身近なものを買取で現金に換えたいと考えたとき、高額な金額で買い取って貰えるモノは色々とある。例えば、金やダイヤなど宝石やアクセサリー、ハイブランドの高級腕時計、骨董品、レトロな家電やオーディオ、書籍など高価な金額で買取されるものは、沢山あるだろう。
そのなかでも、高価買取が期待されるモノとして認知度が高いのは、やはり古美術、骨董品だろう。特に絵画などはオークションで数億円の価値がついたりすることもあり、たびたびメディアで取り上げられることも多い。
そのため、買取を考えたときに、まず絵画、造形作品などの美術・芸術品を売って現金に換えたいという人も多いだろう。ただし、美術品の査定には知識や教養など、芸術などに関しての造詣が深くないとわからないものであり、判断も個人ではなかなか難しいものだ。
屏風など芸術・美術品やアート作品などの買取については、ある程度の基本知識は押さえておかなければ、損をしてしまう可能性が高くなる。ここでは、「屏風」についての買取に焦点を絞り紹介しておこう。
本記事のポイント
- 骨董品をフリマアプリやオークションで売買するとトラブルに陥りやすい理由は?
- 高額買取になりやすい屏風の種類や作家とは?

CONTENTS
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屏風の歴史について
屏風とは、部屋のしきりとして使われるものであるが、その歴史は古く、元々は中国の漢の時代には風除けの道具として使われていたものだ。それが王族の調度品となり、日本へ渡ってきたのは686年に朝鮮半島の新羅から献上されたものが最も古いとされている。

日本で屏風といえば、木枠に紙や絹を張ったもので、折り畳み式になっているもの。しかし、元々屏風は衝立のことで、この折り畳み式屏風は日本独自のものであり、安土桃山時代から江戸時代に作られた煌びやかな金屏風は海外でも高く評価されていて、かなりの量が海外流出している。
屏風には、古代から唐絵や大和絵、水墨画、日本画、書道など、多様な技法や画材で屏風絵が描かれており、安土桃山時代から江戸時代にかけて城郭には必ずといって良いほど屏風が置かれ、それにより屏風絵は芸術としての地位を高めていった。日本においての屏風絵は、季節の変化を表現しているものが多く、主に右から左に向かって時間軸が移動して行くようになっている。また、正面から鑑賞するだけではなく、視点を変えることで絵に変化が生まれ、楽しめるように工夫が施されているのも特徴だ。
一つ部屋に置くだけでも非常に華やかに映るため、常に一定の買取ニーズもある、人気の高い骨董品である。

屏風は専門買取業者へ依頼をすると損をせず、売却できる
まず、屏風の買取を考えたとき、どこで売ればいいのかわからない人も多いだろう。屏風を売る場合、美術品・芸術品を専門で買い取っている業者での買取査定のほうがいいだろう。
こういった専門での買取を行っているところであれば、市場の価値や相場などの情報にも詳しいため、損をするリスクは少ないと言える。また、屏風を買取に出すまで、自分でも気がつかなかったような価値があるかもしれない。しっかりとした査定結果が出来るところで買取依頼をするべきだろう。
ネットオークション・フリマアプリへの出品はどうか?
屏風を売りたい考えたときに、ネットオークションやフリマアプリで売るほうがいいと思う人もいるだろう。当然、屏風を売る際にネットオークションやフリマアプリを利用して売ることも出来るだろう。この場合の売却に、どのような点に注意した方が良いだろうか。
市場価値がわからずに損をする可能性
芸術作品に関しての知識や教養がしっかりとあり、市場価値や相場がわかっていないと損をしてしまう可能性もある。単純に購入金額と出来るだけ近い金額で売りたいと考えたとき、ネットオークションやフリマアプリを利用する場合が多い。だが、もしかしたら購入金額よりも高い金額の価値があるかもしれない。あまりないケースだと思うかもしれないが、その時の買取金額は非常に高い金額が見込まれる。

真贋トラブルが多い
自らオークションへ出品する場合には、出品する屏風の正しい価値と商品の詳細を理解した上で商品について文章で的確に説明することが求められる。特に、作家物の屏風の場合、真作(本物)であるという証明をしなければならないだろう。真作だと思って売って贋作だった場合のトラブルも多い。そもそもヤフオク!等のネットオークションの場合は、写真で品物の詳細を説明しなければならず、買う方も少ない情報で判断しなければならないため、贋作が多い高価な屏風に関しては高値が付きづらいという事情がある。

