着物用のアクセサリーとも言える帯留め。着物や帯を引き立てる重要な役割を担っている。
そんな帯留めの中でも人気なのが翡翠（ひすい）の帯留めだ。鮮やかなグリーンが特徴で、色の濃い帯に合わせるととてもよく映えるのでコレクターも多い。しかし、和装小物は売却方法がブランドバッグなどに比べて少し難しいカテゴリーだ。何も知らずリサイクルショップに持ち込むと、最悪の場合査定額がつかない場合もある。
そこで今回は、翡翠の帯留の買取相場や査定情報を詳しく解説していく。売却を考えている翡翠の帯留めがある方はぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
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帯留めの歴史
帯留めは江戸時代後期から使われていたとされていて、元は幅が広くなった帯を固定するために使われていたが、明治にはただ帯を固定するためのものではなく装飾品として使用されるようになった。当時は男性のためのものだったが徐々に女性にも浸透していき、幕末には芸者の間で流行となった。
刀装具の職人が帯留め職人へと転身
明治に入り廃刀令が出ると、刀装具を転用する形で帯留めの人気が高まったいった。それまで刀の飾り金具を作っていた職人たちが失職し、その腕前をいかして帯留めを作るようになり、その結果さまざまなデザインの帯留めが登場した。
現代の帯留め
江戸時代、帯留めは「パチン留め」と呼ばれていて、一時は帯留めは付けていて当たり前というくらいに大流行した。明治25年頃には現在の紐に通す形式の帯留めが主流になり、パチン留め式の帯留めは徐々に廃れていったとされている。
現代の帯留めは糸を通す形式の他、専用の金具で抑えるクリップ式と開閉式の帯留めがある。
帯留めのTPO
着物を着るシーンはさまざあるが、茶会や葬式には帯留めの装着は避けるのが好ましいようだ。
また、帯留めの素材はさまざまあるが、翡翠の帯留めは夏用として使用されることが多い。
翡翠とは
日本と中国で馴染みの深い石で、その特徴はなんといってもその鮮やかな緑色だろう。しかし、翡翠には複数の種類が存在しており、硬玉（ジェイダイト）、軟玉（ネフライト）、ラベンダーヒスイ、コバルト・ヒスイ、キツネ石、日高ヒスイなどがある。
その中でもより高額で買取されているのは硬玉（ジェイダイト）だ。軟玉（ネフライト）は生産量が多い分硬玉（ジェイダイト）より買取額が低くなる可能性がある。
色も緑だけにとどまらず赤やオレンジ、白やグレーなどが存在する。翡翠は基本的には白色をしていて、曇りのない白い翡翠は濃緑の翡翠と同じくらい価値が高いとされている。
いい翡翠の条件
質のいい翡翠の条件は傷がないことのほか、透明度、色合い、テリとされている。混じりっ気のない緑色の翡翠ほど高値で取引されている。
琅かん（ロウカン）は高額買取が期待できる
数ある翡翠の中でも最高級の琅かんという翡翠は高額で買取されている。
濃い緑色の結晶が均一に組み込まれ、密接に結び付いたものを琅かんと呼び、色は濃いエメラルドグリーンで琅かん特有のとろみがある。翡翠は繊維状組織の影響で色に影響がでやすいため、色ムラの少ない濃い緑色の翡翠は高値で買取されている。
また、ネフライト(軟玉)とジェイダイト(硬玉)の見分けには鑑定眼がいるので、しっかり鑑定できる業者に依頼しよう。
翡翠の帯留めに高値がつく条件
帯留めによく使われている素材にはべっ甲や珊瑚、彫金、木彫などがあるが中でも人気なのが翡翠だ。日本を象徴する石として“国石”にも選ばれている。最近ではその鮮やかさから中国で市場価格が上昇傾向にあり、今後さらにその価値が高まることが期待されている。
では、そんな翡翠の帯留めを売却する場合、どうすれば相場より高値で買い取ってもらえるのだろうか。
有名作家や人間国宝が作ったもの
有名作家などが作ったものは着物ファンの中で人気があり、その分需要があるので高額で買取される。また、伝統工芸品に指定されている作品も人気が高いので査定結果も高額になることが多い。
付属品があると買取額アップ
