古い時代に中国で作られた「中国骨董品」が、近年の日本国内で数多くの高価買取実績を生み出している。また中国骨董品の勢いは、日本の骨董品市場全般に好循環をもたらしているため、他のコレクターズアイテムと合わせて注目すべき存在であると言えるだろう。
今回は、ここ数年生じている中国骨董人気の理由から、中国美術の鑑定基準や高価買取情報を皆さんに共有していきたい。
本記事のポイント
- 中国美術が人気・高騰している理由とは?
- 買い戻しという現象について
- 20年以上前に購入したものは期待大!

CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
中国骨董品が今人気の理由とは?
絵画や白磁や青磁、染付の花瓶や壺、皿などの中国骨董の高価買取実績が急増する背景には、中国美術が作られた中国のさまざまな実情が大きく関係している。
中国における骨董品持ち出し基準の変更
近年生じている中国骨董品における買取相場の高騰は、2007年に中国・国家文物局が改定した「中国文物の海外持ち出し基準」によるものだと言われている。この改定に伴い、20年以上前に日本に入ってきた中国骨董は、従来品の数倍にも及ぶ高価買取が可能となった。
これに対してここ数年で日本に入ってきた中国骨董は、逆に査定額が下がっているため、中国美術の市場に良い意味でのメリハリがついていると言えそうだ。

中国骨董品オークション人気
中国人富裕層の間で流行中の中国骨董オークションも、日本の買取市場に良い影響をもたらしている。中国骨董に投資的な価値を求める富裕層達は、質の良い品物をきちんと鑑定する日本の鑑定士の能力に注目するようになった。
また彼らは日本旅行を通して中国骨董品の買い付けも行なっているため、中国よりも遥かに鑑定スキルの高い鑑定士達の力や鑑定書により、日本の市場に好循環が生まれていると考えて良さそうだ。

コピー品だらけの中国
オークションを好む中国人富裕層が自国以外で中国骨董品の買い付けを行う背景には、中国国内にある骨董品や古美術品の大半がコピー品といった残念な現状がある。万が一コピー品を購入してしまうと、オークション投資自体に大きな失敗が生じるため、リスク回避という点でも旅費をかけて日本に来ることも納得できる行動と言えるだろう。
このような富裕層の動向は、中国人にとってもメイドイン中国の品質に疑念があることをあらわしている。
日本旅行・爆買いの影響
東京オリンピックに向けさまざまなサービスが整いつつある日本には、中国人を中心とした大勢の外国人観光客が訪れている。そんな彼らの楽しみには、家電や骨董品、古美術品を含めた「爆買い」があるため、日本にある中国美術を買い漁る観光客の存在が国内の市場に良い意味での品薄状態をもたらしていると考えて良いだろう。
このように外国人観光客の流入といった観点で中国骨董人気を考察すると、東京オリンピックに向けて日本国内が活況状態になるしばらくの間は、この盛り上がりが続くと言えそうだ。


↓無料見積りはコチラから↓
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
中国美術を買取へ出す前に知っておくべき基本的な知識
一言で中国美術といっても、様々なものがある。ものによって買取金額や代表的な作家が異なるため、高額査定になるポイントや作家例を知っておくと良いだろう。
書画
東洋美術の一分野である書画は、やはり中国の評価が高く、書を習うために中国へ渡航した人も多い。中国では「書画同源説」が唱えられてきたため、掛け軸や屏風、巻物、古文書なども生み出されてきた。
書画の人気作家例
- 王羲之
- 欧陽詢
- 虞世南
- 褚遂良
- 顔真卿

絵画
絵画には油絵や水墨画など様々な種類があるが、中国美術には、山水画、彩色画、人物画、花鳥画、水墨画などがある。中国絵画のルーツは先史時代で、土器や岩壁をキャンバスにしていたと言われている。墨で濃淡をつけたり、影をつけずに表現する技法は、世界的に高く評価されている。
絵画の有名作家例
- 顧愷之
- 呉道子
- 呉昌碩
- 呉鎮作
- 黄秋園
- 董寿平
- 白雪石

