気に入っていたけれどデザインの好みが変わって使う機会が減ってしまったダイヤモンドのジュエリーや、家族の遺品から譲り受けたダイヤモンドを売却してお金に変えたいと思う人も多いのではないだろうか。ただ、価値が示せる鑑定書が見つからない時には「高く売れないかもしれない…」と不安に思ってしまうもの。
実は、ダイヤモンドを売る時は鑑定書が無くても売却先さえしっかり選べば価値に合った金額で買い取ってもらえるのだろうか。本記事では鑑定書の重要性と必要性について解説して行こう。
Shiney #1 (Returned) / ilovebutter
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鑑定書にはダイヤモンドの情報が満載
ダイヤモンドの大きさによっては鑑定書が付属されている。この鑑定書にはダイヤモンドのグレードなどが記されているので、買取の際に鑑定書も一緒に提出するとタイヤモンドの品質をひと目で証明できるのだ。
しかしながら人から譲り受けたダイヤモンドには鑑定書が付いていない場合がある。
ダイヤ購入時に鑑定書がつかないときがある
1粒当たり0.15ct未満といった小粒のダイヤモンドには鑑定書がつかないこともある。その理由には“ダイヤモンドが小さくて正確に計測ができない”ことや、小さいダイヤがたくさんついているエタニティリングなどの場合には“一粒ずつに鑑定書を発行してしまうとコストがかかりすぎる”ことなどが上げられる。もちろん鑑定書がない小粒のダイヤモンドでもしっかりと価値は存在するので安心してほしい。
鑑定書があると買取はスムーズに進む
ただ、鑑定書があることで宝石の持つすべての情報が読み取れるのも事実である。
鑑定書にはダイヤモンドの持つカラット・カラー・カット・クラリティの4Cの内容が正しく分かるほかに、「天然のダイヤモンド」か「人口のダイヤモンド」かといった点、研磨状態や傾向性といった様々な基準が記されているのだ。そのため、鑑定書があると鑑定のプロでなくてもダイヤモンドの価値を簡単に読み取ることができるのだ。
鑑定書は無くても買取は可能、査定額にも影響しない
鑑定書があるとダイヤモンドの価値がひと目で分かるが、ダイヤモンドの買い取りは鑑定書があっても無くても査定額・買取金額には影響しない。そのため鑑定書を紛失してしまった場合や、鑑定書の無いダイヤモンドを譲り受けた場合でも正しい価値で買取ってもらうことは可能なのだ。
あくまでも鑑定書は品質を記載したもの
というのも、鑑定書がないというだけでダイヤモンドの価値が変わるわけではないからだ。ダイヤモンドの価値が正しくわかる専門の鑑定士がいるお店であれば、鑑定書は参考程度に使用するだけであり、価値そのものは鑑定士の目によって正しく判断される。
そういった理由から鑑定書自体に金銭的な価値はなく、鑑定書はあくまでもダイヤモンドの品質を記載しただけのものであるともいえるだろう。
鑑定書は再発行できる
「鑑定書がないとダイヤモンドの価値を正しく査定してもらえないのではないか」と心配な場合には、鑑定書を再発行することも可能である。鑑定書の再発行にはダイヤモンドひとつ当たり5,000円~1万円といった費用がかかるが、専門の機関に持ち込むことで再発行してもらうことができる。
鑑定書発行の専門機関2選
- 株式会社 中央宝石研究所 http://www.cgl.co.jp/
- AGTジェムラボラトリー http://www.agt.jp
再発行するより専門の買取業者に任せる方が簡単
ただ、売ることが決まっている上で、鑑定書の再発行にかかる費用と時間を考えるのであれば、長年の経験でダイヤモンドの価値を正しく判断できる専門の買取業者に査定を依頼する方が時間もかからず高値で売却できるのだ。
鑑定書がない場合の買取方法
鑑定書がないダイヤモンドはプロの鑑定士によって正確に鑑定される。この際、ルーペなどを使ってダイヤモンドを細部まで見るといった手法以外にも、さまざまな観点からダイヤモンドを見分けている。
鑑定士が打刻から価値を確認
ダイヤモンドの指輪やネックレスを使用していると、表面に皮脂やほこりが付着してしまう。ダイヤモンドはとても繊細で、指紋が付いただけでも正確な価値の判断が難しくなるため、専門の洗浄液を使用してきれいに洗浄してから鑑定がスタートする。
そしてルーペを使用し、製品に打刻されている情報を読み取るのが最初の鑑定となる。打刻には金性・中石、脇石の重量やブランドの刻印などがあるので、打刻を確認することで宝石そのものの価値が分かりやすくなるのだ。
細かい部分までしっかり査定される
次にオーバーヘッドライトやジェムライトを用いて、ブライトネスやシンチエーション、ファイアといった外観を確認する。さらにフェイスアップサイドから眺め、色・クラリティ・カットの様相をイメージした後に、いよいよグレーディングを始めていく。
グレーディングではまずカラットを判別する。日本製の宝石であればほとんどの製品にダイヤモンドの重量である石目が打刻されているので分かりやすいようだ。ここでは石目の「直径寸法×2・深さ」もしっかりと確認されている。
地金に合わせた方法でカラーを鑑定
続いてマスターストーンと色合わせと、カラーのグレーディングを行う。ルースであるとカラーも識別しやすいのだが、マウントされている場合にはダイヤモンド本来の色が確認しづらいといったこともあるようだ。そのため鑑定士は正確な色を確認するためにそれぞれの地金に合わせた方法でダイヤモンドのカラーを鑑定している。