買取査定では、付属品の有無によっても買取額は変動する。和装小物の場合、購入時についてきた専用ケースや鑑定書、または保証書などがあると高価買取につながる。査定に出す際は、しっかり付属品を揃えて査定してもらおう。付属品を紛失してしまった場合でも買取してくれる業者は多々あるが、鑑定書などがきちんとあるものの方が買取査定額は高くなる。
使っていない和装小物はまとめて売る
翡翠の帯留めのほかにも使わず眠ったままの着物や帯留めがあるならまとめて売ってしまおう。1点よりもまとめて査定に出す方が、買取コストを抑えられるため高額で買取してもらえる場合が多い。
翡翠の帯留めの買取相場
次に気になる翡翠の帯留めの買取相場を見ていこう。
新品に近いものほど高額査定が期待できる
翡翠の帯留めの買取査定では、その状態がもっともよく重要視されている。新品や使用頻度が少なく、きれいな美品、使用感がある中古品では相場が異なる。
また、翡翠は発色が鮮やかな透明度が高いものが価値があるとされているため翡翠の状態によっても査定額に差が出ることがあるようだ。
一例として以下の買取相場を見ていこう。
- ・状態がいい翡翠：80,000円～
- ・あまり状態がよくない翡翠：37,000円～
（2019年4月5日現在の情報)
翡翠の帯留めの場合、翡翠のコンディションの良し悪しや種類、大きさ、翡翠の周りの装飾品によっても査定額は大きく異なるため、眠っている翡翠の帯留めがある方はこれを機に査定に出してみてはいかがだろうか。
後悔のない取引をするためには
帯留めを売却する際に、「めんどくさい」と思って一つの買取業者だけに絞り査定を依頼する人が少なくない。しかし、一つの買取業者だけでは買取価格の相場を知ることができないため後々「ほかの店でも査定してもらえばよかった」などと後悔する可能性がある。
後悔のない取引をするためには、最低でも3社以上の買取業者を比較してから決めるようにしよう。
また、翡翠の帯留めを査定に出すときは、過去の翡翠の買取実績をサイトで確認することが大事だ。翡翠の帯留めの買取実績が豊富な業者は、過去の取引データや市場の需要などを基に買取金額を算出しているので、正確な買取価格で引き取ってくれる可能性が高くなる。
買取業者のサイトで過去の翡翠の帯留めの取引実績を詳しく調べてみよう。取引価格を細かく記載している業者もあるのでそれを参考に査定に出すのも一つの方法だ。
翡翠の鑑定は非常に難しいカテゴリーで色ムラ、濃度、透明度やテリなどさまざまな目線から鑑定するため、確かな鑑定眼と長年の経験が必要とされている。
翡翠の帯留めのを査定にだすときは、翡翠の買取実績が豊富な鑑定士がいる買取業者に出すようにしよう。
翡翠の帯留めを高値で買い取っている業者6選
最後に、当サイト「ヒカカク！」で掲載されている買取実績が豊富な業者を紹介していく。中には買取価格を詳しく公開している買取業者もあるので、ぜひ参考にしてみてほしい。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは幅広い商材を扱っている買取専門店だ。中でも骨董品や和装小物の買取には力を入れている。
和装小物の買取に積極的
和装小物専門店ではないが、過去の和装小物買取実績が豊富で、翡翠の帯留めの価値がわかる鑑定士がしっかりと鑑定してくれる海外への独自の販売ルートも構築しているため、国内の市場買取価格よりも高額で取引してくれるので査定額も規定できる。
豊富な査定方法
なんぼやでは、店舗への持ち込み査定のほかに鑑定士が自宅まで来てくれる出張買取や、自宅にいたまま荷物を送るだけの宅配買取の３つの方法を実施している。なんぼやが近くにないという方は宅配買取が便利だ。宅配費用、査定は無料なのでこれを機に一度査定に出してみてはいかがだろうか。
マルカ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
マルカはさまざまなジャンルに強いプロの鑑定士がいる買取業者だ。和装小物はもちろん、骨董品や宝石の買取に力を入れている。
ライン査定が早くて便利
マルカでは数多くの査定方法があり、その中でもラインでの査定が便利だ。査定したい商品を撮影しラインで送るだけで査定結果が送られてくる。査定金額に納得すれば買取申し込みをして送られてくる段ボールに商品をつめて送るだけで作業完了だ。送料も無料となっている。