文房具
中国美術で人気がある文房具として、硯、筆、墨、印材などがある。印材は印鑑の素材のことだ。石や金・銀・銅などの金属、骨など様々な素材のものが存在し、中国では珍しい宝石を使った印鑑が希少だ。


ブログカードがロードできませんでした。


中国切手や中国古銭
日本でも切手や古銭の価値が高くなることがあるように、中国切手や古銭も高額査定になりえる中国美術品だ。査定額・買取額100万円以上が期待できる切手例として、梅蘭芳舞台芸術や天安門図第5版など。「全国山河一片紅」と書かれた切手については、台湾が塗られていないミスプリントにより、未使用品は約4,000万円、消印ありであっても数百万円の査定がつくとされる。
古銭は、数百円から数十万円での査定が期待できると言われている。高額なのは「雷局八封 大判 絵銭」「咸豊元宝 背當五百 戸部宝泉局」「天啓通宝 背鎮十」「雍正通宝 龍鳳」「同治重宝 背當十」「天下太平」など。「永楽通宝」については、百数万での査定例もある。
中国古銭例
- 貝貨
- 布貨
- 刀貨
- 蟻鼻銭
- 半両銭
- 王莽銭
- 開元通宝
- 宋銭
- 明銭
- 銀貨


文物品や家具
中国における文物品は、堆朱、翡翠、珊瑚、犀角、象牙、金瓶、銀瓶、鉄瓶、鼻煙壷、麻雀牌、硯屏、紫砂、竹彫、鍍金仏、金銅仏、箪笥、如意、紅木、紫檀、黄花梨、青銅器、景泰藍などを指す。
ブログカードがロードできませんでした。

青磁・白磁
青磁は殷の時代から作られ、のちに日本に伝来した。白磁は青磁の製造技術の完成に伴い北斉時代から作られ、発展していった。違いは、青緑色の釉薬をかけるか、白素地に無色の釉薬をかけるかなど。当時は、南部には青磁、北部には白磁が多く作られていた。白磁の中でも、青白磁は高貴な身分の者に好まれた。
青磁・白磁の有名作家例
- 龍泉窯
- 官窯
- 柳海剛

古書
近年、中国・台湾関係の古書の市場価格が高騰している。中国の歴史、中国美術、中国書道具に関する書などがある。

中国骨董品の鑑定基準まとめ
ここからは、中国骨董を買い取る鑑定士が「どんな点をチェックしているのか?」といった角度から、中国美術を高額査定に繋げるためのコツを紹介していきたい。
購入時期
先ほど紹介したとおり、中国の国家文物局が行なった基準改定は、日本の鑑定士達も注目している。基本的には、20年前に日本に入ってきた中国骨董が「当時の価格以上の査定額になる傾向がある」と言われているため、売却の際には「購入したのはいつ頃か?」といったポイントをしっかり説明するようにして欲しい。
また遺品整理の際に出てきた中国骨董の場合は、祖父母や両親が中国骨董品コレクションをしていた時期を伝えてみると良いだろう。
作家
斉白石、何家英、呉昌碩、王鐸といった作家達の名前は、鑑定士が買取相場を調べる上で大事な判断材料となる。
特にモノ自体に刻印やサインがない場合は、「誰が作った作品か?」を判断するのが難しくなるため、コレクションを行なっていた友人や祖父母から教えてもらった作家情報があれば、それもきちんと伝えるべきだ。友人知人からのプレゼントをされた時に作家名を聞いた場合は、その情報をメモして中国骨董と一緒に保管しておいても良いかもしれない。