マイクロスコープを使って入念に確認
クラリティとカットのグレーディングは主に同時に行われる。これは顕微鏡を使って内包物を入念に確認し、綿棒やポインタープローブを用いてほこりとインクレージョン、ダイヤが対象であるかどうかのシンメトリーや研磨状態を見分けていく作業である。
マイクロスコープは主に10倍~25倍のレンズを使用するが、VVSクラスのダイヤモンドである場合には最大の50倍を使用して確認することもあるようだ。
陰影の確認は拡散証明を使用
査定を依頼するダイヤモンドは、ルース(裸石)ではなくジュエリーに加工されていることがほとんどなので陰影の確認も非常に重要であるといえる。陰影の確認には拡散照明を使用して表面のコーティングやレーザードリリングサインも判別していく。
さらにテーブルゲージによりテーブルサイズやベゼルセッティング時の直径寸法までしっかり採寸される。それが終わると長波紫外線を使用してダイヤモンドの蛍光性の反応を確認する。この際、反応が強すぎる場合はダイヤモンドの価値が低いという証拠になるそうだ。
為替や需要を考慮した上で買取価格が決まる
続いてフェイスアップからシンメトリーといった外観をもう一度チェックし、カット面の研磨状態も四方向から再確認される。こうしてグレーディングされたダイヤモンドは、当日の為替相場や需要も考慮し、製品であれば地金の金性も測定されたのちに買取価格が決定されるのだ。
正確な鑑定を行うかどうかは買取店次第
ダイヤモンドに鑑定書がなくても、ダイヤモンドの価値を正しく見分けられる鑑定士がいる買取店に査定を依頼すると、細部までしっかりと鑑定をしてもらうことができるだろう。
鑑定書がないと鑑定不可になるケースも
しかしながら買取店にも様々なお店が存在する。宝石の査定を得意としていない家の近くのリサイクルショップや質屋などの買取店に依頼すると「鑑定書がないと大まかな金額しか分からない」といわれることもあるようだ。
また、電話やオンラインなどでダイヤモンドの査定を依頼した場合、鑑定書もなく実際に見てもいないため、品質や傷の有無などが分からないことから見積もりの金額と実際に買取られる金額に大きな差がでることもある。
鑑定のプロに相談することがおすすめ
特にインターネットのオークションサイトであるヤフオク、メルカリなどのフリマアプリなどでの売却を考える場合には、鑑定書がないとダイヤモンドの価値を証明することはできない。
もしも鑑定書がない場合にはダイヤモンドの鑑定のプロによる査定が受けられる宝石買取の専門店に相談するのがおすすめである。買取店によっては出張依頼にも対応しているので、「ダイヤモンドをお店まで持ち込む際に盗難にあってしまったらどうしよう」などと心配する必要もない。小さい子供がいて外出できない場合や、高齢でお店まで行くのが大変という人にも出張買取は非常に便利なサービスなのだ。
ダイヤを高値で売るために気をつけること
大事にしていたダイヤモンドを買い取りに出す際には、査定額アップキャンペーンなどを行っている時期を利用するのがおすすめ。買取店によっては買取強化している商品があるので、そういったキャンペーンを利用することで普段よりも高く売ることができるのだ。
価格をしっかりとチェックしておく
ダイヤモンドにはその日の国際相場が存在し、価格は毎日変動している。これは為替と連動していることも多くみられるが国際情勢によっても価格が左右する。その日のダイヤモンドの価格をしっかりとチェックしておくことも高値で買取ってもらうためのコツの一つである。
あらかじめ買取業者を比較すること
その他にも買取業者をしっかりと比較しておくことも大切である。プロの鑑定士のいない買取店であれば安く買い取られてしまうことあるため、その買取店がダイヤモンドや宝石の買取に特化しているかを調べ、いくつかのお店を比較しておくと良いだろう。
弊サイト「ヒカカク!」のように買取店を比較しているサイトを参考にして、自分にとって最適な買取店を選んでみてはいかがだろうか。
価格交渉するのも一つの手
買取業者を比較したら、複数のお店に査定を依頼するのも一つの方法である。それぞれのお店で提示された査定価格をもとに、自分の気に入っている買取店に価格交渉してみるのも良いだろう。買取店は再販を前提に買取を行なっているので、魅力的な商品は何とでも欲しいと考え、高値でも買取に応じてくれることがあるのだ。
綺麗な状態で売却する
価値を持ったダイヤモンドであっても手入れが行き届いていない場合には買取価格に影響することがある。買取に出す前にはしっかりと手入れをし、きれいな状態で査定を依頼するようにしよう。
不用品はまとめて売ると便利
また、他に買い取ってほしい商品がある場合には、まとめて買取に出すと価格交渉ができることがあるので試してみてはいかがだろうか。その際は買取店だけでなくインターネットのオークションなどで取引価格を調べておくのもおすすめだ。
まとめ
鑑定書がないダイヤモンドでも、専門の鑑定士が常駐している買取店に依頼すると、スムーズに買い取ってもらうことができるだろう。
なかでも「バイセル」はユーザーの満足度が高いことでも知られている。同社ではプロの鑑定士が無料で出張査定に来てくれるので、わざわざダイヤを持ってお店に出向く必要がない。さらに査定の依頼をしてから最短30分で査定に来てくれ、買取価格に納得がいくとその場で現金で支払いをしてくれるので、非常にスピーディーに買取が完了するといえるだろう。
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