状態に対する考えの違いによるトラブル
屏風は状態を保持する事が大変難しい骨董品であるため、ヤフオクなどでは「状態に対する考え方の違い」によってトラブルに発展する可能性もある。また、取引に必要である登録証に関する事や発送等もほとんど自分で行わなければならないネットオークションにおいて、骨董品の屏風は「かなり怪しい品物」と言えるだろう。個人の感じ方次第で商品価値も左右されてしまう為、落札後に何かしらのトラブルに発展した場合、その対応についても自分で行わなければならないため、責任問題も非常に厄介だ。
以上のことを考えても、ネットオークションやフリマアプリといった個人間での売買は、あまりオススメできないと言えるだろう。
梱包・発想の手間
出品するにしても、何度も相手とのやり取りが必要になってくるし、自身で屏風の梱包・発送といった売買に関する一連の手間が発生することになる。場合によっては、発送のための持ち込みや引取といった手間が必要になる場合もあり、万が一、売れなければまた一から屏風の出品作業を考えなければならないだろう。
屏風を高く売るため大切なポイントとは
買取を考えたとき、誰でも出来ることなら一番高い金額で買い取って貰いたいと思うだろう。出来るだけ高い金額での買取を希望するのであれば、買取査定で重要視されるポイントについては押さえておくべきだ。
「状態」の良さ
では、どういった点が屏風では重要視されるのか、これは屏風だけに限らず、買取市場での基本的なポイントでもあるのだが、このような買取では現物の「状態」が非常に重要視される。
屏風のような芸術作品の「状態」は、買取金額に大きく影響するものである。屏風では、カビや金箔の剥がれ、汚れ、シミ、ホコリ、破れなどが屏風にあれば、間違いなくマイナス評価となるだろう。
屏風の正しい保管方法
大変な価値があるかもしれない屏風も、正しい保管方法で管理されていなければ、その価値は台無しになってしまうかもしれない。そこで保管方法についてもポイントを押さえておこう。
専用の箱に入れて保管することで、傷や汚れ、虫食いなどから屏風を守ることができる。防虫・防湿といった面から考えると屏風用の桐箱に収納して保管するのが望ましいだろう。
また、時折保管箱から屏風を出して状態確認を行い、乾燥した天気の良い日に風通しをすることも大切だ。
万が一、汚れやシミが発生してしまった場合には専門の業者へ相談すると良いだろう。外観を損ねるだけでなく、価値や状態へも大きく影響してしまうため、大きな劣化へ繋がってしまう前にできるだけ早めの汚れ洗浄や染み抜きをした方が良い。
屏風の種類
屏風には、非常に様々な種類がある。その屏風の種類によって買取査定の金額も大きく変わる。そこで、屏風の種類だが、金屏風、勝手屏風、風炉先屏風、枕屏風など様々ある。こういった種類によって大きく買取金額は変わってくる。

屏風は作家によっても金額が変わる
芸術・美術品は当たり前のことなのだが、誰が作ったのかというのも重要視され、買取金額にも非常に大きく影響する。例えば、有名画家はあまり絵画に興味がない人でも知っていることが多いと思われるが、絵画の場合にピカソ、ゴッホなどは、世界的な価値や需要度が高いため、買取金額に大きく影響するだろう。
また希少な屏風であればあるほど、高い金額となるだろう。このように作品によっても買取金額は変わるため、何が価値があり評価されるのか、ある程度の知識は頭に入れておくべきだ。
屏風の代表作家例
- 川合玉堂
- 東山魁夷
- 横山大観
- 青木木米
- 与謝蕪村
- 狩野山楽
- 狩野永徳
- 狩野元信
- 竹内栖鳳
- 棟方志功
- 土佐光起
- 円山応挙
- 伊藤若冲
- 長澤芦雪
- 曽我蕭白
- 池大雅
- 海北友松
- 岩佐又兵衛
- 加納永徳