高額買取に定評あり
マルカでは、高額買取をサイト内で打ち出しており、実際の買取金額にも定評がある。国内のみならず世界中の相場と需要を考慮して査定しているので、正確に商品の価値を見極めて相場限界価格で買い取ってくれる。
福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは着物や和装小物の買取を得意とするショップだ。サイト内では高額買取のコツがわかりやすく紹介されている。
経験豊富な鑑定士による鑑定
福ちゃんは着物や和装小物の買取に力を入れている業者なので、その分野にくわしい鑑定士がしっかりと鑑定してくれる。状態が悪く他店では買取価格が付かなかった翡翠の帯留めでも、福ちゃんなら買い取ってもらえる可能性がある。
和装小物の高額買取実績が豊富
福ちゃんでは過去に買取した着物や和装小物の詳細が詳しくサイトに掲載されており、翡翠の帯留めの買取実績も記載されている。査定は無料なのでこれを機に鑑定してみてはいかがだろうか。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八光堂は買取歴40年以上の実績があり、骨董品や和装小物の買取にも力を入れている。メディアにも数多く取り上げられている実力派買取業者だ。
確かな実績で高額買取
八光堂は過去の取引数10万件を超える経験と確かな実績があり、その膨大なデータを基に正確な鑑定を行っている。和装小物の取引件数も多く、サイト内で高額買取を大きく打ち出している。
メール査定やライン査定をチェック
八光堂の買取方法は店頭買取と出張買取の２種類だが、事前におおよその鑑定結果をだしてくれるメール査定とライン査定も人気だ。メール査定の場合は24時間受受付ているので気が向いたときに気軽に査定できる。
六角堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
六角堂は着物や、和装小物を中心に骨董品や茶道具の買取に力を入れる買取業者だ。関東圏を中心に展開している。専門スタッフが1点1点丁寧に査定してくれる。
専門店ならではの高額査定
六角堂は過去の豊富な取引実績から市場の需要などを考慮し、最良な価格で買取してくれる良心的なショップだ。サイト内では過去の取引事例を数多く掲載していて、詳しい買取価格などが見れるので、鑑定に出す前に参考にしてみてはいかがだろうか。1点からでも査定してくれるので気軽に相談してみよう。
負担の少ない出張定が便利
六角堂では出張買取を行っている。六角堂の店舗が近くにない方や店舗まで行くのが難しい方は是非出張買取を利用してみよう。関東兼ではなくても出張できる場合もあるそうなので一度店舗に確認してみてはいかがだろうか。出張費は無料だ。
バイセル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイセルはブランド品や骨董品のほか、着物や和装小物にも力を入れている買取業者だ。女性鑑定士も数多く在籍している。
訪問査定がスピーディー
バイセルでは、受付から自宅訪問までがシステム化されているためスキマ時間を利用して査定したい方や時間がない方に人気だ。全国に査定スタッフがいるので、最短での訪問が実現されている。訪問手数料や手数料、キャンセル料も無料なので、使わずに眠っている翡翠の帯留めがある場合はこれを気に査定してみよう。申し込みは24時間365日申し込み可能だ。宅配買取も受け付けている。
高額買取が売りのバイセル
バイセルは無店舗経営でコストを削減しているので、その分買取価格に還元されている。また、国内外にさまざまな販売網を築いているので他店ではあまりいい値がつかなかった翡翠の帯留めも高値で買取される可能性がある。
まとめ
今回は和装小物の中でも人気の高い翡翠の帯留めに注目して高額買取業者や買取相場を紹介した。翡翠の状態や品質によって価格の変動はあるが、状態のいい翡翠の帯留めは比較的高値で買い取ってもらえる可能性が高い。
ブランド品などと違って確かな経験が必要となる翡翠の帯留めを売ろうと思っているなら、本コラムで紹介した相場と実績豊富な業者を参考に、納得のいく取引をしてほしい。
