限金額」は、付属品がすべてそろい、かつ本体に傷がない場合の価格。小さな傷や欠品があると、どんどん減額されることになる。一方、キャリアの提供する下取りサービスでは、故障箇所や水濡れ反応・破損がなければ、傷や欠品による減額はない。
もし同じキャリアのサービスを続けて使いたい、機種代金や通信料金の値引きやポイントをもらいたいのであれば下取りのほうが楽だ。一方、すぐに現金を入手したい、キャリアを解約してSIMフリーのiPhoneを購入したいといった理由なら、買取サービスを利用したほうがいいと言えるだろう。
情報をチェックしておこう
なお、本記事の執筆時点では特にどのキャリアもキャンペーンをおこなっていなかったが、最近まではauが事務手数料相当キャッシュバックキャンペーンを展開していた。対象のiPhoneを使っている人が特定のiPhoneに機種変更すると、au WALLET プリペイドカードへ3,240円分をキャッシュバック(チャージ)してくれるというものであった。税込み分を還元してくれるのはありがたい話だ。
キャンペーンは通年おこなわれているものでもないので、やはり運が良ければ~ぐらいに考えると良いだろう。特に、新しいiPhoneが発売されたときこそ要チェックだ。場合によっては、オンラインショップ限定でキャンペーンをおこなうこともある。
買取してもらうならここだ!
最後に、買取サービスの利用を検討している方へ、おすすめの買取店をご紹介したい。売却先は買取価格だけでなく、手数料や買取方法などもしっかりと確認したうえで決定することをおすすめする。
KAIMASU デジタルリユース買取サービス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器を高額買取しているKAIMASU デジタルリユース買取サービス。買取方法は手数料不要、自宅まで運送業者が買取依頼アイテムを引き取りに来てくれる宅配買取だ。都合に合わせて申し込めるので、忙しい人でも利用しやすいだろう。
リサイクルネット スマホ・タブレット買取
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リサイクルネット スマホ・タブレット買取は、その名の通り、スマートフォンとタブレットPC買取の専門店だ。店頭買取と全国対応で送料無料の宅配買取、エリア限定で出張買取に対応している。必要に応じて緩衝材と段ボールを最大5箱サービスしてくれる。まとめ売りにもおすすめだ。
ハピネスネット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ハピネスネットはiPhone、iPadの専門買取店。iPhone6以降のシリーズであれば、故障や画面割れなどダメージがある端末も取り扱っている。買取は宅配買取に対応。キャンセル時の返送料含む手数料が全て無料となっているので、気軽に申し込んでみてはいかがだろうか。
i.Link(アイリンク)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Apple製品を専門に買い取るi.Link(アイリンク)は、iPhoneの発売年月にかかわらず買取対象としている。提示する査定額も買取可能金額のため、本査定での減額幅が少ないのが特徴だ。宅配買取では査定額に応じて送料が無料となるので、事前に確認しておこう。
スママに出品して売却する
不要なスマホは、フリマサイトで売却するのも一つの手だ。smama(スママ)はスマホやタブレット、ガジェットなど家電専門のフリマサイト。
出品はサポートチームが検品から購入のやり取りまで代わりにおこなう代行サービスとなっているため、忙しい方やフリマサイトへの出品になれない方にもおすすめだ。
まとめ
新しいiPhoneは魅力的だ。機種変更時は、その端末代の高さに注目しがちだが、通常は事務手数料もあわせて発生することを忘れないようにしよう。大手キャリアでは税抜き2,000円~3,000円と端末代に比べると少額に見えるが、それは端末が高いのであって、さまざまなサービス業を見渡してみても安い方とは言い難い。
場合によっては、オンラインショップやキャンペーンを活用することで機種変更に伴う事務手数料を節約できるかもしれないので、機種変更を考えたのなら余計なお金を払わずに済むよう、ぜひ一度確認してみてほしいと思う。
↓関連コラム↓
ソフトバンク機種変更の価格表・一括払いの値段まとめ
一番安い携帯料金はいくら?docomo、SoftBank、auを比較
スマホの買い替えがお得な時期はauとdocomoで違う?
AndroidからiPhoneに乗り換えると後悔する?メリット・デメリットを徹底比較
iPhoneからAndroidに乗り換えると後悔する?メリット・デメリットを徹底比較
スマホの変え時・機種変更はいつ?2年?
ドコモ機種変更の価格表・一括払いの値段まとめ