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高価買取・強化買取をされることが多い屏風
- 時代屏風
- 花鳥図屏風
- 地図屏風
- 戦国合戦図屏風
- 風俗図屏風
- 洛中洛外図屏風
- 名所図屏風
- 中国屏風
付属品
買取市場では、付属品を揃えると買取査定でプラス評価となり、買取金額も上がることも多い。屏風の付属品の箱などを、忘れることなく持参したほうがいいだろう。高額な場合は特に、屏風の買取金額を大きく左右することになる。
複数で買取査定
屏風を出来るだけ高く売りたいと考えるのであれば、複数の買取ショップや業者へ買取依頼を申し込むべきだろう。実は、各店舗やショップ、買取業者によって買取金額は違う。なかには、市場の相場よりも低く見積もった買取査定を行うところもあるようだ。
また、その逆で買取を強化している場合もある。ショップや業者によって常連や新規顧客の傾向に違いがあることから、買取業者によっても売れ行きなども変わってくるため、各ショップや業者で必要しているモノが違う。そうなると当然、買取金額にも差が出てくるだろう。
買取金額がショップや業者毎で違うのであれば、いくつかのショップや業者へ買取依頼査定を比較して、出来るだけ高い金額で買い取ってくれるところで売ればいい。こういったポイントも屏風を高く売るためには大事だ。
屏風の買取金額相場
屏風の買取金額の相場に関しては。ピンからキリまでの買取金額があり、また買取金額も非公開にされていることが多いため、買取相場はあくまで目安にしておいたほうがいいだろう。
いくつかのサイトや口コミなどでは、数十万円〜450万円くらいまでの買取実績があるようだ。オークションだともっと高額になることもある。当然、もっと高い金額になる場合も屏風であれば十分あるだろう。参考までにしておこう。
屏風の買取相場・買取価格・落札例
- 鈴木其一「秋草図屏風 六曲一双」2600万円(SHINWA AUCTION)
- 中島千波「醍醐の櫻 四曲一双」1250万円
- 作者不明「時代屏風 六曲一双」200万円(八光堂)
- 河嶋淳司「遊猿屏風・松 一双」150万円(八光堂)
- 瀧下和之「七福神図風炉先」90万円(八光堂)
- 作者不明「江戸後期 肉筆葡萄図 六曲一双」(福助)
- 作者不明「秋草図屏風 六曲一双」38万円(福助)
- 猪飼嘯谷「四季(冬・春)二曲一双」35万円(八光堂)
- 狩野承珉「山水画 本軒一双」20万(八光堂)
- 川上鴻立「『梅』六曲一双」20万円(八光堂)
- 皐月鶴年「花図二枚折れ」8万円(福助)
- 尾長保「二曲一隻」8万円(八光堂)
- 作者不明「象と唐子図 紙本六曲一双」3万円(福助)
屏風の買取を行っているショップや専門店を紹介
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
買取価格
スピード
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取相場がピカイチで当サイトでもトップ3に入る人気の買取業者である総合美術買取センター。スピード査定、スピード回答も行っているため急ぎの人にもおすすめである。
なんぼや
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは、いわずと知れた大手買取業者だ。ブランドものだけでなく、美術品の買取も行っている。大手ならではの安心感がある。
いわの美術株式会社
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
美術品・骨董品の買取専門であるいわの美術株式会社は、高価買取も期待できるようだ。出張・宅配・店頭買取に対応。
ぎゃらりー彩
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
ぎゃらりー彩も美術品・骨董品買取専門。関東甲信越エリアは出張費無料。
ギャラリーホープ
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
絵画や美術品の買取専門のギャラリーホープ。1000万円以上の高価査定でも、現金買取が可能だそうだ。
LINE査定に対応している買取業者
八光堂
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ウイルス
対策
大手の八光堂は、LINE査定も対応。テレビで有名な鑑定士がいるそうで、査定は安心して任せられそうだ。出張買取も全国対応している。
緑和堂
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ウイルス
対策
LINE査定を行っている緑和堂は屏風や屏風絵を高価買取している。経験豊富な鑑定士が査定。作家物から希少品まで買取価格に自信を持っており、竹久夢二、下村観山、山鹿清華、河鍋暁斎、尾形光琳、菱田春草、酒井抱一、橋本雅邦の作品の買取を強化している。
出張買取に対応している買取業者
高く売れるドットコム
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ウイルス
対策
高く売れるドットコムでは屏風の買取を強化している。持ち運びが大変な屏風も、出張買取として自宅まで無料でお伺いし、その場で査定が可能だ。また電話・WEBであらかじめ買取金額をお伝えする「事前査定サービス」も展開している。
エコリング
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対策
屏風、風炉先屏風を買取強化中のエコリングは、関東・中部・関西エリアを中心に出張買取を行っている。参考買取価格や買取実績の記載はないが、甲斐庄楠音、河合玉堂、伊藤若冲、葛飾北斎、尾形光琳、雪舟、狩野探幽、など多くの作家の買取を強化している。
まとめ
ここでは屏風を売るために知っておきたいことについて紹介してきたが、高価買取をされている屏風のポイントは押さえておくといいだろう。
屏風を高く売るためには「状態」など気をつけるべきポイントが多い。自身でしっかり対策も出来るところでもあるため、きちんとした保存方法での管理に努めることをおすすめする。