品目ごとの特徴
中国骨董品には、絵画、掛け軸、白磁などの陶磁器、銅器、漆器、印材といった大変幅広い品目が存在している。厳密な鑑定基準や買取相場は、モノの特徴や流行に依存するため、具体的な買取額を知りたい場合は「早めに現物をみてもらうこと」が理想と言えるだろう。
また一般の骨董品と比べてコピー品が大変多い中国骨董は、「鑑定士に現物を見てもらわない限り、その価値が判断できない」とも言える。
付属品の有無
中国骨董品の箱、包装紙、鑑定書などがあれば、それらも一緒に売却するのが理想である。特に作家名が不詳になりやすい中国骨董は、箱などに書かれたサインなどから情報収集することが多いため、少しでも高く売りたければ「こんなにボロボロの箱は要らないだろう」といった勝手な判断はしない方が良い。
コンディション
中国人富裕層は、「確実にオークションで売れそうだ」と思えるコンディションの良い中国骨董品を爆買いする傾向がある。これに対して汚れが酷かったり、見栄えが悪い中国骨董の場合は、オークションの掲載写真も上手く撮れない傾向があるため、結果として骨董品の店頭に並べても買い手がつかない傾向が高い。
このような事情から考えても、中国美術以外のモノと同じようにコンディションを高めることは高額査定に欠かせない対策だと言えるだろう。
中国骨董品を高額で買取してもらう方法
それでは、下記において中国骨董品をより高額査定・買取につなげるためのポイントや減額されないためのポイント、そしてヒカカクオススメの中国骨董品の取り扱いを行なっている買取業者をご紹介していこうと思う。ぜひ、「買取してもらいたい!」と言った中国骨董品が自宅にあるという方がいれば、ぜひ参考にしていただきたい。
買取してもらいたい物の状態を確認する
まずは、自分の持っている中国骨董品の現状の状態を事細かに確認してみてほしい。どのくらい傷がついているのか、汚れているのか、というポイントをよく抑えることが重要だ。
買取してもらう際には、誰によって作られたどのようなものであるかということはもちろん、それがどのような状態なのかというポイントについても詳しく査定段階でチェックされる。
かなり人気で希少性の非常に高い中国骨董品であればどんなに汚れたものや傷ついてしまっているものでも買取してもらうことができるだろう。しかし、あまり希少性も高くないものともなれば、あまりに廃れていては買取NGとされてしまうケースも考えられるのだ。買取業者側もやはり、より良い状態のものを次のユーザーに届けたいため、査定段階でこのようなポイントは密に確認されてしまう。
自分で修理しようとしてはいけない
より高額で買取してもらいたいがために、自力で傷や汚れをどうにかしようとすることは中国骨董品というジャンルにおいてはNG行為だ。というのも、素人が下手に手を加えてしまうと、せっかくの中国骨董品にさらなる傷がついてしまったり、余計におかしなことになってしまうケースが多発しているからだ。
一円でもいいから高く買取してもらいたい一心で手を加えたものの、それが原因で大幅な減額をされてしまう恐れがある。そのため、プロでもない限り自力で壊れてしまった、汚れてしまった中国骨董品の手入れをするのは控えておこう。ホコリ丸かぶりなど、少し乾拭きすれば大丈夫にみえるものでも、自分で行う際には細心の注意を払っていただきたいものだ。
買取業者を選ぶ際には複数の買取業者に査定を依頼してから
では、実際に買取業者を選ぶとなった際には、必ず複数の買取業者に査定を依頼してからにしてほしい。いくつかの買取業者に査定をしてもらい買取価格の見積もりをもらってからでないと、買取相場がわからないためとても安い値段で買取されてしまう事態に陥ってしまう。せっかくもっと高額で売れるはずのものなのに安く買い取られてしまっては勿体無い。
いくつかの買取業者に査定してもらうことは買取価格を見るだけでなく、そこの買取業者のサービス内容や雰囲気を見ることができる。いくつかの買取業者を見比べて、どこの業者が自分に一番あっているのかをよく吟味してから買取してもらってほしい。
買取相場を把握するために、査定してもらうのはめんどくさい!という方は、一括査定を行なっているウェブページで一括査定してもらったり、オークションでの買取の相場を確認してみるのも一つの手であるということを覚えておいてほしい。
価値のある骨董品は、必ず価値をしっかりと評価してくれるところで買取してもらい、損のない取引を行なっていただきたい。
中国骨董品の専門買取業者と参考買取相場 まとめ
中国骨董品を少しでも高く売りたい人には、これから紹介する買取専門店をおすすめする。
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、当サイトではベスト3に入る人気店で、おすすめの鑑定業者である。電話、メール、LINE、訪問などのさまざまな査定方法と買取方法を選ぶことができ、スピード査定、スピード回答も行っているため急ぎの人にもおすすめの買取業者である。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
さまざまな骨董品買取を行うなんぼやでは現在、中国美術品と中国骨董品の10%買取金額アップキャンペーンを実施している。買取実績を見てみると、小壺が70,000円、小物入れや大皿が260,000円前後となるため、投資目的でまとまった現金が必要な人にも嬉しい査定額を出してくれる専門店と位置づけて良いだろう。
そんななんぼやでは、翡翠の花瓶、竹根の筆筒なども歓迎している。
あんしん解決隊 運営安心鑑定団
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
中国骨董品の買取実績が非常に多い、話題の専門店である。独自の販売ルートを持つあんしん解決隊 運営安心鑑定団は、他店と比べて50,000円~200,000円ほどの高額査定が出やすいショップとして知られている。また古美術品買取業者としては珍しい年中無休のため、急な入用で中国骨董を売却したいと考えるケースでも利用のしやすい存在になりそうだ。
LINE査定に対応している買取業者
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術品取り扱いカテゴリーの豊富な八光堂でも、中国骨董品を歓迎している。中国製の飾壺の中には、800,000円もの高額査定実績も存在する。またこのショップの買取実績は他店と比べて高価なものが多いため、資金力の高い買取業者を求める皆さんにも満足できる存在と言えるだろう。
Dan-Sha-Ri
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド買取を得意とするこのショップでも、今話題の中国骨董買取を行なっている。中国急須や銀瓶などの場合は、他店の倍以上の査定額が出ることもあるため、相見積もりの際には問い合わせをすべき買取専門店と言えるだろう。またDan-Sha-Riでは「早い、楽々、簡単」の三拍子が揃ったLINE査定も行なっているため、簡単に業者とのコミュニケーションが図れる点でもメリットの高い存在と言われている。
出張買取に対応している買取業者
岩田美術
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
岩田美術は姫路市周辺で美術品や絵画、書など幅広く買い取りに対応している。便利な出張買い取りは無料で対応してもらうことができるため、気軽に依頼してみてはいかがだろうか。不要な中国美術が意外と高値で買い取ってもらえるかもしれない。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本郷美術骨董館は、東大赤門前で40年の実績を誇る買取店だ。多くのメディアで特集を組まれるほどの実績を持ち、日本全国で展開しており全国業者別売り上げランキング1位。来店鑑定・宅配鑑定・出張鑑定に対応している。写真鑑定だけでなく、電話による経験豊富な専門家の無料見積もりにも対応しているため、安心して依頼しやすいのではないだろうか。

まとめ
買取市場の中でも最もアツいと言える中国骨董品について、高価買取情報を紹介してみた。現在人気が最高潮に達している中国骨董は、「今」というタイミングを逃さないことが高額査定に繋がるコツだと言えるだろう。買取業者の選定に悩んだ時には、作家名や品目の検索だけで買取情報が調べられる当サイト・ヒカカク!を活用してみて欲しい。
また、上記であげた注意点はしっかりと守っていただきたいと思う。中国骨董品は価値があるものが多いため、ぜひできるだけ高額で買取していただきたいものだ。それを実現するためには、少し手間になり面倒はあるかもしれないが、ぜひとも状態の確認、買取相場の調査、そして複数の買取業者に査定の依頼をすることを忘れずに行なっていただきたい。

買取価格を知るなら実際にWEB見積もりして貰うのが一番早い。基本的にはその日中に買取価格をおよその値で回答してくれる。総合美術買取センターは中国骨董品の無料査定サービスで定評があるようだから、試してみよう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策